金富謙

大韓民国の政治家 (1956-)

金 富謙(キム・ブギョム、韓国語: 김부겸1958年1月21日 - )は、韓国政治家。同国国務総理(第47代)、行政安全部長官を歴任した。

金 富謙
김부겸
Kim Boo-kyum
生年月日 (1958-01-21) 1958年1月21日(66歳)
出生地 大韓民国の旗 韓国 慶尚北道尚州郡(現・尚州市
前職 国会議員
所属政党ハンギョレ民主党→)
無所属→)
民主党→)
統合民主党→)
民主党→)
ハンナラ党→)
(無所属→)
ヨルリンウリ党→)
(無所属→)
大統合民主新党→)
統合民主党→)
民主党→)
民主統合党→)
新政治民主連合→)
共に民主党
サイン

内閣 金富謙内閣
在任期間 2021年5月14日 - 2022年5月11日
大統領 文在寅
尹錫悦

大韓民国の旗 大韓民国行政安全部長官
内閣 李洛淵内閣
在任期間 2017年6月16日 - 2019年4月5日
大統領 文在寅

大韓民国の旗 大韓民国国会議員
選挙区京畿道軍浦市選挙区→)
大邱広域市寿城区甲選挙区
当選回数 4回
在任期間 2000年5月30日 - 2012年5月29日
2016年5月30日 - 2020年5月29日
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金富謙
各種表記
ハングル 김부겸
漢字 金富謙
発音: キム・ブギョム
日本語読み: きん ふけん
ローマ字 Kim Boo kyum
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来歴

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1958年1月21日、慶尚北道尚州郡(現・尚州市)出身[1][2]本貫金海金氏[3]。大邱小学校、大邱中学校、慶北高等学校を卒業後、1976年にソウル大学校に入学[1]。在学中の1978年に反政府行為を禁じた大統領緊急措置第9号[4]に違反したとして、1981年に兵役中だった軍から除隊[2]。大学では11年かけて1987年に政治学の学士号を取得。1994年より延世大学校行政大学院に入学し1999年に行政修士を得た[1]

キリスト教徒[3]

政界入り

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大学在学中の1986年に民主化運動をリードしていた民主統一民衆運動連合の幹事となり、政治運動に身を投じる。1988年にハンギョレ民主党の結党に参加。以降は民主党系の政党に所属し1991年より1994年まで民主党の報道官、1995年に党選挙対策委員会企画室長を務めた。

2000年4月の第16代総選挙京畿道軍浦市選挙区から国会議員に初当選以降2012年まで3期12年(16・17・18代)務めた。2012年4月の第19代総選挙では選挙区を大邱広域市寿城区甲選挙区に移し出馬するも落選。2014年6月4日執行の大邱広域市長選挙に立候補得票率40.33%で落選した[5]。2016年4月の第20代総選挙で当選し国政に返り咲き[2]。2017年6月に文在寅政権で行政自治部長官に就任し、翌月に行政自治部は行政安全部に再編され初代長官となり、2019年4月まで務めた。退任後は国会にて外交統一委員[1]。次期大統領候補とも目されたが、2020年4月の第21代総選挙国民の力朱豪英(後に院内代表)に敗れ再び落選した[6]

2020年8月の共に民主党の代表選挙に非議員の立場で立候補したが選挙では21.4%の得票にとどまり、60.8%の李洛淵前首相に大差で敗れた[7]

2021年4月16日、文在寅大統領より次期国務総理に指名され[6]、5月13日に国会にて任命同意案が賛成168、反対5、棄権1、無効2票で承認されたが、最大野党・国民の力は採決に加わらなかった[8]

2022年大統領選挙当選者の尹錫悦の就任後の2022年5月12日に退任。同時に政界引退[9]。引退後は京畿道楊平郡の田園住宅に住んでいる[10]

家族

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予備役韓国空軍中領の父親は高校2年生の時に結婚したため、金富謙との年齢差は19歳しかない[11]

女優ユン・セイン朝鮮語版は娘[12]、その夫は実業家の崔昌根朝鮮語版の息子(2015年結婚)[13]経済史学者、元ソウル大学校教授李栄薫は妻の兄[14]

エピソード

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民主化運動時期は3回も投獄されたことがある[11]

初当選時は保守政党・ハンナラ党の所属で[9]元喜龍をハンナラ党に引き込んだ人でもあるが[15]、後に自分が進歩政党のウリ党に移った[9]

第21代総選挙で金に勝った朱豪英とは30年以上の知り合いである。1984年、金が慶北大学校の北門近くでコピー店を運営した際、朱の妻がその大学で修士論文を準備したため知り合った。それ以降も交流があって、2004年に共に国会議員に当選した以来は私的場面で兄弟のように過ごしたという[16]

