ライブバトルカード ライブオン

ライブバトルカード ライブオン』は、2008年よりポプラ社から発売されていたトレーディングカードゲームである。

概要

編集

モンスターカードとワザカードなどで41枚(または21枚)のデッキを組み対戦を行う。カードのドロー、相手モンスターの攻撃やワザカードの効果によってデッキからカードが減っていき、先に相手のデッキを0枚(ライブオーバー)にした時点で勝ちとなる。

児童向け漫画雑誌『月刊コミックブンブン』を基幹に、漫画・アニメとメディアミックス展開を行った。『コミックブンブン』廃刊後の2010年1月より、タイトルを『ライブオンXZ( - クロスゾーン)』に改めたが同年1月30日にブースターパック第1弾を発売[1]したのを最後に展開がない。

公認大会も開催されており[2]、体験会参加や大会優勝者などに配布される非売品のカードも存在する[3]

2009年8月20日にアクワイアから本作を題材としたニンテンドーDS用ゲームソフト『ライブオンDS』が発売された[4]

ルール詳細

編集

フィールド

編集

互いのフィールドは、それぞれ前列のAライン(アタックライン)と後列のBライン(バックライン)に分かれる。Aラインはモンスター同士で戦闘を行う場となり、Bラインはモンスターのライブ(召喚)、およびトルク(各種カードの効果を発動するためのコスト)発生の場となる。各ラインに置けるカードはそれぞれ5枚(合計10枚)までで、それを越える枚数のカードが存在する状況になった場合は、余剰分を捨て札としなければならない。

この他に、捨て札を置く「捨て山」、デッキ置き場などが別途つくられる。

デッキ構築のルール

編集

同名カードは4枚まで。デッキ枚数は40枚、最初にBラインに置くカードライバーカードも含めて41枚のデッキで構築する。カードライバーカードは最低1枚は入っていることが原則。デッキの枚数は直接ライフになるので、その枚数より過不足がないようにする。大会によっては例外有り。

カードの種類

編集
カードライバーカード
モンスターをライブする存在を示すカード。デッキに最低1枚は必要であり、ゲーム開始時にも場に出ていなければならない。
モンスターカード
プレイヤー(カードライバー)によって召喚(ライブ)され、バトルを行うカード。
モンスターごとにパワーが存在し、また中には様々な効果を発揮するものがいる。
ワザカード
手札から発動(ライブ)し、様々な効果をもたらすカード。使い捨てであり、使用後は捨て山に置かれる。
ライブチェンジカード
カードライバーカードに重ねることで、モンスターとしても扱えるようになるカード。
カードライバーごとに、対応するライブチェンジモンスターは決められている。また、ライブチェンジはBライン上でしか行えない。
クロスチェンジカード
ライブチェンジしたモンスターに重ねて更に強化するカード。
ライブチェンジの一種として扱われ、Bライン上でしか行えず、強化できるライブチェンジモンスターは決められている。

これ以外にもカードは色によって、赤は「大地系」、青は「大海系」、白は「大空系」、黒は「大冥界系」という系統に分類される。

ゲームの流れ

編集

開始まで

編集
  • デッキからカードライバーカードを1枚抜き出し、フィールドのBライン上に伏せて置く。
  • デッキをシャッフルした後にじゃんけんなどで先攻・後攻を決定し、最初の手札をデッキの上から6枚引く(ドロー)。引いたカードが気に入らない場合は一度だけデッキに戻し、シャッフルして引き直してもよい(マリガン)。
  • 互いに伏せていたカードライバーカードを表にし、ゲームを開始する。この時、お互いに「ライブオン!」と大きな声で言うことが公式ルールで定められている。

