国道262号

山口県を通る一般国道
坂堂峠から転送)

国道262号(こくどう262ごう)は、山口県萩市から防府市に至る一般国道である。

一般国道
国道262号標識
国道262号
地図
地図
総延長 49.0 km
実延長 49.0 km
現道 49.0 km
制定年 1963年昭和38年)
起点 山口県萩市
警察署前交差点(北緯34度24分30.30秒 東経131度24分26.07秒 / 北緯34.4084167度 東経131.4072417度 / 34.4084167; 131.4072417 (警察署前交差点)
主な
経由都市
山口県山口市
終点 山口県防府市
沖高井交差点(北緯34度4分6.09秒 東経131度33分20.20秒 / 北緯34.0683583度 東経131.5556111度 / 34.0683583; 131.5556111 (沖高井交差点)
接続する
主な道路
記法
国道191号標識 国道191号
国道9号標識 国道9号
国道376号標識 国道376号
E2A 中国自動車道
国道2号標識 国道2号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
萩市内にある橋本橋。橋本川を渡る。

概要

編集

かつての街道である萩往還に概ね沿って山陰と山陽を結ぶ道路であり、松竹梅道路」や「維新街道」という通称がある[要出典]

萩市から山口市にかけては、阿武川沿いから山間部を抜けるためカーブとトンネルが多いが、全区間2車線で整備されており、通行困難な区間はない。萩市街地と萩市明木(あきらぎ)の間の阿武川沿いの区間は、蛇行する国道を短絡する萩道路山口県道32号萩秋芳線の一部、無料化済み)が開通している。萩市佐々並から山口市にかけては萩往還から離れて山口市東部を迂回するルートとなっている。この区間は山口県道62号山口旭線が萩往還に沿って山口市の中心市街地へ向かっているが、峠越え区間を中心に未改良区間が多く残っており、走りにくい。

山口市では国道9号と重複したのち、山口市と防府市の間をほぼ直線に結んでいる。この区間は4車線で整備されており、両市をつなぐ重要幹線道路となっている。

路線データ

編集

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

編集
 
土砂崩れによる規制の様子(防府市下右田)
通行止め区間の代替として、7月26日より9月6日13時まで中国道山口IC - 山陽道防府西IC間(山口JCTを経由)のみを通行した車両に対し、通行料を無料とする措置がとられた[7][8]

路線状況

編集

バイパス

編集

国道262号バイパスとして整備された区間のみ記す。

延長1.6 km。区間:萩市土原 - 椿。
山口市平野三丁目から同市下小鯖に至るバイパス。山口市の中心部の東側を通り旧道を短絡している。萩市方面に向かう場合はバイパス経由の方が近いが、宮野以西の山口市街方面に向かう場合は旧道経由の方が近いため、旧道の渋滞は解消していない。

重複区間

編集

道路施設

編集

橋梁

編集
  • 椿大橋(橋本川、萩市)
  • 椿西橋(萩市)
  • 関田橋(萩市)
  • 宮野新橋(椹野川、山口市)
  • 恋路大橋(椹野川、山口市)
  • 恋路小橋(古甲川、山口市)
  • 長野大橋(仁保川、山口市)
  • 剣橋(防府市)

トンネル

編集
  • 小野山トンネル:延長147 m1972年昭和47年)竣工、萩市
  • 古泉場トンネル:延長100 m、1971(昭和46年)竣工、萩市
  • 藤ヶ岩隧道:延長168 m、1971年(昭和46年)竣工、萩市
  • 佐波山トンネル(下り線):延長670 m、1971年(昭和46年)竣工、山口市 - 防府市
  • 佐波山トンネル(上り線):延長600 m、1973年(昭和48年)竣工、山口市 - 防府市

道の駅

編集

イチローロード

編集

2004年平成16年)にイチロープロ野球選手シアトル・マリナーズ所属)がメジャーリーグ年間最多安打記録を更新して年間262安打を達成したことから、安打数と国道番号が同じであることにちなんでイチローロードという愛称をつけようとする運動を島田明山口県議会議長が中心となって起こし、山口県商標登録をしようとした。しかし、特許庁は「商標法上は問題ないが社会通念上、本人の了解を得る必要があるのではないか」とし、イチロー選手は「262という数字は途中経過」との認識が強いために商標登録を断念した[9]

