プロジェクト:録音記事へようこそ。録音記事とは、ウィキペディア版の録音図書のようなもので、ウィキペディアの記事を読み上げた音声をアップロードし、記事に掲示することを目的としています。

録音記事の意義

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録音記事は、全世界のあらゆる人に自由な教育的コンテンツを提供するというウィキメディアの理念に沿って、文字で書かれた記事を読むのが難しい方にもウィキペディアの記事を楽しむことを可能にするためのものです。文字で書かれた記事を読むのが難しい方には、例えば以下のような方がいますが、これらに限られません。

  • 目の不自由な方。これには、老眼により記事を読むのが難しくなってきた方も含まれます。
  • 失読症読字障害のある方。これは、目が見えるにも関わらず、脳が文字を処理できないために文章を読むのが難しい方のことです。
  • 学校教育を受けていない、あるいは少ししか受けていないために文字が読めない方。小中学校で不登校を経験した方の他、太平洋戦争戦後の混乱の影響で学校に行くことが難しかった方がいます。
  • 学習障害知的障害があり、文字を習得するのが困難な方。
  • 日本語母語としない方で、日本語を学習中の方。特に日本語は文字数の多い言語であるため、日本語を聞いて意味を理解することはできても読むのは難しい方がいます。
  • 発達障害があり、文字で書かれた記事を読むことに集中するのが難しい方。

上のような事情がなくても、文字で読むより耳で聞いた方が記事の内容が分かりやすいという方は多くいるかと思います。音声による言語の歴史は文字の歴史より遥かに長く、現代でも子供は読むことより話すことを先に覚えますので、これは無理のないことです。過去数千年にも亘って、人間は書き言葉と話し言葉の両方を使って知識を伝えてきました。文字だけでなく音声でも情報を伝えられてこそ、ウィキペディアは真に全世界のあらゆる人のための百科事典になれるのです。

録音記事のプロジェクトは2005年に英語版でWikipedia:WikiProject Spoken Wikipediaとして立ち上がり、現在ではフランス語・ドイツ語・中国語・アラビア語など約40の言語版のウィキペディアに同様のプロジェクトが存在します。ウィキメディア・コモンズではおよそ60言語でウィキペディアの録音記事が提供されています。現在では文字で書かれた記事を読むのが難しい方々がウィキペディアを読む方法としてスクリーンリーダーも存在しますが、スクリーンリーダーは完璧ではありません。アクセントやイントネーションが不自然になることがありますし、固有名詞や専門用語の読み方を間違えることもあります。そして、読み上げる上では必要のない脚注の数字(「[1]」など)をそのまま読んでしまうこともあります。人の声による記事の読み上げは決して時代遅れのものではありません。

録音記事の作成

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上で述べたような目的を達成するためには、録音記事は以下のようにして作成すると良いでしょう。なお、以下は決定されたルールではなく、各自の判断で工夫をしても構いません。何かお気づきの点がありましたらお気軽にプロジェクト‐ノート:録音記事までお申し付けください。

読み上げる記事を選ぶ

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読み上げる記事は、どのような記事でも構いません。一応このプロジェクトの名称は「録音記事」となっていますが、標準名前空間にある記事だけではなく、Wikipedia名前空間にある運営文書やHelp名前空間にあるヘルプ文書、Template名前空間にあるテンプレートの解説文書などを読み上げるのも良い案です。ただし、公式な方針やガイドライン、あるいはその草案を読み上げたい場合は予めその文書のノートで話を通しておくことをお勧めします。

その上でどのような記事を読み上げるか迷ったら、いくつかの選択肢があります。その一つは、Wikipedia:秀逸な記事Wikipedia:良質な記事Wikipedia:秀逸な一覧のようにコミュニティの選考を経て品質が高いと認められた記事を読み上げることです。これらの記事を音声で聴けることは、文字で書かれた記事を読むことが難しい方々にとって非常に大きな希望となります。他にも、ご自身の興味のある分野の記事を読み上げても構いません。ご自身が作成された記事に対する録音版を作成するのも良いでしょう。ただし、極めて短い記事や出典のない記事を読み上げるのはお勧めしません。そのような記事は削除依頼を経て削除される危険性が高く、せっかく読み上げた音声が無駄になってしまう可能性が高くなります。また、もし記事内に著作権侵害やプライバシー侵害などに相当する記述が含まれていた場合、録音版に関しても削除が必要となりますので注意してください。他にも、最近の出来事のように流動的で内容が大きく変動する可能性の高い記事も、内容が短期間で古くなってしまい誤解を招きかねませんので避けた方が賢明です。

読み上げる記事を決めたら、次に読み上げる版を決めることになります。ほとんどの場合は最新版を読むことになるでしょう。しかし、その記事で編集合戦が起きているような場合には、編集合戦が起きる前の安定した版を選ぶのも一つの案です。読み上げる版を決めたら、その固定版リンクにアクセスしてください。最新版の場合は、ツールバーにある「この版への固定リンク」をクリックしてください。すでに読み上げが行われている版でも、より高品質な録音が可能であればぜひご投稿ください。

