横尾俊建
横尾 俊建(よこお としたけ、1993年5月27日 - )は、東京都多摩市出身の元プロ野球選手(内野手・外野手、右投右打)、コーチ。
北海道日本ハムファイターズ ファーム打撃コーチ #81 | |
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2024年3月(画像中央) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都多摩市 |
生年月日 | 1993年5月27日(31歳) |
身長 体重 |
177 cm 95 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 二塁手、一塁手、三塁手、外野手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト6位 |
初出場 | 2016年3月25日 |
最終出場 | 2021年10月23日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
選手歴 | |
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指導歴 | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集南鶴牧小学校3年から武蔵府中リトルで野球を始める。チームメイトには1学年先輩に南貴樹、同期に茂木栄五郎と菅野剛士、2学年後輩に石川亮がいた。横浜市立あざみ野中学校時代は中本牧シニア、相模ホワイトボーイズで捕手を務めた[1]。
日大三高校入学後、1年の秋からレギュラーとして活躍。第82回選抜高等学校野球大会では1学年先輩の山﨑福也を擁し、4番打者として横山雄哉や有原航平などの投手からヒットを量産した。興南高校との決勝では島袋洋奨から2安打を打ったが、自身のエラーが決勝点となってしまい敗れた[2]。2年秋は東京都大会を制し、第41回明治神宮野球大会に出場。決勝の鹿児島実業高校戦では野田昇吾から本塁打を打ち優勝に貢献した[3]。第83回選抜高等学校野球大会では打率.200と活躍できなかったが[4]、第93回全国高等学校野球選手権大会では、2回戦の白根尚貴擁する開星高校戦では逆転適時打を打ち[5]、3回戦の智弁和歌山高校戦では先制適時打[6]、準決勝の渡邊雄貴擁する関西高校戦は3安打5打点と活躍した[7]。そして、決勝の川上竜平、北條史也、田村龍弘擁する光星学院高校戦でも4安打3打点の活躍で優勝に貢献した[8]。甲子園通算、15試合、打率.460、63打数29安打20打点。大会後は第9回AAAアジア野球選手権大会の日本代表に選ばれた。野球部の同期に髙山俊、宮之原健がいる。高校通算58本塁打。
慶応義塾大学では1年春から出場し、3年の春には打率.318を記録、東京六大学リーグ6季ぶりの優勝に貢献。第63回全日本大学野球選手権大会では神奈川大学の濵口遥大から本塁打を打った[9]。3年の秋に3本塁打14打点の活躍で初のベストナインに選ばれる。4年には2015年ユニバーシアードの日本代表に選ばれた。4年の秋にはリーグタイとなる4試合連続本塁打[10]を含む5本の本塁打を打ち2季ぶりにベストナインに選ばれた。大学通算96試合、打率.248、330打数82安打、13本塁打64打点。大学には3学年先輩に福谷浩司、2学年先輩に白村明弘、同期に山本泰寛、谷田成吾、1学年後輩に矢崎拓也がいる。
2015年10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから6位指名を受け、契約金3000万円、年俸750万円で合意し[11]、入団した。背番号は58。同期の山本は読売ジャイアンツに5位指名され入団したものの、谷田はどの球団からも指名されず社会人野球へと進んだ[12]。
日本ハム時代
編集2016年、プロ入り1年目から開幕一軍を勝ち取り、3月25日の千葉ロッテマリーンズとの開幕戦に大野奨太の代打で出場しプロ入り初出場を果たす。5月27日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦ではプロ入り初安打を打った。シーズンの大半は二軍で過ごすも、8月度のファーム月間MVPを受賞した[13]。
2017年、8月16日に一軍登録されると、8月27日の楽天戦でプロ初本塁打を打った[14]。その後はシーズン終了まで一軍に帯同し、最終的には打率.239、7本塁打、20打点を記録した。
2018年は74試合に出場し、打率.207、9本塁打、24打点だった。
2019年は前年までの正三塁手であったブランドン・レアードが退団し、シーズン序盤は積極的に三塁手としてスタメン起用されるも調子が上がらず中盤以降は近藤健介や平沼翔太、石井一成らにスタメンを奪われることが多く最終的には78試合に出場し打率.188、3本塁打、13打点に終わる。
2020年は野村佑希やクリスチャン・ビヤヌエバが積極的に起用されたため出場試合数は44試合と大幅に減り、打撃成績は打率.252、2本塁打、11打点であったが、打率に関してはキャリアハイの成績を残した。
楽天時代
編集2021年2月27日に、池田隆英とのトレードで東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍することが日本ハム・楽天の両球団から発表され[15]、同年3月3日付で日本野球機構 (NPB) より公示された[16]。背番号は30[17]。
