那須温泉ファミリースキー場
栃木県のスキー場
那須温泉ファミリースキー場(なすおんせんファミリースキーじょう)は、栃木県那須町にあったスキー場。2022年3月21日で営業終了[1]。
概要
編集1961年12月、那須岳国有林に町営の国設那須岳スキー場として開設。年々設備を拡充していった[2]。
1994年、近隣にマウントジーンズスキーリゾート那須オープンにより、利用者減少したため1996年に1億4600万円をかけて設備更新、名称も現名称に改めた[2]。
2022年1月27日、那須町は同日の定例記者会見にて3月をもってスキー場の営業を休止すると発表した。スキー人口の減少や新型コロナウイルス感染症 (2019年)感染拡大による売上減少したため、年間で2,000万円から3,000万円必要となる運営費とともに老朽化したリフト設備の修繕費(およそ5,800万円必要[3])確保が困難になっているのを理由としている[4]。国有地の返還は原状回復が必要なため今後も年間借地料40万円を那須町が支払い[5]、年間を通した誘客施設への転換を検討しているが、スキー場としては事実上の閉鎖となる[3]。
2022年3月21日を最後に営業を終了した[1]。
利用者数
編集年表
編集- 1961年(昭和36年)12月 - 那須岳国有林に国設那須岳スキー場として開設。第1リフト232m、ヒュッテを整備[2]
- 1965年(昭和40年) - スキー場拡張[2]
- 1965年(昭和41年) - ロープトウ160m設置[2]
- 1967年(昭和43年) - 第2リフト401m設置[2]
- 1968年(昭和44年) - ヒュッテ管理事務所開設し1階に貸しスキー、2階が食堂[2]
- 1996年(平成8年) - 設備更新し現名称那須温泉ファミリースキー場に改称[2]
- 1997年(平成9年) - センターハウス新設[6]
- 1998年(平成10年) - 第1ペアリフト284m設置[2]
- 2016年(平成28年) - 町直営から指定管理者制とし第三セクター那須未来へ運営委託[3]
- 2017年(平成29年) - スキー場付近で雪崩事故が発生(那須雪崩事故)。8人が死亡、40人が重軽傷を負った。
- 2022年(令和4年)1月27日 - 那須町が委託契約終了の3月でのスキー場営業休止を発表[4][5]
- 2022年(令和4年)3月21日 - 営業終了[1]。
ゲレンデ
編集出典[7]
- リフト
- 第1ペアリフト(284m)、第2ペアリフト(404m)の2本。
- 第1ゲレンデ - 第3ゲレンデの3コースが整備されている。スノーボードは滑走不可
- ソリパーク(70m)
- ソリ遊び専用エリア、キュービーベルトで斜面を登れる。
- 雪遊び場
- 雪だるま作りなど雪遊び専用エリア
- 人工降雪機は備えてない[3]
施設
編集出典[8]
- レンタルスキー、売店、レストランなど設置している。決済方法は現金のみ取扱。
交通アクセス
編集- 公共交通
- 東北新幹線那須塩原駅または東北本線黒磯駅から関東自動車 (栃木県)の路線バスで約1時間「休暇村那須」バス停下車
- 車
- 東北自動車道那須インターチェンジより30分、無料駐車場250台
脚注
編集- ^ a b c “那須温泉スキー場が営業終了 滑り納め、61年の歴史に幕”. 下野新聞 (2022年3月22日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 那須町 2005, p. 183-184.
- ^ a b c d e f g 3月末、事実上閉鎖 那須温泉スキー場下野新聞SOON(2022年1月28日)、2022年1月28日付下野新聞3面
- ^ a b 那須温泉ファミリースキー場、3月末で営業休止下野新聞SOON(2022年1月27日15時)
- ^ a b c d e 那須温泉ファミリースキー場休止朝日新聞デジタル地域面(2022年2月5日)
- ^ a b 「オールスキー場完全ガイド'98」立風書房 1997年10月 P173
- ^ “ゲレンデ”. 那須温泉ファミリースキー場. 2022年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
- ^ “施設”. 那須温泉ファミリースキー場. 2022年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
- ^ “アクセス”. 那須温泉ファミリースキー場. 2022年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
参考文献
編集- 那須町『町制施行50周年記念 那須温泉史』那須町教育委員会、2005年3月。
外部リンク
編集- 那須温泉ファミリースキー場 - ウェイバックマシン(2022年3月25日アーカイブ分)