総理在任中の2022年3月3日に新型コロナウイルス感染症に確診[17]

総理の退任直前の2022年3月14日、朝鮮日報尹錫悦政権の初代国務総理として金を留任する案が検討されると報じた[18]。大統領職引継委員会企画委員長の元喜龍はラジオ番組でこの案を評価したが[15]、大統領当選者の尹錫悦側は「検討したことがない」と否定した[19]

出典

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  1. ^ a b c d 김부겸”. NAVER人物検索. 2021年4月19日閲覧。
  2. ^ a b c (Who Is ?) 김부겸”. BUSINESSPOST. 2021年4月19日閲覧。
  3. ^ a b 대한민국헌정회”. www.rokps.or.kr. 2022年3月12日閲覧。
  4. ^ 徐勝. “現代韓国憲政史における国家緊急権(1)” (PDF). 2021年4月19日閲覧。
  5. ^ “大邱市長選で苦杯の金富謙氏、「涙ぐましい努力の結果」と李貞鉉氏の当選を評価”. 東亜日報. (2014年8月1日). https://www.donga.com/jp/article/all/20140801/425602/1/%E5%A4%A7%E9%82%B1%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%81%B8%E3%81%A7%E8%8B%A6%E6%9D%AF%E3%81%AE%E9%87%91%E5%AF%8C%E8%AC%99%E6%B0%8F%E3%80%81%E3%80%8C%E6%B6%99%E3%81%90%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%84%E5%8A%AA%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%80%8D%E3%81%A8%E6%9D%8E%E8%B2%9E%E9%89%89%E6%B0%8F%E3%81%AE%E5%BD%93%E9%81%B8%E3%82%92%E8%A9%95%E4%BE%A1 2021年4月21日閲覧。 
  6. ^ a b “韓国首相が交代 丁氏の後任に金富謙氏”. 日本経済新聞. (2021年4月16日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM165Y90W1A410C2000000/ 2021年4月19日閲覧。 
  7. ^ “「国民の苦痛に胸張り裂けそう」と涙声…韓国与党代表に選出された李洛淵氏の5つの約束”. 中央日報. (2020年8月30日). https://japanese.joins.com/JArticle/269669 2021年4月19日閲覧。 
  8. ^ “新首相に元行政安全相の金富謙氏 韓国国会が任命同意案を可決”. 聯合ニュース. (2021年5月13日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210513004600882 2021年5月14日閲覧。 
  9. ^ a b c ‘총리 퇴임‘ 김부겸 정계도 은퇴…“정치인·공직자 여정 마무리”” (朝鮮語). 서울신문 (2022年5月12日). 2023年9月14日閲覧。
  10. ^ 김부겸 양평집 가봤더니...총선은 그를 촌부로 남겨놓을까” (朝鮮語). 한국일보 (2023年5月30日). 2023年9月14日閲覧。
  11. ^ a b 박진관 (2014年4月4日). “‘軍服父情’…대구시장 선거 김부겸 예비후보자의 아버지 김영룡씨가 말하는 ‘내 아들 김부겸’” (朝鮮語). 영남일보. 2023年9月14日閲覧。
  12. ^ '원조 장인?' 미모의 여배우 출신이라는 김부겸 딸 윤세인” (朝鮮語). 중앙일보 (2017年5月30日). 2021年5月18日閲覧。
  13. ^ 조예리 (2018年10月31日). “[Who Is ?] 최창근 고려아연 대표이사 회장”. 비즈니스포스트. 2023年9月14日閲覧。
  14. ^ 이대희 (2020年8月4日). “처남 친일파 공세에 김부겸 "아내랑 헤어지란 말이냐" 발끈” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年9月14日閲覧。
  15. ^ a b 원희룡 “김부겸 총리 유임안, 허 찌르는 너무 좋은 방안””. 조선일보 (2022年3月14日). 2023年9月14日閲覧。
  16. ^ 진식 (2020年3月7日). “36년 지기 김부겸·주호영 피할 수 없는 한판 승부 벌인다” (朝鮮語). 영남일보. 2023年9月14日閲覧。
  17. ^ [속보] 방역 총리도 못 피했다…김부겸, 코로나19 확진” (朝鮮語). 서울경제 (2022年3月3日). 2023年9月14日閲覧。
  18. ^ [단독] 새정부 총리에 김부겸 유임 검토” (朝鮮語). 조선일보 (2022年3月13日). 2023年9月14日閲覧。
  19. ^ 김연정 (2022年3月14日). “尹당선인측 "김부겸 총리 유임, 검토된 바 없다"” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年9月14日閲覧。
公職
先代
洪允植朝鮮語版
(行政自治部長官)
  大韓民国行政安全部長官
2017年6月16日 - 2019年4月5日
次代
陳永