大渕 (掛川市)
日本の静岡県掛川市の大字
大渕(おおぶち)は、静岡県掛川市の大字。本項では1889年(明治22年)の町村制施行時に同区域に存在した大淵村(おおぶちむら)についても記す。
大渕 | |
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北緯34度40分17.0秒 東経138度0分45.57秒 / 北緯34.671389度 東経138.0126583度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 静岡県 |
市町村 | 掛川市 |
人口 | |
• 合計 | 3,413人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
437-1302[2] |
市外局番 | 0537 (掛川MA)[3] |
ナンバープレート | 浜松 |
地理
編集掛川市南部に位置する。遠州灘に面し、東大谷川の流域にあたる。西で沖之須・西大渕・横須賀、東で浜野・浜野新田・大坂・下土方・上土方嶺向・今滝・上土方旦付新田と隣接する。国道150号、静岡県道69号相良大須賀線が海岸線と平行して横断、静岡県道249号掛川大東大須賀線が東大谷川沿いに縦貫している。1877年に11村が合併して成立した東大淵村の村域を引き継いでいるため、周辺の大字に比べて面積が広い。
山岳
編集- 小笠山 (264.4m)
- 高室山 (29.0m)
- 雨の宮の山 (25.2m)
河川
編集- 東大谷川
海岸
編集- 遠州灘
歴史
編集おおぶちむら 大淵村 | |
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廃止日 | 1956年6月1日 |
廃止理由 |
新設合併 横須賀町、大淵村 → 大須賀町 |
現在の自治体 | 掛川市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 静岡県 |
郡 | 小笠郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
隣接自治体 | 横須賀町、大坂村、城東村 |
大淵村役場 | |
所在地 | 静岡県小笠郡大淵村 |
座標 | 北緯34度40分23.1秒 東経138度0分33.9秒 / 北緯34.673083度 東経138.009417度 |
小笠地域の町村制施行時の町村。30が大淵村。(29.大須賀村→横須賀町) | |
ウィキプロジェクト |
- 「旧高旧領取調帳」[4]の記載によると、明治初年時点で現在の大字大渕地内に藤塚村源左衛門方・藤塚村庄左衛門方・大新井村・雨垂村・中新井村・上野中村・犬待坂新田・下野中村・浜村・野賀村・岡原新田の11村が存在し、いずれも横須賀藩領であった。
- 1868年(慶応4年)
- 1869年(明治2年)8月7日 - 府中藩が静岡藩に改称。
- 1871年(明治4年)
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により静岡県の管轄となる。
- 1877年(明治10年) - 11村が合併して東大淵村となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により東大淵村が単独で自治体を形成し、城東郡大淵村が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 郡制の施行により所属郡が小笠郡に変更。
- 1956年(昭和31年)6月1日 - 大淵村が横須賀町と合併して大須賀町が発足。同日大淵村廃止。大字大渕となる。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 大須賀町が掛川市・大東町と合併し、改めて掛川市が発足。
祭り
編集大渕地域の祭りは三地区に分かれている。
- 三熊野神社
- 東大谷(あずま組)野中(の組)岡原(お組)
- 雨垂天神社
- 藤塚(ふ組)雨垂(う組)浜(は組)新井(あ組)中新井(な組)
- 野賀天神社
- 野賀(の組)
伊勢参り
編集大渕村は海岸沿いの村であり船での伊勢参りが行われていた。 沿岸の部落で新造船の進水祝いや、大猟祈願のために行われた。漁船の所属の漁師が乗組み、波よけ板をつけたり帆を張り、あとは風任せの船旅=小さな漁船で名にしおう遠州灘の荒波を乗り切るのであるから、時に思わぬ難儀危険に身をさらしたこともあったという。