開幕一軍のメンバーに選ばれ3月26日の古巣日本ハムとの開幕戦に小郷裕哉の代打で移籍後初出場。翌日27日の開幕2戦目には「7番・指名打者」としてスタメンで起用された。その後も代打や指名打者で積極的に起用されたもの調子が上がらず1軍と2軍を行き来し、最終的には30試合の出場で打率.180、3打点という成績に終わった。
2022年は、二軍で打率.278、6本塁打、39打点という成績を残すもプロ入り後初の一軍公式戦未出場に終わった。
2023年は、二軍で98試合に出場し、打率.288、6本塁打、26打点を記録したが[18]、この年も一軍出場はなく、10月11日に戦力外通告を受けた[19]。
現役引退後
編集2023年11月13日、楽天の二軍打撃コーチへの就任が発表された[20]。背番号は95。 2024年10月20日に本人の申し出により退団。
2025年より北海道日本ハムファイターズのファーム打撃コーチに就任。
選手としての特徴
編集フルスイングが持ち味であり[21]、長打力を誇る[22]。守備では、遊撃を除いた内野と左翼を守れるユーティリティープレイヤーである[23][24]。
人物
編集愛称は「おにぎり君」。名付け親は当時の守備走塁コーチであった白井一幸である[25]。2017年からは本塁打後におにぎりを握るジェスチャーの「おにぎりポーズ」を披露する様になり、このおにぎりポーズを作成したのも愛称の名付け親でもある白井である[25]。
2020年3月24日、都内在住の20代一般女性と結婚したことが発表された[26]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2016 | 日本ハム | 10 | 17 | 17 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .118 | .118 | .118 | .235 |
2017 | 50 | 149 | 134 | 14 | 32 | 3 | 0 | 7 | 56 | 20 | 0 | 0 | 0 | 1 | 11 | 0 | 3 | 45 | 2 | .239 | .309 | .418 | .727 | |
2018 | 74 | 210 | 193 | 18 | 40 | 2 | 0 | 9 | 69 | 24 | 0 | 1 | 2 | 2 | 9 | 0 | 4 | 45 | 5 | .207 | .255 | .358 | .612 | |
2019 | 78 | 191 | 170 | 7 | 32 | 10 | 0 | 3 | 51 | 13 | 0 | 0 | 1 | 1 | 15 | 2 | 4 | 34 | 4 | .188 | .268 | .300 | .568 | |
2020 | 44 | 116 | 107 | 10 | 27 | 2 | 0 | 2 | 35 | 11 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 2 | 16 | 3 | .252 | .302 | .327 | .629 | |
2021 | 楽天 | 30 | 68 | 61 | 1 | 11 | 2 | 0 | 0 | 13 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 8 | 2 | .180 | .254 | .213 | .467 |
通算:6年 | 286 | 751 | 682 | 51 | 144 | 19 | 0 | 21 | 226 | 71 | 0 | 1 | 4 | 5 | 41 | 2 | 19 | 151 | 16 | .211 | .273 | .331 | .604 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | 外野 | ||||||||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2016 | 日本ハム | 2 | 4 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | - | 4 | 4 | 9 | 0 | 1 | 1.000 | - | ||||||||||
2017 | 13 | 57 | 5 | 0 | 4 | 1.000 | 13 | 33 | 37 | 0 | 8 | 1.000 | 5 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||||||
2018 | 12 | 52 | 5 | 0 | 5 | 1.000 | 31 | 46 | 73 | 2 | 14 | .983 | 22 | 6 | 28 | 1 | 2 | .971 | 7 | 6 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2019 | 6 | 17 | 2 | 0 | 2 | 1.000 | - | 59 | 28 | 67 | 5 | 6 | .950 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ||||||
2020 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | - | 34 | 9 | 34 | 2 | 3 | .956 | - | |||||||||||
2021 | 楽天 | 1 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | - | - | |||||||||||||||