読み上げの実際

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録音する際には、読み上げる記事を開きながら、別の端末でボイスレコーダーを起動し、録音を行うことを推奨します。一つしか端末を持っていない場合は、2画面表示機能を活用して記事とボイスレコーダーの画面が同時に表示されるようにすると録音しやすくなります。録音はなるべく静かな場所に行ってください。もし救急車のサイレンなどの大きな音が入った場合は録音をやり直してください。

前にも申し上げたように、録音記事は文字で書かれた記事を読むのが難しい方にとって役に立つような録音でなければなりません。子供に読み聞かせをするわけではありませんので、感情を込めて読む必要はありません。なるべく単調に読んだ方が聞き取りやすくなります。声の大きさは家族で食卓を囲むときのそれと同程度で構いません。ウィキペディア日本語版は日本全国に住む方、そして日本語を学習している日本国外の方が利用しますので、アクセントやいわゆる「四つ仮名」などの発音は共通語(全国ニュースのアナウンサーが用いている発音が目安となります)の発音を使用してください。特に共通語と大きく発音がかけ離れている方言をお使いの地域にお住まいの方は、つい方言の発音が出てしまわないよう、十分に注意してください。速さは速過ぎても遅過ぎても聞き取りにくくなります。1分間に300字、つまり1秒間に5文字程度が目安です。速さは全体を通じて一定になるようにしてください。また、「、」(読点)の後には半拍、「。」(句点)の後には1拍、段落や見出しの変わり目には2拍程度の間を空けると聞き取りやすくなります。括弧類が使われている際には、どこからどこまでが括弧なのかはっきりと分かるように括弧の部分に1拍程度の間を取るか、「括弧」「括弧閉じ」と明確に言うようにしてください。括弧の中を省略したり、「括弧」だけ言って「括弧閉じ」は言わないようなことはしないでください。数を読み上げる際には、聞き間違いを防ぐため「4」は「よん」、「7」は「なな」と読むのが良いでしょう。記事に誤字や脱字があった場合、編集を行ってその部分を修正してからもう一度読み直すようにします。読み上げる際には一音一音をはっきりと読み上げ、語尾は下げたり上げたりしないようにします。特に固有名詞に関しては聞いただけで読みを書き取れるか、第三者に確認してもらうこともお勧めします。

録音の冒頭では必ず、どの記事のどの版(時刻をUTCで示すことを推奨します)を読み上げるのか宣言してください。例えば、「ウィキペディア日本語版『藤村紀雄』、2023年12月1日23時38分22秒の版」のように宣言します。この宣言は録音を開始してからすぐに行い、冒頭の無音が長くならないようにしてください。逆に、冒頭が切れて「...キペディア日本語版」などと始まらないようにも注意してください。宣言した後、記事を読み始めるまでに2、3拍の間を置いてください。インフォボックスや画像のキャプション、記事冒頭の曖昧さ回避や記事の問題に関するテンプレート、節冒頭のテンプレート、脚注、参考文献、関連項目、外部リンク、ナビゲーションボックス、カテゴリなどを読み上げる必要はありませんので、見出しと本文だけを読み上げてください。ほとんどの場合、最初は「(記事名)とは」または「(記事名)は」と読み上げることになります。最後まで読み終わったら、「以上」や「終わり」などと必ずここまでが録音であることが分かる言葉を言ってから、速やかに録音を終えてください。これも末尾の無音が長くなりすぎたり、途中で録音が切れたりしないように注意してください。記事が長く音声ファイルが複数になる場合は、冒頭で「第1部」「第2部」のように読み上げ、順序が分かるようにしてください。

上でも述べた通り、録音記事は人間の肉声による録音であることに意味がある取り組みです。コンピュータによる合成音声など肉声以外の音声を録音記事と称して投稿することは録音記事の本旨を損なうのみならず著作権上の問題も生じかねませんので、絶対にやめてください。

アップロードして掲載する

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録音を終えたら、まず音声ファイルをogg形式に変更してください。これまで各言語の録音記事は専らogg形式で投稿されており、互換性の観点からこの作業は不可欠です。Windows 11に付属しているボイスレコーダーを使用した場合、mp4形式で録音されていますので、FreeConvertなどのウェブツールを利用してファイル形式を変更してください。次にファイル名を変更します。「ウィキペディア日本語版 録音記事『藤村紀雄』20231201T233822版.ogg」のように、ウィキペディア日本語版の録音記事であること、録音した記事名とその版がはっきりと分かるようにしてください。一つの記事に対する音声ファイルが複数になった場合は「(1)」「(2)」のように番号を振ってください。

