デルフィーヌ・セリッグ
主にフランスで活躍した女優。日本語では長い間「セイリグ」と表記されていたが、実際には Seyrigの y は発音されないため、片仮名表記では「セリッグ」が最も正確な発音に近い。
(デルフィーヌ・セイリグから転送)
デルフィーヌ・セリッグ(Delphine Seyrig、発音 : [dɛlfin sɛʁiɡ]、1932年4月10日 - 1990年10月15日)は、レバノンのベイルートで生まれ、フランスで活躍した女優。日本語では長い間デルフィーヌ・セイリグと表記されていたが、実際には Seyrigの y は発音されないため、片仮名表記ではデルフィーヌ・セリッグが最も正確な発音に近い。
デルフィーヌ・セリッグ Delphine Seyrig | |||||||||||||
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1972年頃 | |||||||||||||
本名 | Delphine Claire Beltiane Seyrig | ||||||||||||
生年月日 | 1932年4月10日 | ||||||||||||
没年月日 | 1990年10月15日(58歳没) | ||||||||||||
国籍 | フランス | ||||||||||||
配偶者 | Jack Youngerman | ||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||
『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディールマン』 『去年マリエンバートで』 | |||||||||||||
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来歴
編集父親アンリは考古学者、兄フランシスは音楽家。母親であるエルミーヌ・ド・ソシュールはスイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの姪。
フランスとニューヨークで演技を学んだ。1961年に出演したアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで』で国際的に評価される。その後、フランソワ・トリュフォーやルイス・ブニュエル、マルグリット・デュラス、シャンタル・アケルマン、ウルリケ・オッティンガーらの監督作品に出演した。
主な出演作品
編集公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1961 | 去年マリエンバートで L'Année dernière à Marienbad |
A | |
1963 | ミュリエル Muriel ou Le temps d'un retour |
エレーヌ・オーガン | ヴェネチア国際映画祭 女優賞 受賞 |
1967 | できごと Accident |
フランチェスカ | |
冬の旅・別れの詩 La musica |
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1968 | 夜霧の恋人たち Baisers volés |
ジャビエンヌ・タバール | |
1969 | ミスター・フリーダム Mr. Freedom |
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銀河 La voie lactée |
娼婦マリア | ||
1970 | ロバと王女 Peau d'âne |
リラの妖精 | |
1972 | ブルジョワジーの秘かな愉しみ Le Charme discret de la bourgeoisie |
シモーヌ | |
1973 | ジャッカルの日 The Day of the Jackal |
モンペリエ男爵夫人 | |
人形の家 A Doll's House |
クリスチーネ | ||
1974 | ドラブル The Black Windmill |
シイル | |
1975 | ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディールマン Jeanne Dielman, 23 Quai du Commerce, 1080 Bruxelles |
ジャンヌ・ディールマン | |
インディア・ソング India Song |
アンヌ=マリー | ||
1976 | ヴェネツィア時代の彼女の名前 Son nom de Venise dans Calcutta désert |
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1977 | BAXTER, VERA BAXTER | L'inconnue | |
1981 | フリーク・オルランド Freak Orlando |
生命樹の女神、など | |
1986 | ゴールデン・エイティーズ Golden Eighties |
ジャンヌ | |
1989 | Joan of Arc of Mongolia | Lady Windermere | 最後の映画出演作に当たる |