万代駅
かつて日本の新潟県新潟市にあった日本国有鉄道の貨物駅
万代駅(ばんだいえき)は、新潟県新潟市流作場にかつて存在した、日本国有鉄道の駅(貨物駅)である。
万代駅 | |
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ばんだい Bandai | |
所在地 | 新潟県新潟市流作場 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1956年(昭和26年)4月5日 |
廃止年月日 | 1965年(昭和40年)8月20日 |
乗入路線 1 路線 | |
所属路線 | 信越本線 |
◄新潟 (2.4 km) |
概要
編集輻輳する新潟駅の客貨分離のために貨物専用駅として信濃川岸に1951年(昭和26年)に開業したが、1964年(昭和39年)の新潟地震により壊滅的な被害を受けたため、廃止された。
歴史
編集- 1951年(昭和26年)4月5日:開業[3]、亀田駅 - 当駅間8.9km、関屋駅 - 当駅間7.2km。
- 1956年(昭和31年)4月15日:白新線開業に伴い、新崎駅 - 当駅間の貨物営業キロ程(12.0km)を設定[4]。
- 1958年(昭和33年)
- 1960年(昭和35年)10月1日:秋葉原駅 - 当駅間に急行貨物列車「こがね」運転開始[7]。
- この間、沼垂駅 - 当駅間の短絡線の建設が計画されていた[8]。
- 1964年(昭和39年)6月16日:新潟地震により、浸水等甚大な被害を受ける。
- 1965年(昭和40年)8月20日:新潟駅 - 当駅間の貨物運輸営業廃止に伴い廃止[9]。
- 1967年(昭和42年)5月1日:新潟港駅分岐の専用線として万代公共臨港線(2.5km)開業[10]、旧当駅付近まで線路が伸びる。
- 1983年(昭和58年)10月8日:駅跡の遊休地に「新潟みなと鮮魚センター」開業[1][11]。
- 1985年(昭和60年):万代公共臨港線廃止、6月3日に鉄道公報にて告知[12]。
配線図
編集凡例 出典:『新潟鉄道管理局管内停車場平面略図(昭和28年3月現在)』新潟鉄道管理局運転部 1953年(昭和28年)3月現在 |
専用線
編集1964年(昭和39年)7月1日現在の専用線は以下の通り(新潟地震被災後のため、全て使用休止)[13]
- 日本セメント株式会社専用線:0.6km
- 白勢商事株式会社専用線:0.1km
- 三菱石油株式会社専用線:0.8km、出光興産専用線に接続
- 出光興産株式会社専用線:0.7km、日本セメント専用線に接続
- 日本通運株式会社専用線:0.2km
- 富士運輸株式会社専用線:0.1km
- 北陸天然ガス興業株式会社専用線:0.1km
- 新潟県専用線:0.4km、公共臨港線
脚注
編集- ^ a b “海の幸をお安く―佐渡汽船商事など、新潟港に販売センター、国鉄遊休地に来月開業。”. 日本経済新聞: p. 3 地方経済面 長野. (1983年9月6日)
- ^ “新潟みなと鮮魚センター、品ぞろえと安さで開店早々好成績―国鉄遊休地を活用。”. 日本経済新聞: p. 3 地方経済面 長野. (1983年12月2日)
- ^ “日本国有鉄道告示第83号”. 官報. 1951年04月04日 - 国立国会図書館デジタルコレクション. 国立国会図書館. 2021年10月17日閲覧。
- ^ "日本国有鉄道公示第134号".官報.(1956年4月6日)
- ^ "日本国有鉄道公示第15号".官報.(1958年1月28日)
- ^ "日本国有鉄道公示第141号".官報.(1958年4月24日)
- ^ 『十九時間も短縮 東京へ急行貨物列車』昭和35年10月2日読売新聞新潟読売B
- ^ 『短絡線を来年に着工 貨物輸送力増強で万代島-沼垂間 国鉄支社、本社に申請へ』昭和38年8月24日読売新聞新潟読売B
- ^ 『武豊線武豊・武豊港間及び信越本線新潟・万代間の貨物運輸営業の廃止』日本国有鉄道公示第445号、昭和40年8月16日鉄道公報第4778号
- ^ 『五十年史』内略年表P492、国鉄新潟鉄道管理局
- ^ 『日本海の幸を土産にどうぞ 鮮魚センター来月8日開店 県都観光の目玉に 甘エビ、カニや海藻類を直売』昭和58年9月23日読売新聞朝刊21面新潟
- ^ 『専用線一覧表の一部改正について(貨物局)』昭和60年6月3日鉄道公報第10668号
- ^ 『専用線一覧表(昭和39年7月1日現在)』日本国有鉄道営業局