中村淳彦
日本のノンフィクション作家
中村 淳彦(なかむら あつひこ、1972年 - )は、日本のノンフィクション作家。
中村 淳彦 | |
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誕生 | 東京都目黒区 |
職業 | ノンフィクション作家 |
最終学歴 | 専修大学 |
活動期間 | 2002年 - |
主な受賞歴 |
2016年 東洋経済オンラインMVP賞 2017年 東洋経済オンライン ルポルタージュ賞 |
YouTube | |
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チャンネル | |
活動期間 | 2020年 - |
登録者数 | 3290人 |
総再生回数 | 33万回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2020年8月2日時点。 |
経歴
編集東京都目黒区生まれ。明治学院中学校・東村山高等学校、専修大学経済学部卒業[1]。大学在学中の1996年より雑誌編集業務に従事し[2]、卒業と同時にフリーライターとして活動する。実話誌や男性娯楽誌での執筆が多かった[3]。アダルト雑誌を中心として執筆していたこともあり、後述のように業界や女優をテーマにした作品も多い。2006年にはAVメーカー「あけぼの映像」を起業している[4]。
2008年から高齢者デイサービスセンターを運営したが、2014年に廃業[2]。現在は貧困、介護、風俗、超高齢社会などをテーマにノンフィションを執筆している。2016年、東洋経済オンラインMVP賞、2017年、東洋経済オンラインルポルタージュ賞を受賞している[1]。
作品
編集- 名前のない女たち
- 2000年からオレンジ通信(東京三世社)での無名のAV女優連載「企画モデルという生き方」が注目されて、2001年「名前のない女たち」(宝島社)として単行本化される[1]。宝島社「名前のない女たち」シリーズは継続して発行され、2017年「名前のない女たち〜貧困AV嬢の独白」はシリーズ6冊目である。
- 2017年、本書の内容が無断掲載と指摘されたことをきっかけに[5][6]、取材したAV女優への報酬未払い[7][6]、AV女優個人や家族に関する否定的情報を中心としたインタビュー手法[7]などが明らかとなり炎上した[6]。吉田豪は中村を「お前らはだめだ、という感じのスタンスで書く人」「なおかつ文章も作っちゃうタイプ」と評した[6]。
- 2009年、佐藤寿保によって映画化され[1]、第33回モスクワ国際映画祭で正式上映された。2018年、サトウトシキによって映画化第2作目「名前のない女たち〜うそつき女〜」が劇場公開され、主演の吹越満がノンフィクションライターを演じた[8]。
著書
編集- 『名前のない女たち 企画AV女優20人の人生』宝島社 2002年6月14日 ISBN 4-7966-2769-3
- 『名前のない女たち』宝島社新書 2004年6月 ISBN 4-7966-4144-0 文庫化
- 『アタシは生きる!! AV女優22人の人生』宝島社 2004年2月26日 ISBN 4-7966-3957-8
- 『「名前のない女たち 2」』宝島社文庫 2005年9月30日 ISBN 4-7966-4907-7 文庫化
- 『"恋愛"できないカラダ 名前のない女たち3』宝島社 2006年4月 ISBN 4-7966-5240-X
- 『"恋愛"できないカラダ 名前のない女たち3』宝島社文庫 2007年9月 ISBN 4-7966-6082-8 文庫化
- 『暴走族、わが凶状半生 実話マッドマックスプレゼンツ』コアマガジン 2008年8月7日 ISBN 4-86252-461-3
- 『名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで』宝島社 2009年4月10日 ISBN 978-4-7966-6981-8
- 『名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで』宝島SUGOI文庫 2010年9月10日 ISBN 4-7966-7899-9 文庫化
- 『売春未満 新・名前のない女たち 素人女性編』宝島社 2011年5月9日 ISBN 978-4-7966-8007-3
- 『売春未満 新・名前のない女たち 素人女性編』宝島SUGOI文庫 2012年5月10日 ISBN 978-4-7966-8016-5 文庫化
- 『名前のない女たち ベストセレクション』宝島SUGOI文庫 2011年6月4日 ISBN 4-7966-8397-6 総集編
- 『名前のない女たち セックス依存症編』宝島SUGOI文庫 2012年3月6日 ISBN 4-7966-9676-8 一部書き下ろし
- 『職業としてのAV女優』幻冬舎新書 2012年5月30日 ISBN 4-344-98264-9 のちに台湾版
- 『デフレ化するセックス』宝島社新書 2012年12月10日 ISBN 4-8002-0293-0
- 『崩壊する介護現場』ベスト新書 2013年9月7日 ISBN 4-584-12417-5
- 『日本の風俗嬢』新潮新書 2014年8月9日 ISBN 4-10-610581-0
- 『日本人が知らない韓国売春婦の真実』宝島社 2014年10月10日 ISBN 4-8002-3027-6
- 『ワタミ渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター』コアマガジン 2014年12月3日 ISBN 4-86436-689-6
- 『ルポ中年童貞』幻冬舎新書 2015年1月30日 ISBN 4-344-98372-6 桜井トシフミによりリイド社でウェブ漫画化[10]
- 『AVビジネスの衝撃』小学館新書 2015年7月31日 ISBN 4-09-825231-7
- 『女子大生風俗嬢〜若者貧困大国・日本のリアル』朝日新書 2015年10月13日 ISBN 4-02-273637-2
- 『熟年売春〜アラフォー女子の貧困の現実』ミリオン出版 2016年2月25日 ISBN 978-4-8130-2265-7
