マインゴーシュ
短剣の一種
マンゴーシュ[1][2](フランス語: main-gauche)、マン=ゴーシュ[3]は、短剣の一種。
主にルネサンス期以降近世にかけてヨーロッパで用いられた、白兵戦用の補助的な武器で、短く幅の狭い、両刃の直剣である。相手の攻撃を受けるのに都合がよい大型のガードがついており、専ら利き手以外の手に持ち、相手の攻撃の受け流しに用いられた。柄に籠状のガードがついているものが有名で、地域、時代、持ち主の身分などにより様々な変化があり、骨董品として収集の対象になっている。
マンゴーシュの由来はフランス語のmain-gaucheで、これは「左手」の意味。これを訳して、日本語では左手用短剣とも呼ばれる。また英語では、left-hand daggerなどとも呼ばれる。
なお、ファイナルファンタジーシリーズなどでマインゴーシュという呼称も存在するが、フランス語の発音はマンゴーシュが近い。
脚注
編集- ^ 新紀元社『武器事典』(ISBN 4-88317-279-1) P.108-109
- ^ à main gauche の発音: à main gauche の フランス語 の発音
- ^ 富士見ドラゴンブック『アイテムコレクション』(ISBN 4-8291-4227-8) P.23-24