次にそのファイルをウィキメディア・コモンズにアップロードします。ウィキペディア日本語版の記事に対する録音記事は基本的にウィキペディア日本語版でしか使用しないものではありますが、多言語における連携を考えた際に日本語版ローカルよりもコモンズにアップロードされている方が扱いやすいです。アップロードウィザードを利用する場合は、アップロードするファイルを選択した後「許可する権利」の画面で「This is my own work and anyone is free to use it.」を選択し、「Is this entirely your own work?」の質問に対しては「This work contains the work of others」、「Is the pre-existing work free to use and share?」の質問に対しては「Yes, the pre-existing work was published under one of these free licenses」を選択してください。次の「あなたはどんなライセンスでこの作品を公開したいと考えていますか? コモンズのすべてのメディアはフリーなライセンスに基づき公開されなければいけません」の質問は「 Creative Commons Attribution ShareAlike 4.0」を選んでください。ウィキペディアのライセンス要件上、他のライセンスを選ぶと問題が発生する可能性があります。そして「Please select the option that best describes the purpose of this work.」に対して「This work provides knowledge, instructions, or information to others.」を選んだら「次へ」をクリックしてください。

その次に説明を加えます。「画像のタイトル」は、万が一先ほど変更するのを忘れていた場合は必ずここで、ウィキペディア日本語版の録音記事であること、録音した記事名とその版がはっきりと分かる名称に変更してください。「キャプション」は空欄で構いません。説明には日本語で録音元の記事名とその版をきちんと書き、ウィキペディア日本語版の記事へのリンクを張ってください。リンクを張らないとライセンス上の問題が発生する可能性があります。例えば、「ウィキペディア日本語版「[[:ja:藤村紀雄|藤村紀雄]]」20231201T233822版の録音版」といった具合です。一つの記事に対して複数の音声ファイルがある場合は「冒頭から『歴史』節まで」「『交通』節から末尾まで」というように、記事のどの部分に対する録音なのかも明記してください。外国語の説明は必須ではありません。「日付」は録音を行った日付を記します(録音元の版が投稿された日付ではありません)。カテゴリは最低限、Category:Spoken Wikipedia - Japaneseを追加してください。この他には。Category:Spoken Wikipedia articles about peopleなどの分野別のカテゴリを追加することもできます。「場所」と「その他の情報」は空欄のままにしてください。ここまで終わったら、「ファイルを公開する」をクリックしてファイルを公開してください。

もう一息です。録音元の記事を開き、「外部リンク」節の編集画面を開いてください。「外部リンク」節がなければその記事の最後の節を開き、「==外部リンク==」の見出しを作ってください。見出しのすぐ下(空行は不要)に、「{{Spoken Wikipedia|date=YYYY-MM-DD(録音元の版が投稿された日付をUTCで)|page=(記事名をそのまま書く。複数の音声ファイルがある場合はどの部分に対する音声ファイル化も書く)|(先ほどアップロードしたファイルのファイル名をそのまま書く)}}」と書き、プレビューしてください。

藤村紀雄の音声を再生 (2)
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この音声ファイル藤村紀雄の2023年12月1日 (2023-12-01)版を元に作成されており、以降の記事の編集内容は反映されていません。

右のようなテンプレートが表示され、「▷」(右向きの三角形)をクリックすることで録音が再生されることを確認してください。問題がなければ投稿してください。もし再生されなければ、端末の音量が十分にあり、きちんとファイルがアップロードされていることを確認し、アップロードされているようでしたらファイル形式が正しいか、ファイルが壊れていないか確認してください。それに異常がなければもう一度録音をやり直し、それでも再生されない場合はWikipedia:バグの報告に相談してください。なお、録音のある記事の冒頭には「出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」と書いてある部分の右にスピーカーのマークが表示され、そこをクリックすると会アップロードされた音声ファイルに進むことができます。

完成したら

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投稿が完了したら、このページの#録音記事の一覧に録音元の記事名と音声ファイルのファイル名を追加してください。また、記事が更新されても録音記事は自動的に更新されるわけではありませんので、定期的に最新版を元に録音をやり直すことを推奨します。

録音記事の一覧

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参加者

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録音記事に興味のある方は以下に署名を行うことができます。ただし、署名を行っていなくても録音記事をアップロードし掲載すること、プロジェクト‐ノート:録音記事やその他の場所での録音記事に関する議論に参加することは認められています。

本プロジェクトに参加していることを利用者ページで告知するために、{{利用者:Prefuture/ユーザーボックス/ウィキプロジェクト}}を使うことができます。表示は下のようになります。

 この利用者はプロジェクト:録音記事に参加しています。

進行中の議論

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現在進行中の議論は以下のものがあります。

解決すべき課題

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  • 録音記事にどの程度の品質を要求すべきか。その品質を下回る録音記事はどのように対処すべきか。

参考となる資料

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上位プロジェクト

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このプロジェクトの上位プロジェクトは現在のところありません。

下位プロジェクト

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このプロジェクトの下位プロジェクトは現在のところありません。

関連プロジェクト

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このプロジェクトの関連プロジェクトには以下のようなものがあります。

関連項目

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