- 『図解 日本の性風俗』メディアックス 2016年4月27日 ISBN 4-86201-665-0
- 『名前のない女たち 貧困AV嬢の独白』宝島社 2017年1月18日 ISBN 4-8002-6235-6
- 『絶望の超高齢社会〜介護業界の生き地獄』小学館新書 2017年5月31日 ISBN 4-09-825282-1
- 『AV女優消滅〜セックス労働から逃げだす女たち』幻冬舎新書 2017年9月28日 ISBN 4-344-98469-2
- 『ハタチになったら死のうと思ってた』ミリオン出版 2018年7月27日[11] ISBN 4-8130-2278-2
- 『まんが名前のない女たち傑作選』イーストプレス 2018年12月9日 ISBN 4-7816-7176-4宝島社
- 『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』東洋経済新報社 2019年4月5日[12]
- 『日本の貧困女子 衰退途上にあるこの国のリアル』ソフトバンク新書 2019年11月6日
- 『新型コロナと貧困女子』宝島社新書 2020年6月25日 ISBN 978-4-299-00630-1
- 『親が倒れた!身内が亡くなったときの手続きとお金』メディアックス 2020年12月16日
- 『女子大生風俗嬢〜性とコロナ貧困の告白』宝島社新書 2021年5月10日
- 『パパ活女子』幻冬舎新書 2021年11月25日
- 『悪魔の傾聴〜会話の人間関係も思いのままに操る』飛鳥新社 2022年9月24日
- 『歌舞伎町と貧困女子』宝島社新書 2022年12月9日
- 『同人AV女優〜貧困女子とアダルト格差』祥伝社新書 2023年3月1日
- 『ずるい傾聴術〜人間関係が好転してトクする33のルール』かや書房 2023年8月4日
- 『中年婚活〜50歳年収450万円からの結婚に必要な30の法則』大洋図書 2023年10月30日
- 『私、毒親に育てられました』宝島社新書 2023年12月8日
共著
編集- 『職業としての風俗嬢』勅使河原守共著 宝島社新書 2015年3月23日 ISBN 4-8002-3812-9
- 『貧困とセックス』鈴木大介共著 イースト新書 2016年8月10日 ISBN 4-7816-5072-4
- 『日本が壊れる前に〜「貧困」の現場から見えるネオリベの構造』藤井達夫共著 亜紀書房 2020年11月18日
- 『池袋アンダーワールド』花房観音共著 大洋図書 2022年5月25日
漫画原作
編集- 『漫画ルポ中年童貞』桜壱バーゲン共著 リイド社 2016年9月28日 ISBN 4-8458-4265-3 のちにフランス版ブラジル版
- 『東京貧困女子。』(漫画:小田原愛、小学館ビックコミックス)
関連人物
編集脚注
編集- ^ a b c d e “中村淳彦 プロフィール|講演会・セミナーの講師紹介なら講演依頼.com”. www.kouenirai.com. 2021年9月26日閲覧。
- ^ a b “AV、介護、ブラック企業を貫く“ポエム問題”をノンフィクション作家・中村淳彦が語り尽くす!!”. TOCANA. 2021年9月26日閲覧。
- ^ “AV業界は「村」。はじきだされたライターと居心地がいいライターの違い|AV業界で働くということ|中村淳彦/アケミン”. 幻冬舎plus (2017年1月12日). 2022年4月10日閲覧。
- ^ 安田, 理央 (2006年8月9日). “中村淳彦のAVメーカー、あけぼの映像 - ダリブロ 安田理央Blog”. ダリブロ 安田理央Blog. 2022年4月10日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/andu072/status/905414833939427329”. Twitter. 2021年9月26日閲覧。
- ^ a b c d “AV女優の発言を無断掲載した書籍『名前のない女たち』が映画化で炎上。著者「中村 淳彦氏」について吉田豪らがコメント”. ニコニコニュース オリジナル. 2021年9月26日閲覧。
- ^ a b “https://twitter.com/andu072/status/905485844110118913”. Twitter. 2021年9月26日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “AV業界で生きる男女描く「名前のない女たち うそつき女」公開、吹越満が主演(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2021年9月26日閲覧。
- ^ “趣里の主演で「東京貧困女子。」連続ドラマ化、WOWOWで今秋スタート”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月21日) 2023年6月21日閲覧。
- ^ 夏目かをる (2019年5月27日). “48歳中年童貞がハマった“ネットゲーム”での恋の結末”. 日刊SPA!. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “「AV女優はリスクだけ背負わせて使い捨て」売春、パパ活、裏ビデオ… 死に体となったAV業界の現状とは? 中村淳彦インタビュー”. TOCANA. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “「東京貧困女子。」中村淳彦氏|HOT Interview”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2019年5月27日閲覧。
- ^ “ブルセラ少女が慶應受かってAV嬢…人生3回くらい終わってる?(鈴木 涼美,中村 淳彦)”. 現代ビジネス (2018年1月27日). 2019年5月27日閲覧。
外部リンク
編集- 中村淳彦 (@atu_nakamura) - X(旧Twitter)
- 中村淳彦 (atsuhiko.nakamura) - Facebook