地理

編集

通過する自治体

編集

交差する道路

編集
交差する道路 市町村名 交差する場所
国道191号
山口県道11号萩篠生線
山口県道・島根県道13号萩津和野線 重複
萩市 大字土原(ひじわら) 警察署前交差点 / 起点
山口県道293号萩長門峡線 大字椿 金谷交差点
山口県道32号萩秋芳線 / 萩道路 大字椿
山口県道32号萩秋芳線 / 萩道路 重複区間起点 大字明木(あきらぎ)
山口県道308号明木美東線 大字明木
山口県道32号萩秋芳線 重複区間終点 大字明木 角力場(すもうば)交差点
山口県道10号山口福栄須佐線 重複区間起点
山口県道309号佐々並町絵美東線
大字佐々並
山口県道62号山口旭線
山口県道359号大下日南瀬線
大字佐々並
山口県道196号宮野上佐々並線 大字佐々並
国道9号 重複区間起点 山口市 宮野上 木戸山交差点[10]
山口県道196号宮野上佐々並線 宮野上
国道376号
山口県道201号宮野上山口停車場線
宮野上 仁保入口交差点
山口県道10号山口福栄須佐線 重複区間終点
山口県道204号宮野大歳線
宮野下 住吉交差点
国道9号 重複区間終点 平野3丁目 平野交差点
山口県道204号宮野大歳線 桜畠1丁目 宮野桜畠交差点[注釈 3]
山口県道201号宮野上山口停車場線 重複区間起点 宮野下 宮野下恋路交差点
山口県道201号宮野上山口停車場線 重複区間終点 宮野下
山口県道502号山口防府小郡自転車道線 重複区間起点 大内長野
山口県道26号山口鹿野線 大内長野 大内長野交差点
山口県道21号山口防府線 重複区間起点
山口県道502号山口防府小郡自転車道線 重複区間終点
下小鯖 柊交差点
E2A 中国自動車道 下小鯖 32 山口IC
山口県道21号山口防府線 重複区間終点 下小鯖 鯖地交差点
山口県道27号山口徳山線
山口県道502号山口防府小郡自転車道線 重複区間起点
下小鯖
山口県道348号大内右田線 防府市 大字高井
国道2号
山口県道54号防府停車場線
山口県道187号高井大道停車場線
山口県道502号山口防府小郡自転車道線 重複区間終点
大字高井 沖高井交差点 / 終点

交差する鉄道

編集
  • 釿ノ切峠(ちょうのぎりとうげ、標高405 m) - 旧旭村(萩市)の明木地区と佐々並地区の境をなす峠。
  • 国道262号最高点(標高423 m) - 山口市と萩市の市境よりやや山口市側にある。峠としての名称は確認されない。
  • 坂堂峠(さかどうとうげ、標高100 m)[11] - 山口市の宮野地区大内地区の境をなす峠。大内宮野バイパスが供用されている。
  • 佐波山(さばやま) - 山口市と防府市の境にある山。山麓を佐波山トンネルが貫いている。

関連項目

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  3. ^ 側道を経由して接続。

出典

編集
  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2022年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月15日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  4. ^ その3 歴史編 - 山口市バスの記憶(「局長」による私設サイト) - [リンク切れ]
  5. ^ a b c 8 道路整備に関する出来事 (PDF)
  6. ^ 国道262号(萩バイパス)が開通しました - 萩市(2007年3月24日付、2010年1月27日閲覧)
  7. ^ 一般国道262号(防府市勝坂)通行止め解除および高速自動車道無料通行措置の終了について - 山口県(2009年8月28日付、2010年1月27日閲覧)
  8. ^ 山陽自動車道防府西インターチェンジ~中国自動車道山口インターチェンジの無料通行措置を開始します - 西日本高速道路(2009年7月26日付、2010年1月27日閲覧)
  9. ^ イチローロード命名は断念 国道262号で山口県 - 47NEWS(共同通信社、2004年11月29日付、2010年1月27日閲覧)
  10. ^ 国道9号山口市木戸山(きどやま)交差点の事故対策効果について ~ 交通死傷事故件数 7割削減 ~”. 国土交通省中国地方整備局山口河川国道事務所 (2012年2月21日). 2024年7月24日閲覧。
  11. ^ 位置情報:

外部リンク

編集