白いパラソル

松田聖子の楽曲

白いパラソル」(しろいパラソル)は、1981年7月21日CBS・ソニーからリリースされた松田聖子6枚目のシングル[2]。規格品番:07SH 1026(レコード)。2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCDとして再びリリースされている。

「白いパラソル」
松田聖子シングル
初出アルバム『風立ちぬ
B面 花一色 〜野菊のささやき〜
リリース
規格 EP盤
ジャンル ポップ・ミュージック
歌謡曲
時間
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
Sony Records
(12cmCD)
作詞 松本隆
作曲 財津和夫
プロデュース 若松宗雄
チャート最高順位
松田聖子 シングル 年表
夏の扉
1981年
白いパラソル
1981年
風立ちぬ
1981年
収録アルバム風立ちぬ
黄昏はオレンジ・ライム
(7)
白いパラソル
(8)
雨のリゾート
(9)
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背景

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前5作の作詞を担当した三浦徳子に代わり、本作では松本隆を迎えた。松本はこれまでにアルバム『Silhouette』収録曲「白い貝のブローチ」の作詞を担当していたが、シングル表題曲での採用は本作が初めてである。作曲は前作に続き財津和夫が担当した。

歌詞の中の「風を切る"ディンギー"でさらってもいいのよ」について、松本は後年「よく考えたら、(ディンギーが)一人乗りのヨットだったら、さらっても一緒に乗れないんだよなあ。でも詞なんだから、そういう細かいことを考えていたら書けなくなってしまう」と述懐している。また、聖子もディンギーとは何であるかを知らず、松本に確認したのは発売から1年後のことだった[3]

なおディンギーは同じく松本が作詞した大瀧詠一の「君は天然色」にも登場している。さらに松本はタイトルの「白いパラソル」についても大瀧のアルバム『A LONG VACATION』のジャケットに描かれた白いパラソルからインスピレーションを得たことを発言しており[4]、『A LONG VACATION』の影響を強く受けた作品と言える。

それまでのアイドル歌謡と比べてスローテンポだったので、聖子は最初にデモテープを聞いた時、アルバム収録曲だと勘違いしていた。さらにレコーディングは『野菊の墓』撮影と重なったため難航し、スタッフ間で「カラオケ版で発売する」という冗談が半ば本気で語られていたという[5]。また、本曲の編曲はなかなかプロデューサーが納得する出来にならず、苦労した経緯がある。その為か、ベースラインが印象的なデモバージョンと思しきアレンジも出回っており、動画サイトなどで散見される。

TBS系『ザ・ベストテン』の番組史上初となる初登場での1位を獲得した。そのお祝い企画として大阪・エキスポランドから中継出演し、トリで本曲を歌唱した直後、追っかけマンの青木和雄アナウンサーと共にアトラクション「スペースザラマンダー」に乗車した。

収録曲

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全作詞:松本隆/作曲:財津和夫

  1. 白いパラソル(3:30)
    編曲:大村雅朗
  2. 花一色 〜野菊のささやき〜(4:19)
    編曲:瀬尾一三

関連作品

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カバー

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白いパラソル

関連項目

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  • 風街図鑑 - 松本隆作詞家活動30周年記念CD-BOX、「白いパラソル」収録。

脚注

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出典

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  1. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  2. ^ ディスコグラフィ|松田聖子オフィシャルサイト”. www.seikomatsuda.co.jp. 2022年10月16日閲覧。
  3. ^ 中川, pp. 136–137.
  4. ^ 作詞は松本隆、松田聖子の「白いパラソル」って「君は天然色」の兄妹ソング?
  5. ^ 中川, pp. 134–135.
  6. ^ 松本隆トリビュートに細野晴臣、YUKI、マサムネ、小山田壮平ら参加”. 音楽ナタリー (2015年5月4日). 2015年5月26日閲覧。

参考文献

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  • 中川右介『松田聖子と中森明菜 1980年代の革命』朝日新聞出版朝日文庫〉、2014年12月30日。ISBN 978-4-02-261814-6