紀元前9世紀
紀元前900年から紀元前801年までの100年間
西暦による紀元前900年から紀元前801年までの100年間を指す世紀。
(きげんぜんきゅうせいき)は、千年紀: | 紀元前1千年紀 |
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世紀: | 前10世紀 - 紀元前9世紀 - 前8世紀 |
出来事
編集紀元前900年代
編集- 紀元前900年頃 - 紀元前300年頃
- 鉄器時代の寒冷期 。
- 紀元前900年頃
紀元前880年代
編集- 紀元前883年 - アッシリア王アッシュル・ナツィルパル2世がアッシュールからカルフ(ニムルド)へ遷都。
紀元前870年代
編集- 紀元前877年頃 - 西周で厲王が即位。即位後間もなく厲王は南国服子の討伐を行い、記念に宗周鐘が作られる。
- 紀元前876年頃 - ジムリのクーデターが失敗し、オムリがイスラエル王国の王となる(オムリ朝の成立)。
- 紀元前870年頃 - イスラエル王国のオムリがティルツァからサマリアへ遷都する。
紀元前860年代
編集- 紀元前869年頃 - イスラエル王オムリ死去、息子アハブが王となる。
- 紀元前860年 - 斉の胡公が異母兄弟の姜山に倒され殺害される(紀元前860年の斉の政変)。
- 紀元前860-830年頃 - アラマとルティプリのもとでウラルトゥ王国(アララト王国)が成立する。
紀元前850年代
編集- 紀元前855年 - アッシリア王シャルマネセル3世がアラム系国家ビト・アディニ(ティル・バルシプ遺跡)を征服。
- 紀元前854年頃 - 「厲王二十三年」の銘が残る「大克鼎(上海博物館蔵)」が作られる。
- 紀元前853年 - カルカルの戦いでシリア諸国同盟軍がシャルマネセル3世率いるアッシリア軍に勝利。
- 紀元前850年頃 - イスラエルからモアブ人の王メシャが独立。
紀元前840年代
編集紀元前830年代
編集- 紀元前833年頃 - ウラルトゥ王サルドゥリ1世がアルザシュクンからトゥシュパ(ヴァン)に遷都する。
- 紀元前830年頃 - アラム人の王ハザエルがペリシテ人の都市ガト(テル・アル・サフィ遺跡)を陥落させる。
紀元前820年代
編集- 紀元前828年 - 周の厲王が死去し、宣王が即位する(周の中興)。
- 紀元前827年 - シャルマネセル3世の王子アッシュール・ダイン・アピルが反乱を起こしアッシリアが一時弱体化。
- 紀元前825年頃
- 紀元前823年 - 周の宣王の重臣尹吉甫が所有した「兮甲盤」の銘文はこの年のもの。
- 紀元前822年 - 周の宣王の命を受け秦仲が西戎を討伐するが敗死する。
紀元前810年代
編集- 紀元前818年 - エジプトで第22王朝の弱体化とともに王族ペディバステトが独立し23王朝が始まる。
- 紀元前816年 - 周の宣王が虢季子白に命じて洛河の北方にて玁狁を攻撃。
- 「虢季子白盤(北京中国国家博物館蔵)」が鋳造される。虢季子白が玁狁に勝利したことを称えた銘文が残る。
- 紀元前814年 - 現在のチュニスの近くの港にフェニキア人によってカルタゴが建設される。
- 紀元前812年 - 晋の献侯が死去。その墓に「晋侯蘇編鐘(上海博物館蔵)」が副葬された。
紀元前800年代
編集人物
編集中国
編集- 懿王(在位前900年 - 前892年) - 周の第7代王
- 厲王(在位前857年 - 前842年) - 周の第10代王
- 宣王(在位前842年 - 前782年) - 周の第11代王
- 共伯和(紀元前9世紀) - 周の諸侯で厲王が逃亡し宣王が即位するまでの間に政務を執った
- 尹吉甫(紀元前9世紀) - 周の王臣で詩人・宣王に仕え『詩経』詩編をまとめる
西アジア
編集- トゥクルティ・ニヌルタ2世(在位前891年 - 前883年) - アッシリア王
- アッシュールナツィルパル2世(在位前883年 - 前859年) - アッシリア王
- シャルマネセル3世(在位前858年 - 前824年) - アッシリア王
- シャムシ・アダド5世(在位前823年 - 前811年) - アッシリア王
- サンムラマート(セミラミス)(在任前810年 - 前805年) - アッシリア王アダド・ニラリ3世の王母で摂政
- イゼベル(前9世紀前半) - イスラエル王国のアハブの王妃・フェニキア人でシドン王エトバアルの娘・バアル神信仰を導入
- アタルヤ(在位前841年 - 前835年) - ユダ王国のアハズヤの母・ユダ王国で唯一の女王
- エリヤ(前9世紀) - 旧約聖書『列王記上』に登場するイスラエル王国の預言者
- エリシャ(前9世紀) - 旧約聖書『列王記下』に登場するイスラエル王国の預言者