- 当時参宮した船は次のようであった。
- 新井地区(海徳丸・共進丸・青栄丸)
- 中新井地区(隆清丸)
- 浜地区(若吉丸・大神丸・大正丸)
- 藤塚地区(高吉丸)
- 雨垂地区(住吉丸)
自治区
編集大須賀区域(旧大須賀町地域)・大渕地区(旧大渕村地域)にある自治区は、旧大須賀町・第十一自治区(東大谷区・野中区・藤塚区・雨垂区)・第十自治区(岡原区・浜区・野賀区・新井区・中新井区)の計9自治区。
政治
編集代 | 氏名 |
---|---|
1 | 伊藤又八郎 |
2 | 赤堀武平 |
3 | 金原藤四郎 |
4 | 金原大作 |
5 | 進士國平 |
6 | 水谷長三郎 |
7 | 進士國平 |
8 | 金原藤四郎 |
9 | 中井小三郎 |
10 | 金原大作 |
11 | 進士國平 |
12 | 金原又吉 |
13 | 水谷伊平治 |
14 | 進士庄一 |
15 | 伊藤彦重 |
16 | 金原又吉 |
17 | 加藤政平 |
18 | 夏目萬四郎 |
19 | 松本寅吉 |
20 | 加藤政平 |
21 | 山下平吉 |
22 | 進士庄一 |
23 | 伊藤彦太郎 |
24 | 土屋茂太夫 |
25 | 金原陸奥平 |
26 | 山下平吉 |
27 | 水谷榮一 |
世帯数と人口
編集2018年(平成30年)11月30日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
大渕 | 1,220世帯 | 3,413人 |
小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 掛川市立大渕小学校 | 掛川市立大須賀中学校 |
交通
編集鉄道路線
編集バス
編集- 秋葉バスサービス
- 秋葉中遠線
- 大東支所-大東西野-新井-野賀-大渕小学校前-藤塚-野中西-横須賀車庫-大須賀支所-東番町-新横須賀-西田町-七軒町-石津-石津西-山崎-三輪-新岡崎-浅羽支所-袋井駅前-可睡-山梨-遠州森町
- 秋葉中遠線
道路
編集施設
編集教育施設
編集- 掛川市立大渕小学校
- 掛川市立大渕幼稚園
- おおぶち保育園
公共施設
編集- 大渕地区センター
- 東大谷公民館
- 野中公民館
- 藤塚公民館
- 雨垂公民館
- 岡原公民館
- 浜区公民館
- 野賀公民館
- 中新井公民館
- 新井公会堂
- 掛川市大須賀歴史資料館
- 掛川市消防本部南消防署
- 掛川市消防団・第十方面・大須賀第四分団
- 掛川市南体育館「し〜すぽ」
神社・仏閣
編集- 熊野神社
- 若宮神社
- 十二社神社
- 高室神社
- 高室天神社
- 高麗神社
- 東大谷八幡神社
- 神明宮
- 雨垂天神社
- 野賀天神社
- 浜天神社
- 薬師寺(天台宗)
- 昌雲寺(曹洞宗)
- 東雲寺(曹洞宗)
- 蓮昌庵(曹洞宗)
- 江岳寺(臨済宗妙心寺派)
- 広泉寺(臨済宗妙心寺派)
- 瑞雲寺(臨済宗妙心寺派)
その他
編集- 磐田物産
- 川口薬品
- コーニングジャパン
- 山陽色素
- 進士酒店
- 美幸工業
- フランスベッド静岡羽毛工場
- 小原建装
- 古田屋
- ダイナム
その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[7]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 掛川警察署 | 大須賀交番 |
参考文献
編集- 大須賀町誌編纂委員会 『大須賀町誌』 静岡県小笠郡大須賀町
脚注
編集- ^ a b “掛川市の住民登録人口”. 掛川市 (2018年12月2日). 2019年1月1日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年1月1日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月1日閲覧。
- ^ 旧高旧領取調帳データベース
- ^ “掛川市内小・中学校通学区一覧”. 掛川市. 2019年1月1日閲覧。
- ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月01日閲覧 (PDF)
- ^ “交番・駐在所案内”. 掛川警察署. 2018年12月31日閲覧。