バーコードワールド』は、1992年12月18日サンソフトから発売されたファミリーコンピュータロールプレイングゲーム

バーコードワールド
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 エポック社
発売元 サンソフト
プロデューサー 前田道裕
吉田喜春
ディレクター 河合正人
北川正昭
プログラマー 沓掛隆志
寺島徹
島村誠司
堀越丈広
葭原智
T.MATSUSHIMA
M.YOSHIDA
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア ロムカセット
発売日 日本 199212181992年12月18日
デバイス バーコードバトラーII
その他 型式:SUN-BBW-7200
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概要

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1992年夏、エポック社から発売されヒットした電子ゲーム『コンビニウォーズ バーコードバトラーII 時空を超えた戦士達』(以下「BBII」と略す)。このゲーム機には、入力したバーコードのデータを他の機械に転送できる出力端子が付いていた。

この端子を利用してBBIIと連動するファミコンソフトを生み出そうという「ファミコン合体計画」が進められ、その結果誕生したのが本作である。エポック社とサン電子の協力によって開発された。

商品はROMカセットの他、BBIIとファミコン本体を接続する「専用接続コード」と、本ソフト用のバーコードカード30枚がセットされている。そのため、パッケージはスーパーファミコンソフト並の大きさになっている。

ゲームモードは「対戦」と「シナリオ」の2つが存在するが、どちらも最初にBBIIを使ってキャラクター入力を行う必要がある。そのためパッケージには、BBIIがないと遊べないと明記されている。また中古などで接続コード無しの商品を購入した場合、対戦だけではなく新規データでのシナリオプレイも不可能となる。

当時バーコードバトラーを大きく扱っていた『月刊コロコロコミック』では、発売前には本作も大きく紹介していたが、発売後は扱いが小さくなった。同誌1992年1月号において、本作の宇宙ステーションに登場する「へんなおじさん」の愛称を公募するという企画があり、「CHAR爺(ちゃーじい)」に決定した。しかしこの募集は本作発売直前の号で行われたため、作中には反映されず、説明書では「博士」とだけ呼ばれている。

ゲーム内容

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対戦モード

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BBIIのフリー対戦モードをそのままゲーム化したもので、ルールなども同じ。BBIIでは画面に数値でしか表示されなかったキャラクター達が、グラフィック付きで対戦を行うというのが売り文句であった。

魔法を使用した時は、火の玉や光線が発射されるというアニメーションがあるが、キャラクターのグラフィック自体は一切アニメーションしない。

1P側が入力したキャラクターは、シナリオモードに登場する味方側キャラクター8体のいずれかのグラフィックになる。2P側が入力したキャラクターは、敵キャラクターのグラフィックになる。

「合体」を行った場合、前者側のキャラは必ず「本作オリジナルのキャラクター(名前不明)」に、後者側のキャラは必ず敵キャラの「ムーニー・リー」の姿に変化する。

シナリオモード

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「Silent Empire -沈黙の帝国-」というタイトルが付いている。

物語の舞台の名称は「バーコード星雲」。これはBBII本体のシナリオモード「コンビニウォーズ」の舞台と同じ名称で、本ソフトのオープニングデモには「コンビニウォーズ エピソード IN FC」とクレジットされている。ただし設定やストーリー展開などはオリジナルのものとなっている。

本モードの敵キャラは、BBII本体のシナリオモードの敵キャラの流用だが、一部名前が変更されているキャラが存在する。理由としては文字数の都合(ラーメン堕悪大帝→ラーメンダークキングなど)や商標権上の都合(ティモテ姫→テモテひめなど)がある。

付属カード

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カード30枚の内訳は、ホワイトカード(キャラ自作用のカード)6枚、キャラカード8枚、アイテムカード16枚となっている。

キャラカードは、同社のゲームソフト『へべれけ』(1991年)のキャラクター4人と、かつて同社から出たファミコンソフト4作の主人公キャラ[1]をカード化したもの。シナリオモードで入力すると、グラフィック設定時に隠しグラフィックを選択できる。

シナリオモードの設定

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ストーリー

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美しい自然と高度な文明が調和する宇宙の楽園「バーコード星雲」。住人達は平和に暮らしていた。

しかしバーコード歴708年、星雲は突如出現した謎の侵略者「帝王ゴッド」率いる要塞戦艦軍に襲撃された。瞬く間に制圧され、力を全てとする「ネオ・ゴッド帝国」と化した星雲。悪夢はこうして始まりを告げた。

…3年後のバーコード歴711年、帝国から逃げ延びた一握りの住人達は、帝国を打ち倒すべく反乱軍を結成した。彼等の名は「バーコードバトラー」。希望の戦士である。

かくして死闘は始まった。果たして帝王ゴッドとは何者なのだろうか…。

ゲームの流れ

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セーブデータを新規作成する際、まず「チーム名」を入力する(平仮名・片仮名から、4文字まで)。次に主人公となるキャラクターを2人分、BBIIを用いて入力する。次にそのキャラの名前を入力(8文字まで)し、グラフィックを4種類の中から選び、色を各8種類のカラーパターンから決める。

このモードは20のワールド(面)からなっている。敵キャラが守る「恒星系」で戦闘を行い、勝利すると次の恒星系へと進める。出現する敵の種類と編成は、恒星系ごとに決まっている。こうしてそのステージの最後にある「ボス恒星系」まで進み、ボス敵を倒せばそのステージはクリアとなる。どのステージも(宇宙ステーション以外は)一本道であり、クリアする為には全ての恒星系の敵を倒さなくてはならない。ボスまでの道中のイベントはほとんどない。特定の面のボスを倒すと、デモが流れる。

戦闘は基本的に対戦モードと同じだが、アイテムはあらかじめキャラに所持・装備させておく必要がある。また戦闘中のアイテムの使用、及び退却は可能である。

宇宙ステーションでは、BBIIを用いての新たな仲間の登録、及びアイテムの生成が行える。仲間は最高で8人まで登録できるが、パーティには一度に3人までしか加えられない。アイテムは最終的には32種類まで登録できる。

ワールド20のボス・帝王ゴッドを倒すとイベントが発生し、黒幕の存在が明らかになる。その後全てのステージのボスを倒せば(既に倒しているならその場で)黒幕の待つ隠しステージへ行く事ができる。

アイテム

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ステーションで生成できるアイテムは、武器・防具・その他の装備品・道具の4種類がある。キャラクターは1人につき4つまでアイテムを所持できる。武器・防具・その他の装備品は、1人各1つずつのみ装備可能。バーコードバトラーで入力すると武器になるカード・防具になるカードは、本ソフトに入力してもそれぞれ武器・防具となるが、その性能は元のバーコードの強さとは無関係。つまり強力な武器を入力しても、本ソフトでは最弱の武器に変化することもありうる。

BBIIでは魔法使いは武器と防具を装備できなかったが、本モードでは誰でもどんな装備品でも装備できる。

道具は戦闘中に一度使うと失われるが、その恒星系での戦闘を終わらせれば復活する。なお同一のアイテムは2つ以上登録することはできない。

スタッフ

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  • エポック社
    • コンサルタント:堀江正幸、沢田幸一、小田真治
    • バトル・チーム:S.TAKESHIMA、T.NAKANISHI
    • ソフトウェア:沓掛隆志、寺島徹、島村誠司、堀越丈広、葭原智、T.MATSUSHIMA、M.YOSHIDA
    • バーコード・アドバイス:O.NAKAUCHI
    • BB2アドバイス:H.HARA、Y.TAKAHASHI、K.TAKIYA
  • サンソフト
    • グラフィック:JOE、HEBEREKE、KOJIMA、YOU-RI、SAKURAI、SHIKANO、TUCADA、AJIRO、URAHARA、TAKADA、K.MIKE、BOB、T.NARIITA、S.P.TAKA、A.ASA、H.KARASHIMA、D.OZAWA、T.YAMADA、Y.OBAYASHI、YUKAKO
    • テクニック:東谷浩明、竹内昭人、浅田明弘
    • スペシャル・アドバイス:ASSHI(酒井敦史)
    • スペシャル・サンクス:岩田義明、山本英夫、NAGANO、UTUGIUS
  • ディレクター:河合正人、NORTH-RIVER(北川正昭)
  • プロデューサー:前田道裕(エポック社)、吉田喜春(サンソフト)

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通18/40点[2]
ファミリーコンピュータMagazine20.6/30点[3]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計18点(満40点)[2]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.6点(満30点)となっている[3]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.5 3.3 3.5 3.6 3.2 3.6 20.6

関連項目

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脚注

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  1. ^ 超惑星戦記 メタファイト』(1988年)のケイン=ガードナー、『ギミック!』(1992年)のゆめたろー&おはぎ、『デッドゾーン』(1986年)のキャリー、『マドゥーラの翼』(1986年)のルシア。
  2. ^ a b バーコードワールド まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2018年8月13日閲覧。
  3. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、103頁、雑誌26556-4/15。