新井良夫
新井 良夫(あらい よしお、1950年7月17日 - )は、埼玉県[1]出身の元プロ野球選手。旧名は良雄、打撃投手になってからは、新井 統雄(あらい つねお)に改名している。
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 埼玉県久喜市 |
生年月日 | 1950年7月17日(74歳) |
身長 体重 |
177 cm 76 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 1968年 ドラフト5位 |
初出場 | 1970年10月15日 |
最終出場 | 1978年4月16日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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来歴・人物
編集大宮高校(埼玉)では2年生時の1967年、右翼手として金子勝美・吉田誠・鈴木治彦らと共に第49回全国高等学校野球選手権大会に出場する。初戦で報徳学園高校と対決。豪快な本塁打を放ち9回裏2死までリードするが、ここから反撃を許し、大会史上初の本盗による逆転サヨナラ負けを喫した[1]。しかし秋の埼玉国体では勝ち進み、決勝で大分商を降し優勝。翌1968年夏はエース、四番打者としてチームを牽引。埼玉大会準決勝では飯能高を相手にノーヒットノーランを記録。しかし決勝で、第40回選抜高等学校野球大会で優勝した大宮工の吉沢敏雄に抑えられ0-1xで敗退した。新井は右の本格派で、関東では巨人入りした島野修と並ぶ好投手といわれた。
1968年のドラフト5位で阪急ブレーブスに指名され、プロ入り。なお、後に「阪急ブレーブス黄金期」の主力選手となる山田久志・加藤秀司・福本豊といった面々も、新井と同時に入団している。
プロでは投手に専念し、2年目の1970年に公式戦初登板を果たす。1973年には51試合に登板、中継ぎとして活躍した。同年は2勝をあげ、7月1日には日拓ホームフライヤーズを、張本勲の適時打による1失点に抑え、初完投勝利を飾る。しかし翌年は登板数が激減。1976年6月26日には近鉄バファローズを相手に3年ぶりに先発。太田幸司と投げ合い完投するものの、クラレンス・ジョーンズに3本塁打、伊勢孝夫に満塁本塁打を喫するなど10失点、敗戦投手となりプロ野球としては珍しい記録となった。
その後、1977年のシーズン開幕前に竹村一義と共に笹本信二との交換トレードで阪神タイガースに移籍したが、タイガースでは不本意な成績に終わった。そして1978年オフに引退し、以降はタイガースで暫くの間、打撃投手を務めた(1979年から1987年まで)。
若き日の堀内(巨人)を彷彿させるフォームであった。球種としては、ストレート、大きなカーブ、キレの良いスライダーを投げた。打撃投手としては、掛布の恋人と呼ばれた。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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1970 | 阪急 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | -- | .000 | 52 | 14.0 | 8 | 0 | 1 | 0 | 0 | 13 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0.00 | 0.64 |
1972 | 8 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | -- | -- | .000 | 100 | 24.2 | 23 | 2 | 7 | 0 | 0 | 15 | 0 | 0 | 12 | 10 | 3.60 | 1.24 | |
1973 | 51 | 4 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | -- | -- | .500 | 451 | 111.2 | 100 | 9 | 22 | 0 | 2 | 55 | 3 | 0 | 38 | 36 | 2.89 | 1.18 | |
1974 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | .000 | 8 | 2.0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.50 | |
1975 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | .000 | 72 | 15.0 | 24 | 8 | 5 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 18 | 15 | 9.00 | 1.93 | |
1976 | 7 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | -- | .500 | 114 | 25.0 | 30 | 8 | 11 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 26 | 23 | 8.28 | 1.64 | |
1977 | 阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 9 | 1.1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 27.00 | 3.64 |
1978 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | 22 | 4.0 | 10 | 2 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 7 | 7 | 15.75 | 3.00 | |
通算:8年 | 82 | 8 | 2 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | .375 | 828 | 197.2 | 201 | 29 | 49 | 0 | 2 | 101 | 4 | 0 | 105 | 94 | 4.27 | 1.27 |
記録
編集- 初登板:1970年10月15日、対西鉄ライオンズ26回戦(阪急西宮球場)、8回表から4番手で救援登板・完了、2回無失点
- 初先発登板:1972年9月27日、対南海ホークス24回戦(阪急西宮球場)、6回2/3を5失点で敗戦投手
- 初勝利:1973年5月9日、対ロッテオリオンズ前期5回戦(西京極球場)、3回表1死から2番手で救援登板・完了、6回2/3を1失点
- 初先発勝利・初完投勝利:1973年7月1日、対日拓ホームフライヤーズ前期13回戦(後楽園球場)、9回1失点
背番号
編集- 36(1969年 - 1976年、1978年)
- 52(1977年)
- 69(1979年 - 1981年)
- 96(1982年 - 1987年)
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 新井良夫 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)