朝山正悟
朝山 正悟(あさやま しょうご、1981年6月1日 - )は、神奈川県横浜市出身の元男子プロバスケットボール選手[1]、指導者。ポジションはG/F、SG。広島ドラゴンフライズ所属し、現在の役職はヘッドコーチ。 広島での選手時代にはBリーグで初となる選手兼任監督を歴任。「ミスタードラゴンフライズ」や「広島のレジェンド」と呼ばれる。
広島ドラゴンフライズ HC | |
---|---|
役職 | ヘッドコーチ |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1981年6月1日(43歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長(現役時) | 192cm (6 ft 4 in) |
体重(現役時) | 88kg (194 lb) |
キャリア情報 | |
中学校 | 横浜市立西谷中学校 |
高校 | 世田谷学園高校 |
大学 | 早稲田大学 |
プロ選手期間 | 2004–2024 |
ポジション | G/F、SG |
永久欠番 | 2 |
経歴 | |
選手時代: | |
2004-2005 | 日立サンロッカーズ |
2005-2008 | OSGフェニックス |
2008-2009 | レラカムイ北海道 |
2009-2013 | アイシンシーホース |
2013-2015 | 三菱電機 |
2015-2024 | 広島ドラゴンフライズ |
コーチ時代: | |
2017-2018 | 広島ドラゴンフライズ(HC) |
2018-2019 | 広島ドラゴンフライズ(AC) |
2022-2024 | 広島ドラゴンフライズ(AC) |
2024- | 広島ドラゴンフライズ(HC) |
選手情報 B.LEAGUE.jp |
来歴
編集兄の影響を受け、小5でバスケを始める[2]。横浜市立西谷中学校3年時には神奈川県選抜としてジュニアオールスター優勝を経験[2]。
世田谷学園高校でも活躍し、1999年3年時はウィンターカップ3位となり優秀選手にも選ばれる[2]。
2000年早稲田大学人間科学部スポーツ科学科に進学、早大ビッグベアーズに所属する。チームではエースとして関東1部昇格及びインカレ3位に導き、得点王と優秀選手賞の2冠に輝き、2003年4年時には主将を務めた[2][3]。
2004年大学卒業後、日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)に入団するも、1シーズンで退団する[2][4]。
2005年、自身の成長を目指してOSGフェニックス(現三遠ネオフェニックス)に移籍する[2][4]。チームの主力として2005-06スーパーリーグ準優勝に貢献した[2]。この活躍から2006年世界選手権では日本代表候補に追加招集されたが[2]、本大会の登録メンバーには選ばれなかった。2007-08JBLオールスターゲームではMVPに輝く[2]。同シーズン末、OSGはJBLからbjリーグへ転籍するため所属選手全員が移籍選手リストに登録されることになり、朝山はチーム残留ではなく他のJBLチームへの移籍を決断した[2]。
2008年、大学の先輩でもある東野智弥が指揮を執るレラカムイ北海道(現レバンガ北海道)と契約する[2]。同シーズンには日本代表候補に選出されている[5]。ただ同シーズン末、レラカムイの財政難からの緊縮方針に伴い1シーズンで解雇される[5][6]。
2009年、アイシンシーホース(現シーホース三河)へ移籍。強豪チームの一翼を担い[7]、1度のJBL優勝(JBL 2012-13)2度のオールジャパン(2010年・2011年)優勝に貢献した。
2013年、JBLからNBL再編のこの年、新たな挑戦としてJBL時代下位に低迷していた三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に移籍した[7]。また同年に発足した日本バスケットボール選手会の副会長を務める[8]。
2015年、広島ドラゴンフライズへ移籍。アイシン時代のチームメイトだった佐古賢一HCが優勝の切り札としてスカウトしたものだった[9]。
2017年11月30日、成績不振のにより解任されたジェイミー・アンドリセビッチの後任として選手兼任ヘッドコーチに就任[10]。
2018‐19シーズンは選手兼アソシエイトコーチとして契約継続。
2023年9月27日、2023-24シーズン限りで現役から引退することを表明した[11]。引退セレモニーを、5月5日に広島サンプラザホールで開催する琉球ゴールデンキングス戦後に実施すると発表した[12]。カイル・ミリングヘッドコーチの退任により、2024-25シーズンよりヘッドコーチに就任。背番号2はチーム初の永久欠番となった[13]。
記録
編集略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
JBL 2004-05 | 日立 | ||||||||||||
JBL 2005-06 | OSG | ||||||||||||
JBL 2006-07 | |||||||||||||
JBL 2007-08 | 35 | 35 | 30.6 | .399 | .321 | .837 | 2.8 | 0.7 | 0.7 | 0.1 | 0.7 | 9.7 | |
JBL 2008-09 | 北海道 | 34 | ? | 35.2 | .391 | .391 | .871 | 2.7 | 1.6 | 0.7 | 0.1 | 1.7 | 9.3 |
JBL 2009-10 | アイシン | 40 | ? | 23.4 | .422 | .379 | .421 | 1.2 | 0.7 | 0.8 | 0.1 | 0.6 | 5.9 |
