菊池 栄一(きくち えいいち、1903年8月17日 - 1986年8月25日)は、日本のドイツ文学者東京大学名誉教授

菊池 栄一
人物情報
生誕 (1903-08-17) 1903年8月17日
日本の旗 日本秋田県
死没 1986年8月25日(1986-08-25)(83歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 文学(ドイツ文学)
研究機関 東京大学
学位 文学博士
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経歴

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1903年、秋田県生まれ。秋田中学を経て、東京帝国大学ドイツ文学科を卒業。卒業後は第一高等学校教授となった。

太平洋戦争後の1949年、東京大学教養学部教授に着任。1955~57年ハンブルク大学客員教授。1962年、『イタリアに於けるゲーテの世界』を提出して文学博士号を取得。1963年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は日本大学教授として教鞭をとった。学界では、1980年より日本ゲーテ協会会長をつとめた。

受賞・栄典

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  • 1986年:公益財団法人ドイツ語学文学振興会より感謝状が贈呈された [1]

著書

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  • 初等独逸文法 大学書林 1948
  • ゲーテ物語 梧桐書院 1951、講談社学術文庫 1986
  • ゲーテの世界 ウイルヘルム・マイステル研究 東京大学出版会 1953
  • イタリアに於けるゲーテの世界 内田老鶴圃 1961、再訂版1978
  • 唱和の世界 ゲーテ『西東詩集』理解のために 朝日出版社 1977
  • 菊池栄一著作集 全4巻、同刊行会編、人文書院 1984
    • 1 自然科学者としてのゲーテ
    • 2 唱和の世界
    • 3 イタリアにおけるゲーテの世界
    • 4 ゲーテ時代における文学と社会

翻訳

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参考

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  • 菊池栄一著作集 年譜
  • 菊池栄一教授還暦記念会編『ゲーテの比較文学的研究』 郁文堂 1964
  • 「追悼 菊池栄一・氷上英広先生」東大比較文學會編『比較文學研究』51号 1987-04、pp. 131~172

脚注

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  1. ^ 公益財団法人ドイツ語学文学振興会『ひろの』53号、2013年、71頁。
  2. ^ 1944年、外地出征直前の学生が両親あてに送った手紙に、「最後の散髪に引率外出があった際、近くの古本屋で掘出物を得た。楽しみにして持ってゆく」本として挙げられている。日本戦没学生記念会(わだつみ会)編『きけわだつみのこえ岩波文庫 1982、193頁。なお下巻は未刊。