聚楽台

東京都台東区にあったレストラン

聚楽台(じゅらくだい)は、1959年から2008年まで、東京都台東区のJR上野駅前の「西郷会館」2階で営業していたレストラン和食洋食中華寿司など「何でもあるファミリーレストランの先駆け的存在」で、株式会社聚楽が経営にあたっていた[1]

聚楽台
Jurakudai
西郷会館と聚楽台(2007年4月撮影)
店舗概要
所在地 110-0007
東京都台東区上野公園1-57
西郷会館2階
座標 北緯35度42分42.1秒 東経139度46分27.6秒 / 北緯35.711694度 東経139.774333度 / 35.711694; 139.774333 (聚楽台)座標: 北緯35度42分42.1秒 東経139度46分27.6秒 / 北緯35.711694度 東経139.774333度 / 35.711694; 139.774333 (聚楽台)
開業日 1959年
閉業日 2008年4月21日
正式名称 聚楽台
施設所有者 株式会社聚楽
施設管理者 上野広小路商店街協同組合
営業時間 11:00 - 22:00
後身 UENO3153
最寄駅 JR上野駅京成上野駅
最寄IC 首都高速1号上野線上野出入口
外部リンク http://juraku.com/
聚楽
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概要

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店内に飾られた食品サンプル

聚楽の創業者である加藤清二郎は、1924年神田須田町で「須田町食堂」を開業したほか、飲食店の多数の経営をしていたが、当時の役員多数の反対を押し切って1959年に聚楽台を開店した[1]。店内にはタイル画などの装飾や、滝を模した水流の演出もあり、客席の一部は座敷席となっていた[1][2]。店内には1000リットルと500リットルの生ビールのタンクが備えられており[1]、「工場直送生ビール」の広告が出されていた[2]

聚楽台は、西郷会館の老朽化による取り壊しに伴い[1]2008年4月21日で閉店した[3]。西郷会館の跡地に建設され、2012年9月にオープンしたUENO3153についても出店交渉が行なわれたが、条件面の折り合いがつかず、結局、出店は実現しなかった[4]

西郷丼

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西郷丼

店の背後に位置する上野恩賜公園西郷隆盛像にちなんで名付けられた西郷丼[1]、聚楽台の代表的なメニューのひとつで、丼の上には、サツマイモ天ぷら豚の角煮薩摩揚げそぼろホウレンソウ温泉玉子が盛られていた[2]

閉店の最終日、西郷丼は100食以上注文され、白米が足りなくなるほどであったという[1]

聚楽台閉店後はアメ横内にある同系列の酒亭じゅらくにおいて販売されている。

出典・脚注

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  1. ^ a b c d e f g 大沢帝治 (2013年8月26日). “東京の記憶 聚落台 大繁盛 上野駅前の顔 仲間と家族とくつろぐ座敷”. 読売新聞・朝刊・武蔵野版: p. 33 
  2. ^ a b c 遠藤哲夫 (2005年4月25日). “上野駅前 上野百貨店の聚楽台と西郷丼”. 2013年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月26日閲覧。
  3. ^ 遠藤哲夫 (2008年4月21日). “きょう上野「聚楽台」閉店。テレビ朝日『スーパーJチャンネル』のニュース番組に出演。”. 2013年8月26日閲覧。
  4. ^ 上野駅前に「UENO3153」-「聚楽台」出店せず、初年度80万人の来客見込む”. 上野経済新聞/KeepAlive (2012年9月19日). 2013年8月26日閲覧。