恋のためらい/フランキーとジョニー

恋のためらい/フランキーとジョニー』(Frankie and Johnny)は、1991年に公開されたアメリカ映画。互いに傷をもつ者同士による疲れた大人のラブ・ロマンス。日本での邦題は『恋のためらい フランキー&ジョニー』というものも存在する。

恋のためらい/フランキーとジョニー
Frankie and Johnny
監督 ゲイリー・マーシャル
脚本 テレンス・マクナリー
原作 テレンス・マクナリー
『月の光の中のフランキーとジョニー』
製作 ゲイリー・マーシャル
製作総指揮 アレクサンドラ・ローズ
チャールズ・マルヴェヒル
出演者 アル・パチーノ
ミシェル・ファイファー
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
主題歌 テレンス・トレント・ダービー
撮影 ダンテ・スピノッティ
編集 バトル・デイヴィス
ジャクリーン・キャンバス
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1991年10月11日
日本の旗 1992年1月25日
上映時間 118分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $22,773,535[1]
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原作は、1987年オフ・ブロードウェイで初演されたキャシー・ベイツF・マーリー・エイブラハム共演の二人芝居『月の光の中のフランキーとジョニーFrankie and Johnny in the Clair de Lune (2002年にブロードウェイ初演、主演はイーディ・ファルコスタンリー・トゥッチ)を、原作者であるテレンス・マクナリー自らが映画用に大幅にキャストを足して脚色した。なお、日本でも映画の公開後に舞台上演されるようになったが、この映画の邦題は使用せず、原題の直訳で行っている。

同タイトル異作の映画で、エルヴィス・プレスリー主演「フランキーandジョニー」(1966年)があり、劇中でもそのことに触れられ、その映画からの「フランキー&ジョニー」という挿入歌が何度か流れる。但し、当作で使われているのはプレスリーでなく、ロカビリー&カントリー歌手ジェームズ・インヴェルドの歌うカバー曲である(歌のクレジットはない)。また、タイトルからは削除された原作戯曲のタイトルにあるクロード・ドビュッシー作曲「月の光」Clair de luneもクライマックスで戯曲同様に使われる。また、スコアはマーヴィン・ハムリッシュが作曲したが、冒頭からバッハなどの旋律を織り交ぜている。

ちなみに、ファイファーとパチーノの共演は『スカーフェイス』に続いて2度目だが、ファイファーにはやつれて疲れた中年女性という原戯曲の設定からは外れたものとなった。

あらすじ

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ジョニーは、刑務所から出てきたばかりだったが、ニューヨークのダイナー「アポロ・カフェ」に、店主の厚意からコックとして雇ってもらうことができた。ジョニーは、ウェイトレスのひとりであるフランキーに惹かれ、ことあるごとに口説くがフランキーは、にべもない。だが、同僚の葬式でのジョニーの涙をみたことから、フランキーの方もジョニーに興味を持ち始める。そして従業員の送別パーティーの夜、ふたりは一夜を共にするが、ジョニーの唐突なプロポーズにフランキーは怒り、家に閉じこもってしまう。数日して、やっと店に出てきたフランキーにジョニーは、自分の過去と今の境遇や心境、そしてこれからの希望を話して聞かせる。フランキーもジョニーの熱意と、その優しさにようやく心を開き、その頑なさの原因である過去のパートナーから受けたと体と心の傷のことを話すのだった。それでもまだジョニーを受け入れることをためらっていたフランキーだったが、ラジオからジョニーがフランキーのために必死の思いでリクエストした、フランキーの大好きな曲が流れだす。フランキーは、ジョニーの心からの労わりに癒やされて、やっと新たな恋に踏み出していく。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替

日本語版制作スタッフ 演出:福永莞爾、翻訳:岩本令、制作:東北新社

スタッフ

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脚注

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  1. ^ Frankie and Johnny (1991)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2009年12月9日閲覧。

外部リンク

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