愛川晶
[1] -)は、日本の小説家・推理作家。福島県福島市生まれ[1]。福島県立福島高等学校[2]を経て、筑波大学第二学群比較文化学類卒業[1]。
(あいかわ あきら、1957年5月30日愛川 晶 (あいかわ あきら) | |
---|---|
誕生 |
1957年5月30日(67歳) 日本・福島県福島市 |
職業 | 小説家、推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 筑波大学第二学群比較文化学類卒業 |
活動期間 | 1994年 - |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | 鮎川哲也賞(1994年) |
デビュー作 | 『化身』(1994年) |
高校の社会科教員を勤めながら、1994年、『化身』で第5回鮎川哲也賞を受賞し小説家デビュー[1]。大掛かりなトリックを用いた本格ミステリを数多く執筆している。
シリーズものとしては女子高生探偵が活躍する根津愛シリーズなどがある。また、神田紅梅亭寄席物帳シリーズなどの落語や寄席を題材としたミステリも多い。
2016年刊行の『はんざい漫才』あとがきにて、2001年に富士見ミステリー文庫よりデビューした推理作家、谷原秋桜子が自身の別名義であることを示唆した(詳細は谷原秋桜子#正体の公表を参照)。
ミステリ・ランキング
編集週刊文春ミステリーベスト10
編集- 1994年 - 『化身』8位
このミステリーがすごい!
編集- 2009年 - 『芝浜謎噺』14位
本格ミステリ・ベスト10
編集- 2000年 - 『夜宴』14位
- 2002年 - 『巫女の館の密室』9位
- 2008年 - 『道具屋殺人事件』14位
- 2009年 - 『芝浜謎噺』15位
- 2010年 - 『うまや怪談』19位
作品リスト
編集シリーズ作品
編集栗村夏樹シリーズ三部作
編集- 黄昏の獲物(トワイライト・ゲーム)(1996年4月 光文社 カッパ・ノベルス)
- 【改題】黄昏の罠(2000年3月 光文社文庫)
- 光る地獄蝶(1996年10月 光文社 カッパ・ノベルス / 2001年3月 光文社文庫)
- 海の仮面(1999年6月 光文社 カッパ・ノベルス / 2002年6月 光文社文庫)
美少女代理探偵・根津愛シリーズ
編集→詳細は「根津愛」を参照
- 夜宴 美少女代理探偵の殺人ファイル(1999年12月 幻冬舎ノベルス)
- 【改題】夜宴 美少女代理探偵の事件簿(2003年5月 光文社文庫) - 時系列的にはリレー小説『堕天使殺人事件』後
- 根津愛(代理)探偵事務所(2000年10月 原書房)
- 【増補・改題】カレーライスは知っていた 美少女代理探偵の事件簿(2003年11月 光文社文庫)
- 収録作品:カレーライスは知っていた / だって、冷え症なんだモン! / スケートおじさん / ネコマンガ / コロッケの密室 / 死への密室 / 納豆殺人事件(文庫版にのみ収録)
- 【増補・改題】カレーライスは知っていた 美少女代理探偵の事件簿(2003年11月 光文社文庫)
- 巫女の館の密室(2001年8月 原書房 ミステリー・リーグ / 2004年8月 光文社文庫)
- ダイニング・メッセージ(2002年10月 原書房 ミステリー・リーグ / 2007年1月 光文社文庫)
- 収録作品:Kaiseki Lunch / Packed Lunch / French dish Dinner / Celebration Lunch
影の探偵と根津愛シリーズ
編集- 網にかかった悪夢 影の探偵と根津愛(2002年11月 光文社 カッパ・ノベルス)
- ベートスンの鐘楼 影の探偵と根津愛(2004年5月 光文社 カッパ・ノベルス)
神田紅梅亭寄席物帳シリーズ
編集- 道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳(2007年9月 原書房 ミステリー・リーグ / 2010年7月 創元推理文庫 / 2019年4月 中公文庫)
- 芝浜謎噺 神田紅梅亭寄席物帳(2008年4月 原書房 ミステリー・リーグ / 2011年5月 創元推理文庫 / 2019年12月 中公文庫)