以下、先攻・後攻で交互に下記の手順(ターン)を、どちらかのデッキがなくなるまで繰り返す。

ターンの流れ

編集
カード表示の修正
ターン開始時、横向き(ダウン状態)になっているカードがあった場合、すべて縦向き(スタンド状態)にする。
ドロー
ターンの開始時にデッキの上から1枚引き、手札に加える。なお、先攻は最初の第一ターンのみ行わず、次の自分のターンからドローを行う。これ以降の行動は任意。
モンスターの移動
モンスターがフィールドに存在する場合、A・Bライン間を移動させることができる。ただし、既に5枚のカードで埋まっているラインへは移動できない。
モンスターのライブ、もしくはカードライバーのライブチェンジ
手札のモンスターカードをBラインに出す(ライブする)。もしくはBラインにいるカードライバーをライブチェンジさせる。
一度にライブできるモンスターは2体まで。ライブする時、カード名の先頭に★がついている同名のカードは自分のフィールドに1枚までしか存在できない。(★を持つ同じ名前のカードが自分の場に2枚以上ある場合、そのカードの持ち主は1枚になるように捨てる)
相手モンスター、またはデッキへの攻撃
Aラインにいるモンスターで相手Aライン上のモンスター、またはデッキに対し攻撃を行う。
モンスター同士のバトルではパワーの高い方が勝ち、負けた方は捨て山に置かれる。その場合、勝った方はフィールドに残るが、バトルした相手モンスターのパワー分減退する。引き分けならば両方とも捨て山に置かれる。
相手Aライン上にモンスターがいない、いても迎撃をしなかった場合、相手のデッキへ直接攻撃を行うことで、一番上から1枚捨て山へ送ることができる(バースト)。
その時、バーストされたカードがリアクション効果を持っていた場合、その効果が発動する。

用語

編集

カード全般

編集
ライブ
手札からモンスターカードやカードライバーカードを場に出す、もしくは手札からワザカードの効果を発動すること。
トルク(発生トルク / 必要トルク)
カードをライブする際に必要となるコスト。大地系(赤)、大空系(白)、大海系(青)、大冥界系(黒)の4種類(4色)がある。
トルクはカード左側のマークの数と色で表され、Bライン上に置かれた時にはそのマーク分のトルクを発生させ(発生トルク)、ライブする時には逆にそのマーク分のトルクが必要となる(必要トルク)。ただし、トルクの下に数字が書かれている場合、必要トルクは「発生トルク分 + その数字分(色の種類は問わない)のトルク」となる。色の種類を問わないことから、この上乗せされる必要トルクは「無色トルク」とも呼ばれる。
発生トルクはライブするカードすべてで共有するため、ライブする度に発生トルクが減少する(消費される)ということはない。
また例外として、発生トルクが1のモンスターやカードライバーのみ、ライブ時の必要トルクは0となる。
スタンド
モンスター、カードライバーのカードが縦向きの状態。相手との戦闘、効果の発動など、何らかの行動ができる状態で、行動後に横向き(ダウン状態)にする。
ダウン
モンスター、カードライバーのカードが横向きの状態。一切の行動をすることができない。
ダウン状態のカードは、自分のターン開始時に全てスタンド状態に戻る。
ダウンマーク
矢印の中に "D" と書かれたマーク。カードの効果の中で、スタンド状態からダウンさせることで発動するものについている。
バースト
モンスターで相手のデッキへ攻撃し、捨て山に送ること。
送る枚数は攻撃したモンスターのパワーに関係なく基本的に1枚で、複数枚送れるかは特殊能力の有無による(バーストXを参照)。
リアクション
デッキからカードがバーストされたその瞬間に発動する効果。デッキの最後の1枚だった場合は無効。

