紋別港沖第八北幸丸衝突転覆事故
紋別港沖第八北幸丸衝突転覆事故(もんべつこうおき だいはちほっこうまる しょうとつてんぷくじこ)は、2021年5月26日に紋別港沖のオホーツク海で発生した海難事故である。
日付 | 2021年5月26日[1] |
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時間 | 午前6時頃(UTC+9)[1] |
場所 | 紋別港の北東約23km沖合のオホーツク海[1] |
死者 | 3人[1] |
負傷者 | 2人[1] |
第八北幸丸[1] | |
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基本情報 | |
船籍 | 日本[1] |
要目 | |
総トン数 | 9.7トン[1] |
アムール[1] (ロシア語: Амур)[2] | |
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基本情報 | |
船籍 | ロシア・サハリン州ネベリスク[1] |
運用者 | ユジノサハリンスクの水産会社「アムルスコエ」(ロシア語: Амурское)[2] |
建造所 | 日本[2] |
経歴 | |
竣工 | 1989年[2] |
要目 | |
総トン数 | 662トン[1] |
現場は北海道紋別市の紋別港から北東約23km沖合のオホーツク海上[3]。午前6時頃、停止してケガニ漁を操業していた漁船第八北幸丸(紋別漁業協同組合所属)と、サハリン島(樺太島)から紋別港に向かっていた貨物船アムール(ロシア・サハリン州ネベリスク船籍)が衝突した[3]。第八北幸丸が転覆し、乗組員5人全員がアムールに救助されたものの、機関長1人と甲板員2人が死亡した[3]。
同年6月28日旭川地方検察庁は、アムールの当直責任者と第八北幸丸の船長の2人を、いずれも業務上過失致死罪および過失往来危険罪で起訴した[4]。
同年11月30日、旭川地方裁判所は第八北幸丸の船長に禁錮3年、執行猶予5年の判決を言い渡した[5]。2023年4月27日、旭川地裁はアムールの当直責任者に禁錮3年、執行猶予5年の判決を言い渡した[6]。この当直責任者は判決を不服として控訴したが、同年11月21日、札幌高等裁判所は一審判決を支持し、控訴を棄却した[7]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k “紋別沖で毛ガニ漁船とロシアの運搬船衝突 漁船の3人死亡”. NHKニュース. NHK札幌放送局 (2021年5月26日). 2021年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
- ^ a b c d “Три моряка погибли при столкновении японского и российского судов” (ロシア語). インテルファクス通信 (2021年5月26日). 2021年5月27日閲覧。
- ^ a b c “紋別沖で毛ガニ漁船とロシア船衝突3人死亡 原因調査へ”. NHKニュース. NHK札幌放送局 (2021年5月26日). 2021年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
- ^ “紋別沖衝突事故 運搬船ロシア人船員と日本漁船船長を起訴”. NHKニュース. NHK札幌放送局 (2021年6月28日). 2021年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月1日閲覧。
- ^ “紋別沖衝突事故 漁船船長に有罪 旭川地裁判決 /北海道”. 毎日新聞. (2021年11月30日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ “ロシア航海士に有罪判決 毛ガニ漁船と衝突し3人死亡”. 日本経済新聞. (2023年4月27日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ “紋別沖3人死亡漁船事故 ロシア人船員側の控訴棄却 札幌高裁”. NHK. (2023年11月21日) 2023年11月23日閲覧。