国際連合事務次長

国連の閣僚的な役職

国際連合事務次長[1](こくさいれんごうじむじちょう、USG: Under-Secretary-General of the United Nations)は、国際連合機関における高官である。

国際連合事務次長
呼称閣下 (His/Her Excellency)
根拠法令国際連合憲章
ウェブサイトun.org/

事務次長(USG)は、事務総長(SG: Secretary-General)、副事務総長(DSG: Deputy Secretary-General)に次いで国連で3番目に高い地位にある。

事務次長(USG)は、各国連機関の長、国連事務局の一部の高官、高級特使であり、その下に国際連合事務次長補(ASG:Assistant Secretary-General)が位置する。

任命と権限

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通常は事務総長の推薦を受けて国連総会が任命し、任期は4年で更新が可能である。一部の事務次長(特使、事務局任命者(Secretariat-appointee)、非プログラム管理職など)は、事務総長が自らの権限で直接任命する。いずれの場合も、全ての事務次長については、事務総長を通じて国連総会で報告される。内部監視業務担当事務次長(Under-Secretary-General for Internal Oversight Services)のみ、国連総会に直接報告される。

国連総会で任命された事務次長は、事務総長から独立した権限を持っているため、国連総会の同意がない限り、事務総長が解任することができない。この制限により、事務総長の能力が弱められると多くの評論家が分析している。

事務次長は、国連加盟国の閣僚と同等の外交的地位を有し、国連憲章第105条に基づき外交特権を有している。

地位

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国連の上級職の中には、事務次長に相当する地位にありながら、正式な称号を与えられていないか、または使用しないことを選択している者もいる。最も顕著な例は、国連開発計画の事務局長で、国連内で3番目の高官と呼ばれることが多いが、事務次長の称号を使用していない。

一覧

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事務次長(USG)と同等の階級にあるものは以下がある。

事務局長

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国際連合の各組織の長たる事務局長。

事務局高官(secretariat official)

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顧問(Adviser)

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特使(Special envoy)

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脚注

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出典

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  1. ^ 人事制度の基礎情報”. 国際連合日本政府代表部. 2021年2月11日閲覧。