モンスターの特殊能力

編集
ラッシュ
通常、Bラインにライブしたモンスターは、次のターンからAラインへ進めるようになるが、この能力を持つモンスターはライブ直後にAラインへ進み、戦闘を行える。
バーストX
1回のバーストで、デッキのカードを2枚以上捨て山に送る能力。Xに入る数字は枚数を示す。
突破X
相手モンスターを撃破した際に、デッキもバーストできる能力。Xに入る数字はバーストする枚数を示す。
ディフェンダー
Aライン上にスタンド状態でいるとき、攻撃対象になった他のモンスターの身代わりに防御モンスターとなることができる。
ステルス
攻撃時、相手Aライン上のモンスターやそのディフェンダー能力を無視できる。
先制・攻撃 / 先制・防御
相手モンスターとバトルした時に、相手よりも先に攻撃(迎撃)を行うことで、相手のパワー以上であれば一方的に撃破してパワーを減退させずに場に残る能力(パワーが互角の場合でも同様)。撃破できなかった場合は、通常と同じように自分のパワーも減退する。
「~攻撃」は自分から攻撃した際、「~防御」は相手から攻撃された際に適用され、「~攻撃」「~防御」同士では普通のバトルになる。
再生
モンスターに撃破されたとき、条件を満たせばその撃破を無効にし、ダメージを全て取り除く。
パルトナ
「ゴールドタイタン族」というモンスターをライブする際にフィールドに出ている必要があるモンスター。

特殊ルール

編集
ハーフデッキ
デッキの枚数を通常の半分の21枚にして行うバトル。デッキ枚数以外のルールの違いなどは特になし。
タッグバトル
互いに2対2のプレイヤー同士で行い、両者のデッキが無くなった方の負け。通常と比べ以下のルールの違いがある。
  • デッキの枚数は21枚、最初の手札は4枚となる。最初のターンは双方ともにドローはできず、捨て山は共有しない。
  • ライブされたモンスター及び、発生トルクは共有できるが、A・Bライン上に置けるカードは2人合わせて5枚まで。最初のターンにはラッシュ能力持ちのモンスターをライブしてもAラインに進めるだけで攻撃はできない。
  • 先攻、後攻には1番目と2番目(先攻の1番・2番、後攻の1番・2番)という制限がかかり、自分のモンスターの攻撃は同じ番号の相手にだけ有効。ワザカードの使用には制限がなく、好きなタイミングで使える。同じ番号の相手のデッキがライブオーバーしている時は違う相手を攻撃できる。
  • ターンは先攻の1番→後攻の1番→先攻の2番→後攻の2番、という流れになる。
  • ライブオーバーしたプレイヤーは手札を全て自分の捨て山に置き、残っている仲間のプレイヤーがそのターンを引き継ぐ(1ターン中に2回自分のターンを行う)。その時各ライン上にモンスターが存在している場合はそのまま使える。

カード

編集

日付は発売開始日。

  • スターターセット 2008年10月25日
  • ブースターパック第1弾 2008年10月25日
  • ブースターパック第2弾 種族の絆(しゅぞくのきずな) 2009年1月24日
  • ブースターパック第3弾 彩光の竜(さいこうのドラゴン) 2009年4月25日
  • ブースターパック第4弾 黄金の煌(おうごんのきらめき) 2009年7月25日
  • ブースター特別版 アニメスペシャル 2009年8月29日
  • ブースター特別版 アニメスペシャル2 2009年11月28日
  • ライブオンXZ ブースターパック第1弾 2010年1月30日
  • 構築済みデッキ 暁の双翼(あかつきのそうよく) 2009年6月27日
  • 構築済みデッキ 華麗なる輪舞(かれいなるロンド) 2009年5月23日
  • 構築済みデッキ 紅蓮の咆哮(ぐれんのほうこう) 2009年3月21日
  • 構築済みデッキ 冥界の呪縛(めいかいのじゅばく) 2009年2月21日
  • XZブースターパック第1弾 2010年1月30日[1]

関連書籍

編集

  ※vol.1とあるがvol.2以降は発売されていない。

関連項目

編集

注釈

編集
  1. ^ a b ライブバトルカード ライブオン 専用ホームページ”. 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
  2. ^ イベント情報”. ライブバトルカード ライブオン 専用ホームページ. 2012年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
  3. ^ イベント配布プロモリスト”. ライブバトルカード ライブオン 専用ホームページ. 2010年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
  4. ^ ライブオンDS”. 任天堂. 2021年9月9日閲覧。
  5. ^ ライブオン 無敵カードガイド vol.1”. ポプラ社. 2021年9月9日閲覧。

外部リンク

編集