マイケル・ピープルズ
スコット・マイケル・ピープルズ(Scott Michael Peoples, 1991年9月5日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州パーカー郡ウェザーフォード出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。愛称は"ピープス"[1]。
横浜DeNAベイスターズ時代 (2021年5月9日 横浜スタジアムにて) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テキサス州パーカー郡ウェザーフォード |
生年月日 | 1991年9月5日(33歳) |
身長 体重 |
196 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 MLBドラフト14巡目(全体443位) |
初出場 | NPB / 2020年6月20日 |
最終出場 | NPB / 2022年4月22日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入りとインディアンス傘下時代
編集2012年のMLBドラフトで14巡目(全体443位)でクリーブランド・インディアンスから指名され、プロ入り。インディアンス傘下のA級からAAA級で7年間プレーした。マイナー通算166試合に登板し48勝44敗、防御率4.16を記録。
2019年はAAAのコロンバス・クリッパーズで主に先発を中心に25試合の登板。10勝6敗、防御率3.98の成績を記録した[2]。
DeNA時代
編集2019年11月9日に横浜DeNAベイスターズに入団することが発表された[3][4]。
2020年は、6月20日にNPB初出場を果たした。最終的に外国人枠の関係もありシーズンを通じての活躍はできず、10試合に登板し、2勝2敗、防御率4.97の成績にとどまったが、12月14日に推定年俸4800万円で契約を更新した[5]。
2021年は、6月19日の広島戦で投球後に倒れ込み、そのまま降板[6]。翌6月20日に登録抹消され[7]、6月23日に急性腰痛症と診断された[8]。リリーフに配置転換され、9月23日に一軍復帰登板を果たした[9]。最終的に18試合に登板し、3勝4敗、防御率4.21を記録[10]。12月2日に自由契約選手として公示された[11]。
2022年1月21日に再契約を結んだ[12][13]。推定年俸は2500万円[14]。しかし、シーズン初先発となった4月22日の広島戦で持病の腰痛が再発し離脱[15]。その後は二軍でリハビリと調整登板を続けていたが、本人からアメリカに戻り治療がしたいと言う申し出があり、7月18日に球団から退団が発表され、7月25日にウェーバー公示された[16]。退団発表の際には自身のツイッターにて、ファンへの感謝のメッセージも綴られた[17]。
現役引退後
編集2023年1月25日に現役引退を発表し、同時にシアトル・マリナーズ傘下AA級アーカンソー・トラベラーズの投手コーチに就任することが発表された[18][19]。
選手としての特徴・人物
編集196cmの長身から角度のある最速153km/hのストレートを投じ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球を低めに集めるグラウンドボーラータイプ[20][21]。
制球に優れており、2019年は四球率1.80の数字を残している[22]。
NPBに移籍する3年前に新渡戸稲造の名著「武士道」に出会い、「規律、細かな所作、ミスをおかさない精神。アメリカ合衆国では細かいことは気にしない傾向があるが、侍の考え方はすごく印象に残ったし、侍という生き方に興味を持ちました」と共感し、左腕に「武」のタトゥーを彫り込んでいる。「武士道」の本は来日する際にも持参している[23]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2020 | DeNA | 10 | 7 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | .500 | 166 | 38.0 | 40 | 6 | 13 | 3 | 2 | 29 | 0 | 0 | 22 | 21 | 4.97 | 1.39 |
2021 | 18 | 7 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 191 | 47.0 | 41 | 5 | 14 | 0 | 2 | 41 | 0 | 0 | 23 | 22 | 4.21 | 1.17 | |
2022 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 18 | 3.0 | 9 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 5 | 5 | 15.00 | 3.33 | |
通算:3年 | 31 | 15 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | 0 | .385 | 375 | 88.0 | 90 | 11 | 28 | 3 | 4 | 74 | 0 | 0 | 50 | 48 | 4.91 | 1.34 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2020 | DeNA | 10 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
2021 | 18 | 0 | 4 | 1 | 0 | .800 | |
2022 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 31 | 0 | 9 | 1 | 0 | .900 |
記録
