薗田坦
日本の哲学者
薗田 坦(そのだ たん、1936年〈昭和11年〉10月18日 - 2016年〈平成28年〉4月22日)は、日本の哲学者・宗教学者(西洋近世哲学史・宗教哲学)。位階は従四位。勲等は瑞宝重光章。学位は文学博士[1]。京都大学名誉教授、仁愛大学名誉教授、日本学士院会員。
そのだ たん 薗田 坦 | |
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日本学士院により 公表された肖像写真 | |
生誕 |
1936年10月18日 和歌山県和歌山市 |
死没 | 2016年4月22日(79歳没) |
居住 |
日本 西ドイツ |
国籍 | 日本 |
研究分野 |
哲学 宗教学 |
研究機関 |
京都大学 大阪市立大学 龍谷大学 仁愛大学 |
出身校 |
京都大学文学部卒業 京都大学大学院文学研究科 修士課程修了 京都大学大学院文学研究科 博士課程単位修得退学 |
主な業績 |
ヨーロッパ中世からの 宗教哲学思想の研究 近世における 哲学知と科学知の 並行的ないし連動的な 展開の究明 『〈無限〉の思惟』の上梓 |
プロジェクト:人物伝 |
京都大学文学部助手、大阪市立大学文学部教授、京都大学文学部教授、京都大学大学院文学研究科教授、龍谷大学文学部教授、仁愛大学学長などを歴任した。
来歴
編集生い立ち
編集1936年10月18日[2]、和歌山市生まれ。1959年京都大学文学部(宗教学専攻)卒。1964年同大学院博士課程単位取得満期退学。
哲学者として
編集大阪市立大学助教授、京都大学助教授、1989年 京大にて文学博士[1]、京大文学部教授(西洋近世哲学史)、2000年定年退官、龍谷大学教授、仁愛大学学長。2011年12月、日本学士院会員に選出。クザーヌス、のちヤコブ・ベーメなどドイツ神秘主義を研究した。2016年4月肺癌により死去[3]。79歳没。歿日付で叙従四位、授瑞宝重光章[4]。
家族
編集著作
編集- 〈無限〉の思惟 ニコラウス・クザーヌス研究(創文社 1987年)
- クザーヌスと近世哲学(創文社 2003年)
- 親鸞他力の宗教 ドイツ講話集(法藏館 2007年)
- 現代の人間と仏教 仏教への道(法蔵館 2009年)
- 無底と意志-形而上学 ヤーコプ・ベーメ研究(創文社 2015年)
- 共編
翻訳
編集- ヤスパース選集 27 ニコラウス・クザーヌス(理想社 1970年)
- 宗教社会学(マックス・ウェーバー、武藤一雄、薗田宗人共訳 創文社 1976年)
- 個と宇宙 ルネサンス精神史(エルンスト・カッシーラー 名古屋大学出版会 1991年)
- 人間のイメージⅠ(E.ベンツ 平凡社「エラノス叢書」 1992年)
- ベーメ小論集(創文社 ドイツ神秘主義叢書 1994年)
- アウローラ 明け初める東天の紅(ヤーコプ・ベーメ 創文社 ドイツ神秘主義叢書 2000年)
- シェリング著作集 4a 自由の哲学(燈影舎 2011年/文屋秋栄 2018年)-「哲学と宗教」訳
脚注
編集- ^ a b 薗田坦『<無限>の思惟 : ニコラウス・クザーヌス研究』 京都大学〈博士乙第6725号〉、1989年。doi:10.11501/11566227。 NAID 500000049434 。
- ^ 薗田坦(そのだ たん)とは - コトバンク
- ^ 京都大学教授の薗田坦氏が死去 日本経済新聞 2016年4月23日閲覧
- ^ 『官報』第6785号(平成28年5月31日)
参考文献
編集- 「薗田坦教授略歴・業績一覧」『近世哲学研究』第7巻、京大・西洋近世哲学史懇話会、2001年3月、1-8頁、CRID 1390853649769904000、doi:10.14989/192351、hdl:2433/192351、ISSN 1341-4364。
外部リンク
編集- 『薗田坦』 - コトバンク
- 会員個人情報|日本学士院