JBL 2010-11 | 36 | ? | 23.4 | .460 | .365 | .846 | 1.2 | 0.8 | 0.7 | 0.2 | 0.6 | 6.5 | |
JBL 2011-12 | 42 | 42 | 27.1 | .377 | .343 | .723 | 1.9 | 1.4 | 0.6 | 0.2 | 0.8 | 7.6 | |
JBL 2012-13 | 42 | 42 | 25.3 | .404 | .395 | .794 | 1.3 | 1.1 | 0.5 | 0.2 | 0.6 | 7.5 | |
NBL 2013-14 | 三菱電機 | 54 | 54 | 28.6 | .383 | .379 | .856 | 1.7 | 1.9 | 0.7 | 0.2 | 1.1 | 11.3 |
NBL 2014-15 | 44 | 30 | 23.2 | .418 | .418 | .746 | 1.3 | 1.6 | 0.7 | 0.0 | 1.2 | 9.2 | |
NBL 2015-16 | 広島 | 16 | 16 | 26.4 | .409 | .370 | .737 | 1.8 | 1.3 | 1.2 | 0.2 | 1.4 | 9.2 |
B2 2016-17 | 60 | 44 | 23:32 | .443 | .427 | .829 | 1.6 | 1 | 0.6 | 0.1 | 0.9 | 9.1 | |
B2 2017-18 | 60 | 17 | 23:43 | .439 | .440 | .850 | 1.7 | 1.6 | 0.6 | 0.1 | 1.3 | 10.2 | |
B2 2018-19 | 55 | 55 | 32:16 | .414 | .382 | .787 | 2.5 | 2.6 | 0.6 | 0.1 | 1.7 | 15.4 | |
B2 2019-20 | 46 | 46 | 31:13 | .430 | .416 | .795 | 3.1 | 3.4 | 1 | 0 | 1.5 | 13.3 | |
B1 2020-21 | 55 | 33 | 26:09 | .437 | .401 | .870 | 2.2 | 2.2 | 0.7 | 0.1 | 1.2 | 8.7 | |
B1 2021-22 | 50 | 6 | 11:27 | .411 | .406 | .885 | 0.9 | 0.4 | 0.3 | 0 | 0.5 | 2.6 | |
B1 2022-23 | 52 | 0 | 07:30 | .418 | .339 | .813 | 0.5 | 0.2 | 0.1 | 0 | 0.2 | 1.9 | |
B1 2023-24 | 16 | 1 | 04:28 | .143 | .077 | 1.000 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0 | 0.1 | 0.4 |
ギャラリー
編集-
2009年レラカムイ北海道時代
-
2010年アイシンシーホース時代
-
2015年三菱電機時代
関連情報
編集出演
編集- テレビ
- ひろしま満点ママ!!(2021年3月 - 2024年6月、テレビ新広島)隔週月曜コメンテーター
- テレビ派(2021年4月 - 2024年6月、広島テレビ)毎週月曜コメンテーター
- 上記2番組は広島ドラゴンフライズ新ヘッドコーチ就任に伴い卒業した
CM
- 広島民商(2024年1月 - )
脚注
編集- ^ “朝山正悟”. basketball-zine.com. 2010年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “レラカムイ、球宴MVP男・朝山正悟獲得”. 報知新聞. (2008年4月10日). オリジナルの2008年4月13日時点におけるアーカイブ。 2015年6月27日閲覧。
- ^ “男子バスケットボール部朝山主将インタビュー”. wasedawillwin.com (2003年5月28日). 2015年6月27日閲覧。
- ^ a b “message Vol.1”. 朝山正悟オフィシャルブログ (2005年6月10日). 2015年6月27日閲覧。
- ^ a b “message Vol.152 - Vol.153”. 朝山正悟オフィシャルブログ (2009年4月). 2015年6月27日閲覧。
- ^ “レラカムイ、朝山解雇、近日中移籍リストへ”. 報知新聞. (2009年4月29日)
- ^ a b “勝利のロジック(三菱電機名古屋#2朝山 正悟選手)”. BASKETBALL SPIRITS (2013年11月21日). 2015年6月27日閲覧。
- ^ “日本バスケットボール選手会が発足”. CAGER (2013年9月14日). 2015年6月27日閲覧。
- ^ “広島ドラゴンフライズ、「優勝」への「切り札!」朝山正悟が入団会見”. ひろスポ (2015年7月14日). 2015年7月17日閲覧。
- ^ “広島ドラゴンフライズが成績不振により指揮官解任、朝山正悟がHC兼選手に就任”. バスケットボールキング. (2017年11月30日) 2018年5月27日閲覧。
- ^ “#2 朝山正悟選手 2023-24シーズン限りで現役引退のお知らせ”. 広島ドラゴンフライズ (2023年9月27日). 2024年2月28日閲覧。
- ^ “広島・朝山正悟の引退セレモニー開催日を発表…“今季最終戦”の5.5琉球戦で実施”. バスケットボールキング. (2024年2月27日) 2024年3月15日閲覧。
- ^ “背番号「2」永久欠番のご報告”. 広島ドラゴンフライズ (2024年7月19日). 2024年7月19日閲覧。