日本産業ホールディングズ
日本産業ホールディングズ株式会社(にほんさんぎょうホールディングズ、英: Nihon Industrial Holdings Co., Ltd.)は、純粋持株会社。傘下の事業会社群は、「情報技術事業」「会計コンサルティング事業」「飲食事業(店舗運営支援・受託)」「コスメ事業」などを行っていたが、2010年以降事実上解体され、2011年8月には連結子会社は1社のみとなっていた。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚二丁目18番3号 |
設立 |
1996年12月11日 (株式会社アルファークラフト) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1011001071334 |
事業内容 | ソフトウエア開発、IT、コンサル |
代表者 | 渋谷猛(代表取締役社長) |
資本金 | 8億3266万8千円 |
発行済株式総数 | 258100株 |
売上高 |
連結:6億3024万6千円 (単独:1267万5千円) (2011年6月期) |
営業利益 |
連結:△1億4483万7千円 (単独:△1億1500万9千円) (2011年6月期) |
純利益 |
連結:△2億8509万5千円 (単独:△1億8689万3千円) (2011年6月期) |
純資産 |
連結:△4246万2千円 (単独:△416万1千円) (2011年6月30日現在) |
総資産 |
連結:1億1471万8千円 (単独:5676万3千円) (2011年6月30日現在) |
従業員数 |
連結:14人 (単独:6人) (2011年6月30日現在) |
決算期 | 6月30日 |
主要株主 |
株式会社中小企業助成会 30.76% 中小企業共済株式会社 29.23% 磯崎公徳 5.75% (2011年6月30日現在) |
主要子会社 | 株式会社ヴァンデージ 100% |
特記事項:株式会社中小企業助成会・中小企業共済株式会社は、いずれも当社取締役会長の鮎川純太が代表取締役を務めている会社 |
2007年6月期以降連続して当期損失を計上するなど経営不振が続いており、2011年6月期には債務超過に陥っていた。更に情報技術事業を行っていたアルファ・テクノロジー社をめぐり不適切な会計処理が発覚。過年度の有価証券報告書等を訂正する事態となった。2011年12月、これを重大な虚偽記載ととらえた札幌証券取引所は上場廃止を決定した[1]。
沿革
編集- 1991年12月 - 札幌市に有限会社として設立。
- 1996年12月 - 株式会社アルファークラフトとなる。
- 2002年3月 - 日本証券業協会「グリーンシート市場-エマージング銘柄」に指定を受ける。
- 2003年
- 6月 - 株式会社プライムファームを子会社化。
- 10月 - 株式会社アルファ・トレンドに商号変更。
- 2004年3月16日 - 札幌証券取引所アンビシャス市場上場。
- 2005年7月 - 株式会社アルファ・インベストメント(後の株式会社アルファ・イノベーションズ)を設立し、投資事業を開始。
- 2006年3月 - 株式会社アルファ・トレンド・ホールディングスに商号変更。会社分割によりIT事業を株式会社アルファ・テクノロジーへ継承し、純粋持株会社化。
- 2007年3月 - 株式会社アクシコを子会社化。株式会社アクシコが子会社・株式会社アクシコエンターテインメントを設立。
- 2008年2月 - 株式会社アクシコが第三者割当増資を実施し、子会社から持分法適用会社になる。
- 2009年
- 10月 - 日本産業ホールディングズ株式会社に商号変更。
- 12月 - 日本産業総研株式会社を設立。株式会社プライムファームが飲食事業を開始。
- 2010年
- 6月 - 株式会社アルファ・イノベーションズの株式を譲渡。連結子会社でなくなる。
- 9月 - 日本産業総研株式会社の美容・健康関連事業を新設分割し、ロータスコスメビュート株式会社設立。
- 10月 - 株式会社アルファ・テクノロジーの株式を譲渡。連結子会社でなくなる。
- 11月 - 株式会社プライムファームの株式を譲渡。連結子会社でなくなる。
- 2011年
- 2012年1月23日 - 上場廃止。
不祥事
編集日本産業ホールディングズとその子会社であったアルファ・テクノロジーは、モバイルサイト事業の開始について取締役会決議など適切な社内手続きを行っていなかった。また事業開始後も売上高の過大計上やソフトウェア資産の過大計上をするなど不適切な会計処理を行い、有価証券報告書等に虚偽記載を行った。さらに社外調査委員会の調査にも子会社の役員が協力しなかったため、早期に適切な会計処理を行うことができず、有価証券報告書等の訂正報告書の提出は、2010年10月に日本産業ホールディングズが不適切な会計処理の事実を開示してから10カ月後の2011年8月まで遅れた。また再発防止策となる内部統制システムの再構築も遅れ、2011年6月期の内部統制報告書で最終的な評価結果を表明できない事態となった。
以上の事態を受け、札幌証券取引所は上場廃止を決定している。また2011年11月、証券取引等監視委員会も金融商品取引法違反として課徴金納付命令勧告を出している。
傘下企業
編集連結子会社
編集- 株式会社ヴァンデージ
持分法適用関連会社
編集- 株式会社アクシコ
- 株式会社アクシコエンターテインメント
脚注
編集- ^ 上場廃止等の決定について - 札幌証券取引所