小黒 一正(おぐろ かずまさ、1974年昭和49年〉[2] - )は、日本の元大蔵官僚・経済学者。専門は、マクロ経済学[1]公共経済学[1]財政学[1]社会保障[1]世代間格差[2]

小黒 一正
生誕 1974年????
国籍 日本の旗 日本
研究機関 (機関)法政大学経済学部
研究分野 マクロ経済学[1]
公共経済学[1]
財政学[1]
社会保障[1]
世代間格差[2]
母校 京都大学理学部
一橋大学大学院経済学研究科
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示

東京都出身[3]大蔵省(現:財務省)入省後、財務省財務総合政策研究所主任研究官、一橋大学経済研究所准教授等を経て、2015年4月から法政大学経済学部教授[2]フィールズ賞数学者・広中平祐が設立した「NPO法人数理の翼」講師[4]、世代間格差の改善を目指す「ワカモノ・マニフェスト策定委員会」メンバー[5]博士(経済学)一橋大学2010年)。

エピソード

編集

略歴

編集

学歴

編集

職歴等

編集

見解・主張

編集
  • アベノミクスを厳しく批判しており「2%という物価目標なんてあり得ない」としている。また首相の安倍に消費税増税延期を助言した[14]ポール・クルーグマンは、金融政策の失敗を認めたと指摘している[15]
  • 財務省について「財務省の官僚たちは、財政破綻を阻止するために頑張っていますし、クラッシュした後も国を支えるという使命感を持っている。私は財務省内にいてその危機を待つより事前に警告し、その可能性を低くしたいと思い、退官して学術・言論活動をすることにしました」と述べている[16]
  • アベノミクスでも消費税率は30%超が避けられないため、増税だけの財政再建に無理があるとして「歳出削減」の必要があるとしている[17]
  • 消費税増税が成長率を低下させるとは限らないと主張している[18]
  • 日本の移民受け入れの是非については、経済的に大きなメリットをもたらすとして、肯定的な立場を取る[19]
  • 財政破綻の一つの契機は国債を国内の金融資産で支えきれなくなったときだと述べている[20]
  • PCR検査の特異度を99%と仮定すると医療が崩壊する可能性が高い[要出典]

著書

編集
  • 城繁幸、小黒一正、高橋亮平『世代間格差ってなんだ 若者はなぜ損をするのか?』PHP研究所、2010年6月。ISBN 9784569790213 
  • 小黒一正『2020年、日本が破綻する日』日本経済新聞出版社〈日経プレミアシリーズ〉、2010年8月。ISBN 9784532260927 
  • 池田信夫、小黒一正、澤昭裕村上憲郎小幡績『3.11後日本経済はこうなる!』朝日新聞出版〈朝日新書〉、2011年6月。ISBN 9784022734037 
  • 佐藤主光、小黒一正『震災復興 地震災害に強い社会・経済の構築』日本評論社、2011年9月。ISBN 9784535556942 
  • 小黒一正、島澤諭『Matlabによるマクロ経済モデル入門 少子高齢化経済分析の世代重複モデルアプローチ』日本評論社、2011年9月。ISBN 9784535556645 
  • 小黒一正、小林慶一郎『日本破綻を防ぐ2つのプラン』日本経済新聞出版社〈日経プレミアシリーズ〉、2011年11月。ISBN 9784532261412 
  • 日本経済新聞出版社 編「日本破綻を防ぐ 日本破綻を防ぐ正攻法「プランA」」『日本経済がわかる』日本経済新聞出版社〈日経プレミアシリーズPLUS〉、2011年11月。ISBN 9784532261450 
  • 明治大学世代間政策研究所 編『20歳からの社会科』日本経済新聞出版社、2012年3月。ISBN 9784532261542 
  • 小黒一正『アベノミクスでも消費税は25%を超える』PHP研究所、2013年6月。ISBN 9784569810645 
  • 池尾和人+21世紀政策研究所 編『金融依存の経済はどこへ向かうのか―米欧金融危機の教訓』日本経済新聞出版社、2013年7月。ISBN 9784532262044 
  • 山重慎二加藤久和 編『人口動態と政策: 経済学的アプローチへの招待』日本評論社、2013年9月。ISBN 9784535557505 
  • 麻生良文鈴木将覚 編『財政学15講』新世社、2018年3月。ISBN 9784883842698 

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h Oguro's Homepage
  2. ^ a b c d 小黒 一正 日経ビジネスオンライン
  3. ^ 小黒 一正の記事一覧 - 個人 Yahoo!ニュース
  4. ^ 第32回数理の翼夏季セミナー
  5. ^ ワカモノマニフェスト » メンバー
  6. ^ 財務官僚から、一橋大学准教授になった小黒一正さん - 冨田賢のベンチャーな生き方
  7. ^ a b c d e f g h i j 教員情報検索:経済学部 国際経済学科 小黒 一正
  8. ^ a b 一橋大学経済研究所教員紹介 小黒一正 (准教授) - 一橋大学経済研究所(2012年6月18日時点のインターネットアーカイブ
  9. ^ 博士学位請求論文審査報告書” (PDF). 一橋大学. 2013年2月28日閲覧。
  10. ^ 理系出身の財務官僚は、なぜ“最強官庁”財務省を辞めたのか? PRESIDENT Online PRESIDENT Online 2020/11/24
  11. ^ 初の理系出身長官が誕生! 財務省における「東大法学部卒」支配の終焉 デイリー新潮 2021/8/4(水)
  12. ^ [1]一橋大学
  13. ^ 小黒一正 RIETI
  14. ^ 訂正-クルーグマン教授が安倍首相と会談、消費増税反対を表明ロイター 2014年11月17日
  15. ^ 経済学者・小黒一正氏「高インフレのリスクが迫っている」日刊ゲンダイ 2015年12月28日
  16. ^ 「消費税10%」予定通り引き上げるべきか? 高橋洋一氏×小黒一正氏 THE PAGE(ザ・ページ)2014年10月28日
  17. ^ 2%インフレ実現でも消費税率32% 日経BP 2013年1月7日
  18. ^ 消費税:安倍政権の決断を望む 日経BP 2013年8月8日
  19. ^ 移民受け入れで自国民賃金低下は誤り 海外移転工場の回帰も」『SAPIO』2014年6月号、NEWSポストセブン2014年11月9日閲覧 
  20. ^ 小林慶一郎編著『財政破綻後 危機のシナリオ分析』日本経済新聞出版社2018年、p.86

外部リンク

編集