編集- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2020年6月20日、対広島東洋カープ2回戦(横浜スタジアム)、6回1失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回表に菊池涼介から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2020年8月20日、対広島東洋カープ11回戦(MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)、5回1失点
- 打撃記録
- 初打席:2020年6月20日、対広島東洋カープ2回戦(横浜スタジアム)、3回裏に床田寛樹から空振り三振
- 初安打:2020年9月17日、対東京ヤクルトスワローズ18回戦(明治神宮野球場)、3回表に高梨裕稔から二塁内野安打
背番号
編集- 45(2020年 - 2022年7月25日)
登場曲
編集- 「Gods gonna cut you down」Johnny Cash(2020年 - 2022年7月25日)
脚注
編集- ^ “DeNA・ピープルズ、オースティンが入団会見 | ショウアップナイター”. BASEBALL KING (2020年1月29日). 2021年7月1日閲覧。
- ^ MLB公式プロフィール参照。2023年1月26日閲覧。
- ^ “DeNAが196センチ大型右腕ピープルズ獲得”. 日刊スポーツ (2019年11月9日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ “マイケル・ピープルズ選手獲得のお知らせ”. 横浜DeNAベイスターズ (2019年11月9日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ “【DeNA】ピープルズ残留を発表 推定年俸1300万円増の4800万円”. スポーツ報知. (2020年12月14日) 2021年2月5日閲覧。
- ^ “投球直後に倒れたDeNAピープルズは「腰を痛めた」三浦監督”. 日刊スポーツ (2021年6月19日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズ抹消、19日に腰痛め緊急降板 伊勢大夢を登録”. 日刊スポーツ (2021年6月20日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズ「急性腰痛症」と診断 全治は不明、入院はせず”. 日刊スポーツ (2021年6月23日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズ3カ月ぶりに1軍復帰登板「球の力あった」三浦監督”. 日刊スポーツ (2021年9月24日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズが帰国「サポートしてくださった全ての方々に感謝」”. 日刊スポーツ (2021年11月5日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “プロ野球・今年は144人が自由契約に…西川遥輝、陽岱鋼ら保留者名簿外れる”. BASEBALL KING (2021年12月2日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ “2022年度 M.ピープルズ選手契約について”. 横浜DeNAベイスターズ オフィシャルサイト (2022年1月21日). 2022年1月21日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズと契約更新「第2の故郷へ戻ってくることができて幸せ」”. 日刊スポーツ (2022年1月21日). 2022年1月21日閲覧。
- ^ “DeNA ピープルズと再契約 今季が来日3年目”. スポーツニッポン (2022年1月22日). 2022年1月22日閲覧。
- ^ “DeNA ピープルズと再契約 今季が来日3年目”. 中日スポーツ (2022年4月22日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “【DeNA】ピープルズのウエーバー公示を申請「本人から米国に帰って治療したいと」三原球団代表”. 日刊スポーツ (2022年7月19日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ @thatguypeeps (2022年7月18日). "Michael Peoples". X(旧Twitter)より2022年8月1日閲覧。
- ^ Steven Davis (2023年1月24日). “Mariners Reveal Travs Coaches and Staff for 2023”. MiLB.com. 2023年1月26日閲覧。
- ^ “昨季DeNAに所属していたピープルズ引退 マリナーズ傘下2Aアーカンソーの投手コーチ就任”. 日刊スポーツ (2023年1月25日). 2023年1月25日閲覧。
- ^ “DeNA、米3AのV右腕ピープルズ獲得へ!ソト見つけた神の目スカウト推薦”. サンケイスポーツ. (2019年11月19日) 2020年1月3日閲覧。
- ^ “DeNA、マイケル・ピープルズとタイラー・オースティンが加入! 外国人助っ人6人体制、ラミレス監督はどう起用する?”. リアルライブ. (2019年12月28日) 2020年1月3日閲覧。
- ^ “個人成績”. MLB.com. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “DeNAピープルズ「武士道」で価値ある来日初勝利 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年2月22日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Michael Peoples stats MiLB.com
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 個人年度別成績 M.ピープルズ - NPB.jp 日本野球機構
- Michael Peoples (@m_peeps22) - Instagram
- Michael Peoples (@thatguypeeps) - X(旧Twitter)