牧野安
江戸時代の女性、牧野成時の正室 (1669-1689)
牧野 安(まきの やす、寛文9年(1669年) - 元禄2年9月3日(1689年10月15日))は、下総国関宿藩の嫡子・牧野成時の正室。異母弟に牧野貞通。
生涯
編集関宿藩主・牧野成貞の次女として生まれる。母は大戸阿久里。成貞には男子が生まれなかったため、安の婿に黒田用綱四男の成時を迎えた。
しかし、5代将軍・徳川綱吉が牧野邸を訪れた際に、安に惚れ込み手を出したとされ、夫の成時はその際に切腹したと言われている。
牧野家では安だけでなく、母の阿久里も綱吉のお手付きとなったとされ、阿久里は『幕府祚胤伝』などに側室として記録されている一方で、安の名前はどこにも記録されていない。また、阿久里と安が大奥へ入ったという話は後世の創作という説もあり、成時の死因についても食傷とする説(戸田茂睡『御当代記』)もある。
元禄2年(1689年)9月3日、死去。享年21。