通算 | 35 | 139 | 13 | 0 | 12 | 1.000 | 44 | 79 | 110 | 2 | 22 | .990 | 124 | 48 | 141 | 8 | 12 | .959 | 21 | 18 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
記録
編集この選手の記録に関する文献や情報源が必要です。 (2014年12月) |
- 初記録
- 初出場:2016年3月25日、対千葉ロッテマリーンズ1回戦(QVCマリンフィールド)、7回表に大野奨太の代打で出場
- 初打席:同上、7回表に涌井秀章から二塁ゴロ
- 初先発出場:2016年5月27日、対東北楽天ゴールデンイーグルス8回戦(楽天Koboスタジアム宮城)、7番・三塁手で先発出場
- 初安打:同上、2回表に塩見貴洋から左前安打
- 初本塁打・初打点:2017年8月27日、対東北楽天ゴールデンイーグルス18回戦(Koboパーク宮城)、4回表に釜田佳直から左越ソロ[27]
背番号
編集- 58(2016年 - 2021年3月2日)
- 30(2021年3月3日 - 同年終了)
- 61(2022年 - 2023年)
- 95(2024年)
- 81(2025年 - )
登場曲
編集- 「FIRE」 防弾少年団(2016年3月 - )
- 「Don't Stop Me Now」QUEEN(2021年)
ギャラリー
編集脚注
編集- ^ 横尾55号「自然なスイング」/西東京大会 日刊スポーツ 2011年7月12日配信
- ^ “興南-日大三”
- ^ 2010年秋の大会 第41回明治神宮野球大会 決勝 高校野球ドットコム
- ^ “九州国際大付-日大三”
- ^ 日大三 粘って粘って集中打 朝日新聞デジタル 2011年8月16日配信
- ^ “智弁和歌山-日大三”
- ^ “関西-日大三”
- ^ “光星学院-日大三”
- ^ 神奈川大・浜口 115キロチェンジアップで慶大翻ろう11K スポニチ 2014年6月12日配信
- ^ 慶大・横尾「狙ってました」史上3人目4戦連続弾 日刊スポーツ 2015年10月5日配信
- ^ 日本ハム、6位横尾と合意 契約金3000万円、年俸750万円 スポニチ 2015年11月13日配信
- ^ 明暗分けた慶大勢…山本巨人5位、横尾ハム6位も谷田は指名漏れ スポニチ 2015年10月22日
- ^ “ファーム月間MVPに日本ハム横尾、中日古本 - 野球”. 日刊スポーツ (2016年9月9日). 2017年5月11日閲覧。
- ^ “日本ハム横尾プロ1号「最高です」スタメン起用感謝”. 日刊スポーツ (2017年8月27日). 2017年10月27日閲覧。
- ^ “楽天イーグルス池田隆英と日本ハム横尾俊建の交換トレード発表”. 日刊スポーツ (2021年2月27日). 2021年2月27日閲覧。
- ^ “トレード | 2021年度公示”. NPB.jp 日本野球機構. 日本野球機構 (2021年3月3日). 2021年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月3日閲覧。
- ^ “日本ハム・横尾俊建と楽天イーグルス・池田隆英の交換トレードが発表”. デイリースポーツ (2021年2月27日). 2021年2月27日閲覧。
- ^ “2023年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 東北楽天ゴールデンイーグルス. 2023年11月13日閲覧。
- ^ “【楽天】横尾俊建に戦力外通告 日本ハムから移籍の「おにぎり君」は「体は元気。続けられたら」” (2023年10月11日). 2023年11月13日閲覧。
- ^ “楽天が来季のコーチ陣発表 現役引退の横尾、奥村が入閣…三木2軍監督は続投”. Full-Count (2023年11月13日). 2023年11月13日閲覧。
- ^ “楽天移籍の横尾俊建が入団会見「おにぎりをいっぱい握りたい」 本塁打量産を誓う”. pacificleague.com. 2022年4月13日閲覧。
- ^ “【楽天】横尾俊建、来季のノルマは2ケタ本塁打、おにぎりパフォーマンス量産誓った”. スポーツ報知 (2021年12月1日). 2022年4月13日閲覧。
- ^ “ついに目覚めた天性のスラッガー 日本ハム・横尾俊建”. BASEBALL KING. 2022年4月13日閲覧。
- ^ “内外野で奮闘する「おにぎり君」横尾俊建の可能性 | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年4月13日閲覧。
- ^ a b 「おにぎり君」日本ハム横尾が好調 素直さが結果に 日刊スポーツ 2017年9月18日
- ^ “日本ハムに空前の結婚ラッシュ! 石井と横尾の入籍を発表、3月だけで5人目”. Full-Count (2020年3月24日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ “日本ハム・横尾がプロ2年目で初本塁打「最高です!1軍でこれだけ完璧に打てたことはないです」”. サンケイスポーツ (2017年8月27日). 2017年8月27日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 横尾俊建 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube