フライド・グリーン・トマト
『フライド・グリーン・トマト』(原題:Fried Green Tomatoes)は、1991年に製作されたアメリカ映画。
フライド・グリーン・トマト | |
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Fried Green Tomatoes | |
監督 | ジョン・アヴネット |
脚本 |
ファニー・フラッグ キャロル・ソビエスキー |
原作 | ファニー・フラッグ |
製作 |
ジョン・アヴネット ジョーダン・カーナー |
製作総指揮 |
アンドリュー・メイヤー アン・マリー・ギレン トム・テイラー ノーマン・レアー |
出演者 |
キャシー・ベイツ ジェシカ・タンディ メアリー・スチュアート・マスターソン メアリー=ルイーズ・パーカー |
音楽 | トーマス・ニューマン |
撮影 | ジェフリー・シンプソン |
編集 | デブラ・ニール=フィッシャー |
配給 |
ユニバーサル映画 アスキー映画 |
公開 |
1991年12月27日 1992年6月6日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $119,418,501[1] |
原作は、1987年に発表されたファニー・フラッグの小説『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe』。
「ホイッスル・ストップ・カフェ」を経営する2人の女性の出来事を、老人ホームの老婆が語る形式のドラマ。タイトルの「フライド・グリーン・トマト」というのはカフェの名物料理のことで、緑のトマトをスライスし、衣をつけてフライパンで揚げたもの。
ジェシカ・タンディがアカデミー助演女優賞にノミネート。
ストーリー
編集ジョージア州に住む主婦エヴリンは、子供たちも独立し、自分に無関心な夫エドへの愛情も失せつつあった。そんなある日、叔母への面会で訪ねた老人ホームで、はつらつと元気な老女ニニーに出会う。怠惰な生活を送るエヴリンに、ニニーはそっと昔話を聞かせ始めた。
……その昔、南部アラバマの小さな町に暮らす少女イジーは、最愛の兄バディを突然の事故で亡くしてしまう。そんな失意のイジーに優しく寄り添ったのは、バディの恋人ルースであった。愛する人を失った二人は、深い友情で結ばれていく。
やがて月日が流れ、ルースは結婚。しかし、その夫フランクは差別主義者で暴力も厭わない男であった。妊娠していたルースにイジーは救いの手を貸し、二人は黒人やホームレスたちも迎え入れる食堂「ホイッスル・ストップ・カフェ」を経営し始める。だがその後も、フランクやクー・クラックス・クラン(KKK)の連中などから脅迫され続けていた。
そんなある日、フランクが突然行方不明になる。犯人とされ裁判にかけられたイジーだったが、結局フランクは見つからないまま、最後には無罪となる。裁判を見届けたあと、病身のルースは静かに天へ旅立っていった。残されたイジーと仲間たちは、共に力強く生きていくことを決意する……。
エヴリンはその話にすっかり心を打たれ、希望を見い出していく。やがて老人ホームを出たニニーを、自宅に迎え入れて新しい人生を歩み始めようと決めたのだった。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- エヴリン・カウチ - キャシー・ベイツ(小宮和枝)
- ニニー・スレッドグッド - ジェシカ・タンディ(麻生美代子)
- イジー・スレッドグッド - メアリー・スチュアート・マスターソン(小林優子)
- ルース・ジェイミソン - メアリー=ルイーズ・パーカー(佐々木優子)
- バディ・スレッドグッド - クリス・オドネル(松本保典)
- ジプシー - シシリー・タイソン(竹口安芸子)
- エド・カウチ - ゲイラード・サーテイン(茶風林)
- ビッグ・ジョージ - スタン・ショウ(菅原正志)
- フランク・ベネット - ニック・サーシー(田原アルノ)
- グラディ・キルゴア - ゲイリー・バサラバ(西村知道)
- スモーキー・ロンサム - ティモシー・スコット(伊井篤史)
- スクロギンズ牧師 - リチャード・リール(稲葉実)
- カーティス・スムート保安官 - レイノール・シェイン(塚田正昭)
エピソード
編集- 映画版ではイジーとルースの関係は単に「親友同士」とされており、原作における同性愛という関係性が完全に消されている。
- 作中のキャシー・ベイツによる台詞「私はもう太った化け物じゃない」は、この前年に彼女が主演した映画『ミザリー』へのオマージュ。
- ジェシカ・タンディも主演した『ドライビング Miss デイジー』を連想させる台詞がある。
出典
編集- ^ “Fried Green Tomatoes (1991)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年12月4日閲覧。
関連項目
編集- 人種差別
- ドメスティックバイオレンス
- カニバリズム
- おひさま (NHK朝の連続テレビ小説) 『フライド・グリーン・トマト』と同じ形式をとる。