岡部昌幸
岡部 昌幸(おかべ まさゆき、1957年11月17日 - )は、日本の美術評論家、写真評論家。帝京大学文学部名誉教授(2024年現在は非常勤)。群馬県立近代美術館特別館長。専門は、美術史、写真史(特に近代美術)。日本芸術のみならず、海外の芸術にも精通しており、能や茶会、アンティーク(西洋骨董)検定の紹介も後述する帝京大学での講義で行なっている。
経歴
編集神奈川県横浜市出身。早稲田大学第一文学部(美術史専攻)卒業後、同大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士前期課程修了。
横浜美術館の開設準備室で、写真収集・研究に関連して嘱託として働く。帝京大学の非常勤講師、専任講師を経て、1997年に助教授、2012年教授、2023年名誉教授。
現在は、帝京大学にて美術史を教える(美術史・文化遺産特殊講義や学芸員資格課程、大学院課程などの講義を行っている)。特に、写真についての造詣が深い。外部での講演も行う。
横浜市美術館準備室学芸員、東京都庭園美術館専門調査員等をへて、帝京大学大学院文学研究科日本史・文化財学専攻教授(美術史)、2023年4月より同大名誉教授。2017年2月、群馬県立近代美術館館長に就任、2020年4月より特別館長。日本フェノロサ学会会長等を兼務。西洋近代美術および日本近代美術、ジャポニスムを専攻。(群馬県立近代美術館ホームページ参照、2023年9月18日最終閲覧) https://mmag.pref.gunma.jp/greeting
主要著書
編集- すぐわかる画家別西洋絵画の見かた(東京美術、2002年)
- すぐわかる 作家別アール・ヌーヴォーの美術(東京美術、2003年)
- すぐわかる画家別水彩画の見かた(東京美術、2004年)
- すぐわかる作家別写真の見かた(東京美術、2005年)
- 近代美術の都モスクワ(東洋書店、2002年)
- ジャポニズム入門(ジャポニスム学会・編、思文閣出版、2000年)
- 写真で見る江戸東京(芳賀徹と共著、新潮社とんぼの本、1992年)
- 名画美術館I 全国編(岡部昌幸・監修、ジェイティビィパブリッシング、2007年)
- 名画美術館II 首都圏編(岡部昌幸・監修、ジェイティビィパブリッシング、2007年)
- よくわかる国宝 国宝でたどる日本文化史(岡部昌幸・監修、ジェイティビィパブリッシング、2009年)
- 21の名画を愉しむ―本物を見る眼とは(青春出版社、1999年)
- 21の日本の名画を愉しむ―時代を映す美の真髄(青春出版社、1999年)
- ピカソの「正しい」鑑賞法(青春文庫、2000年)
- ゴッホの「正しい」鑑賞法(青春文庫、2000年)
- 教養としての名画―「モナ・リザ」の微笑はなぜ神秘的に見えるのか(青春出版社、2004年)
- 図解で解読 名画は、ここを読む!(宝島社、2005年)
- 盗まれたダ・ヴィンチ―世界を震撼させた16の事件薄(青春文庫、2006年)
- 迷宮の美術史 名画贋作(青春出版社、2006年)
- この一冊で日本と西洋の名画がわかる!(青春出版社、2010年)
- 渡辺省亭 ―花鳥画の孤高なる輝き―(岡部昌幸・監修、東京美術、2017年)
翻訳
編集- アーノルド ヤポニカ (新異国叢書 (第3輯8))(サー・E・アーノルド著、雄松堂出版、2003年)
- フィンセント・ファン・ゴッホ―油彩と素描 没後100年大回顧展の記録(ヨハンネス ファン・デル・ウォルク、ルイ ファン・ティルボルフ、シラール ファン・ヒューフテン:編、岡部昌幸+リリーフシステムズ:翻訳、同朋舎出版、1994年)