旭川レーシングセンター
旭川レーシングセンター(あさひかわレーシングセンター)は、北海道旭川市にあったホッカイドウ競馬の場外勝馬投票券発売所。
旭川レーシングセンター J-PLACE旭川 | |
---|---|
(上)全景(下)正面入口 | |
基本情報 | |
所在地 | 旭川市宮下通15丁目1517 |
座標 | 北緯43度45分39.3秒 東経142度22分10.1秒 / 北緯43.760917度 東経142.369472度座標: 北緯43度45分39.3秒 東経142度22分10.1秒 / 北緯43.760917度 東経142.369472度 |
開設日 | 1987年10月19日[1] |
閉場日 | 2018年3月18日 |
施設設置者 | 株式会社北海道レーシングセンター |
管理施行者 | ホッカイドウ競馬 |
発売窓口 | 自動10台 |
払戻窓口 | 自動3台、有人1窓 |
発売単位 | 全賭式100円単位 |
開催日営業時間 |
(地方)原則14:00 - 21:00 (JRA)9:20 - 17:00 |
最寄駅 | 旭川駅、旭川四条駅 |
最寄IC | 旭川鷹栖IC |
駐車場 | 247台(有料) |
外部リンク | 公式サイト |
本項目では2012年まで併設していた競輪場外車券売場「サテライト旭川(サテライトあさひかわ)」と、2013年より開設している「J-PLACE旭川(ジェイプレイスあさひかわ)」についても記述する。
歴史
編集1987年10月に、ボウリング場だった建物を改装して開設[2]。翌年に開設されたハロンズ岩見沢とともに、居住快適性を重視した滞留型の大型場外施設として定着。2006年度までばんえい競馬の運営実務を担っていた一部事務組合「北海道市営競馬組合」の事務所も併設していた。施設を運営する北海道レーシングセンターは西山牧場の関連会社で[3]、グループ他社からの出向なども行われていた[4]。
旭川レーシングセンターが開設された時期は、ばんえい競馬・ホッカイドウ競馬ともに馬券売上のシェアが開催本場中心から場外中心にシフトしていった時期と重なる。『地方競馬史 第四巻』104頁によると、ばんえい競馬の総売上に占める場外発売のシェアは昭和60年度に27.2%であったが、昭和63年度には54.7%となり、本場売上を上回るようになった。ホッカイドウ競馬も同様で、昭和60年度は総売上に占める場外発売のシェアが22.6%だったのが、昭和63年度には69.4%となっている。
開設以来、1階でばんえい競馬を、2階でホッカイドウ競馬を場外発売してきたが、ばんえい競馬は2009年に単独の専用場外「レラ・スポット北彩都」を旭川市内に開設し、移転した。
ばんえい競馬の場外発売終了後、空きスペースとなっていた1階は競輪の場外発売施設「サテライト旭川」に転用され、2011年9月17日より発売を開始した[5]。2012年3月には旭川市生まれのタレント・矢部美穂を名誉所長に就任させるなどのテコ入れも行われたが[4]、売り上げの不振を理由に2012年10月1日限りで車券の発売を終了[6][7]し、わずか1年あまりで閉鎖となった。発売最終日以降は有効期間が残存している的中車券の払戻業務のみ行い、12月1日の払戻業務をもって閉鎖した。
施設が老朽化し耐震上の問題があることや駐車場が不足していることなどの理由から[8]、2018年3月18日限りで施設全体が閉鎖された[9]。ホッカイドウ競馬の場外馬券発売所は市内のショッピングセンター「アモールショッピングセンター」内に「Aiba旭川」として移転開設され、2018年3月28日に営業を開始した[10][11]。なお、当施設の跡地は地元のバス会社である旭川電気軌道が建物付きで取得し、建物の解体後に当面はバス待機場として利用しながら将来の活用法を探るという[3]。
施設概要
編集北側にある正面入口のほか、南側の駐車場にも出入口が設けられている。館内にエレベーターやエスカレーターは設置しておらず、2階のホッカイドウ競馬発売所へは階段を利用する。場内は全て自由席。2012年11月より一部座席が禁煙席となり、分煙化された[12]。
1階(サテライト旭川)
編集※2012年12月1日をもって閉鎖。
- 設備・施設
- 収容人員:696人
- 座席数:288席
- 自動発払機:6台
- 有人払戻窓口:3窓
- 映像モニター:65型モニター2台、42型4連モニター4台
2階(ホッカイドウ競馬旭川場外発売所・J-PLACE旭川)
編集2013年3月23日より、2階発売所において日本中央競馬会からの委託によりJRAの全レース場外発売を開始した(JRA発売時は「J-PLACE旭川」と呼称)。長年電話・インターネット投票でしか購入できなかったJRAの馬券がようやく旭川市内でも購入可能となった。 前述の通り、2018年3月18日をもって閉鎖され、同年3月28日よりAiba旭川に移転する。
- 設備・施設
- 自動発売機:10台
- 自動払戻機:3台
- 有人払戻窓口:1窓
- オッズ表示・実況モニター
- 専門紙販売コーナー
- そば・軽食コーナー
アクセス
編集発売されている投票券の種類
編集全レース100円単位。
○…発売 △…他地区場外発売のみ ×…発売なし
1階
編集函館競輪場の場外発売を中心に、全国各地の競輪場を発売していた。
2012年10月1日をもって、車券の発売を終了した[7]。
2階
編集ホッカイドウ競馬
編集他地区の広域場外発売時は、各主催者が発売している賭式に準じてすべての賭式を発売する。
なお、枠単を発売する場合でも枠単のオッズ表示は行わない。
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
日本中央競馬会
編集当日開催している競馬場の全競走を発売。
GI競走に限り、前日発売も実施。
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
脚注
編集- ^ “ばんえい No.19”. 北海道市営競馬協議会 (1989年3月). 2014年5月29日閲覧。(17ページを参照)
- ^ 『地方競馬史 第四巻』105頁、地方競馬全国協会
- ^ a b “レーシングセンター跡地、旭川電気軌道が取得 建物取り壊しバス待機場に”. 北海道新聞. (2018年3月27日) 2018年4月14日閲覧。
- ^ a b サテライト旭川・矢部美穂所長誕生 西山牧場オーナーの(笑)気分、2012年3月21日
- ^ 競輪ステーション(2011年9月16日)
- ^ KEIRIN.JP(2012年9月6日)
- ^ a b サテライト旭川ブログ(2012年9月1日から10月1日) - 当初は9月30日の発売をもって終了する予定だったが、発売予定の競輪場が台風の影響で順延されたため、10月1日も発売された。
- ^ “場外馬券所がアモール2階に”. 月刊北海道経済 (2018年2月). 2018年4月14日閲覧。
- ^ “J-PLACE旭川の移転について”. 日本中央競馬会 (2018年3月6日). 2018年3月6日閲覧。
- ^ “旭川場外発売所「Aiba旭川」の移転オープンについて”. ホッカイドウ競馬 (2018年3月6日). 2018年4月14日閲覧。
- ^ “Aiba旭川 / ホッカイドウ競馬場外発売所がアモールSCに移転オープン 駐車場が広くなり、特別観覧席も新設”. LINER WEB. ライナーネットワーク (2018年3月29日). 2018年4月14日閲覧。
- ^ ホッカイドウ競馬facebook(2012年11月16日)
外部リンク
編集- ホッカイドウ競馬-旭川場外発売所 - ウェイバックマシン(2017年10月20日アーカイブ分)
- サテライト旭川の閉鎖について - Keirin JP