北陣
大相撲の年寄名跡
北陣(きたじん)は、日本相撲協会の年寄名跡のひとつ。陣幕久五郎を祖とする。陣幕長兵衛を祖とする名跡「陣幕」と区別するために「北陣幕」と呼んでいたものが「北陣」へと変化したものである。1927年(昭和2年)の東西合併時に大阪相撲由来の名跡のため、一度廃家となるが、1942年(昭和17年)に復活した[1]。2018年5月現在の所有者は時津風一門の遠藤聖大[2][3]。
北陣の代々(大阪相撲)
編集- 代目の太字は、部屋持ち親方。
代目 | 引退時しこ名 | 最高位 | 現役時の所属部屋 | 襲名期間 | 備考 |
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初代 | 陣幕久五郎 | 横綱 | 朝日山(大阪)-秀ノ山-陣幕(北陣)部屋(大阪) | 1851年1月-1880年9月(廃業) | 二枚鑑札 |
2代 | 一軸捨吉 | --- | --- | ||
3代 | 懸車富貴智 | --- | --- | ||
4代 | 盤石勝治郎 | --- | --- | ||
5代 | 時の松金藏 | --- | --- |
北陣の代々
編集代目 | 引退時しこ名 | 最高位 | 現役時の所属部屋 | 襲名期間 | 備考 |
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6代 | 桂川質郎 | 前1 | 楯山-伊勢ヶ濱部屋 | 1942年5月-1943年1月 | 12代岩友に名跡変更 |
7代 | 磐石熊太郎 | 関脇 | 朝日山部屋 | 1943年1月-1944年9月(死去) | |
8代 | 桂川質郎 | 前1 | 楯山-伊勢ヶ濱部屋 | 1946年11月-1948年5月 | 9代木瀬に名跡変更 |
9代 | 九ヶ錦坦平 | 前3 | 井筒-九重-朝日山部屋 | 1949年1月-1953年5月 | 14代桐山に名跡変更 |
10代 | 高津山芳信 | 関脇 | 朝日山部屋 | 1953年5月-1959年9月 | 15代朝日山に名跡変更 |
11代 | 大蛇潟金作 | 前1 | 錦島部屋 | 1960年3月-1962年3月(廃業) | |
12代 | 大昇充宏 | 前1 | 春日山-立浪-春日山部屋 | 1962年3月-7月 | 借株 9代関ノ戸に名跡変更 |
13代 | 福ノ海七男 | 前10 | 朝日山部屋 | 1962年7月-1975年5月 | 借株 14代浦風に名跡変更 |
14代 | 若二瀬唯之 | 小結 | 大鳴戸-朝日山部屋 | 1975年5月-1975年10月 | 17代朝日山に名跡変更 |
15代 | 福ノ海七男 | 前10 | 朝日山部屋 | 1976年1月-1981年1月 | 借株 13代の再襲名 18代桐山に名跡変更 |
16代 | 玉輝山正則 | 小結 | 片男波部屋 | 1984年3月-1988年1月(廃業) | 借株 |
17代 | 黒姫山秀男 | 関脇 | 立浪部屋 | 1988年1月-2月 | 借株 12代武隈に名跡変更 |
18代 | 大剛健嗣 | 前11 | 花籠部屋 | 1988年5月-9月(廃業) | 借株 |
19代 | 麒麟児和春 | 関脇 | 二所ノ関部屋 | 1988年9月-2018年3月(停年(定年)退職) | |
20代 | 翔天狼大士 | 前2 | 武蔵川-藤島部屋 | 2019年7月-2022年6月 | 一時的襲名 19代錦島に名跡変更 |
21代 | 琴勇輝一巖 | 関脇 | 佐渡ヶ嶽部屋 | 2022年10月-2023年7月 | 一時的襲名 18代荒磯に名跡変更 |
22代 | 天鎧鵬貴由輝 | 前8 | 尾上部屋 | 2023年7月- | 一時的襲名 |
脚注
編集- ^ 1942年に復活した名跡はほかに大島、安治川、不知火、西岩。
- ^ “遠藤、「北陣」名跡を継承”. 中日スポーツ. (2018年5月28日) 2018年5月28日閲覧。
- ^ 大騒動尻目に田中理事長の秘蔵っ子・遠藤が親方株取得