- うまや怪談 神田紅梅亭寄席物帳(2009年10月 原書房 ミステリー・リーグ / 2012年10月 創元推理文庫)
- 三題噺 示現流幽霊 神田紅梅亭寄席物帳(2011年5月 原書房 ミステリー・リーグ / 2014年5月 創元推理文庫)
- 「茶の湯」の密室 神田紅梅亭寄席物帳(2016年11月 原書房 ミステリー・リーグ)
- 手がかりは「平林」 神田紅梅亭寄席物帳(2017年9月 原書房 ミステリー・リーグ)
ヘルたんシリーズ
編集- ヘルたん(2012年2月 中央公論新社)
- 【改題】ヘルたん ヘルパー探偵誕生(2014年10月 中公文庫)
- ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還(2014年10月 中央公論新社)
神楽坂倶楽部シリーズ
編集- 神楽坂謎ばなし(2015年1月 文春文庫)
- 高座の上の密室(2015年6月 文春文庫)
- はんざい漫才(2016年4月 文春文庫)
高座のホームズ・昭和稲荷町らくご探偵シリーズ
編集- 高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵(2018年4月 中公文庫)
- 黄金餅殺人事件 昭和稲荷町らくご探偵(2018年10月 中公文庫)
- 高座のホームズみたび 昭和稲荷町らくご探偵(2019年9月 中公文庫)
- 芝浜の天女 高座のホームズ(2020年7月 中公文庫)
落語刑事サダキチシリーズ
編集- 落語刑事サダキチ 神楽坂の赤犬(2022年8月 中公文庫)
- 落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女(2023年6月 中公文庫)
- 落語刑事サダキチ 埋蔵金伝説と猫の恩返し(2024年4月 中公文庫)
その他
編集- 化身(アヴァターラ)(1994年9月 東京創元社)
- 【改題】化身(1999年6月 幻冬舎文庫 / 2010年9月 創元推理文庫)
- 七週間の闇(1995年8月 講談社 / 1999年11月 講談社文庫 / 2010年8月 文春文庫)
- 鏡の奥の他人(1997年8月 幻冬舎 / 2000年10月 幻冬舎文庫)
- 霊名イザヤ(1998年8月 角川書店 / 2001年8月 角川文庫)
- 六月六日生まれの天使(2005年5月 文藝春秋 / 2008年5月 文春文庫)
- 十一月に死んだ悪魔(2013年9月 文藝春秋 / 2016年11月 文春文庫)
- 再雇用されたら一カ月で地獄へ堕とされました(2019年8月 双葉文庫)
- モウ半分、クダサイ (2024年10月 中央公論新社)
共著
編集- 合わせ鏡の迷宮(1996年7月 東京創元社)- 美唄清斗との共著。
- 白銀荘の殺人鬼(2000年6月 光文社 カッパ・ノベルス / 2004年2月 光文社文庫) - 二階堂黎人との共著、ノベルス版は彩胡ジュン名義。
- 教え子殺し 倉西美波最後の事件(2021年11月 原書房) - 谷原秋桜子との共著。
アンソロジー・リレー小説
編集「」内が愛川晶の作品
- 新世紀「謎」倶楽部(1998年8月 角川書店 / 2001年8月 角川文庫)「だって、冷え性なんだモン!」
- 堕天使殺人事件(1999年9月 角川書店 / 2002年5月 角川文庫)「第十章 探偵、登場!」- 新世紀「謎」倶楽部によるリレー小説。根津愛が登場。
- 前夜祭(2000年6月 角川書店)「第五章 私が殺しました」- 新世紀「謎」倶楽部によるリレー小説。
- 密室殺人大百科〈下〉時の結ぶ密室(2000年7月 原書房)「死への密室」
- 【改題・再編集】密室殺人大百科〈下〉(2003年9月 講談社文庫)
- ミステリ・アンソロジーI 名探偵は、ここにいる(2001年10月 角川スニーカー文庫)「納豆殺人事件」
編者
編集- 太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点(2019年12月 原書房) - 著:鏡味仙三郎。書籍内に編者として名前・プロフィール有。