セガ フェイブ
株式会社セガフェイブ(英: SEGA FAVE CORPORATION)は、玩具の開発・製造・販売、アーケードゲームの開発・製造・販売を手掛けている企業。株式会社セガの完全子会社。旧商号は株式会社セガトイズ。
本社が入居する住友不動産大崎ガーデンタワー | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒141-0033 東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー11階 北緯35度36分53.8秒 東経139度43分52.2秒 / 北緯35.614944度 東経139.731167度座標: 北緯35度36分53.8秒 東経139度43分52.2秒 / 北緯35.614944度 東経139.731167度 |
設立 | 1991年2月 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 6011001065868 |
事業内容 | 玩具の開発・製造・販売及びアミューズメントゲーム機器、プライズ製品の開発・販売等 |
代表者 | 代表取締役社長執行役員 杉野行雄 |
資本金 | 1億円 |
純利益 |
1億8617万2000円 (2020年3月期)[1] |
純資産 |
16億8817万3000円 (2020年3月31日現在)[1] |
総資産 |
43億2104万2000円 (2020年3月31日現在)[1] |
従業員数 | 859人(2024年4月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社セガ 100% |
主要子会社 |
株式会社ダーツライブ 100% 株式会社セガ・ロジスティクスサービス 100% |
外部リンク | https://www.segafave.co.jp/ |
法人および玩具事業の前身である旧ヨネザワおよび大陽工業(たいようこうぎょう、通称:タイヨー)についても本項で扱う。
概要
編集前身のひとつ、ヨネザワは戦後の玩具輸出をリードした存在であり、ミニカー「ダイヤペット」シリーズなどで知られたが[2]、業績の低迷が続き、1994年7月にセガ・エンタープライゼス(現在の株式会社セガ)の傘下に入り[2]、社名をセガ・ヨネザワとした。その際、一旦ヨネザワから同社のソフトウェア事業を担当する100%子会社「エスパル」に営業権を移した上で、セガがエスパルを買収して100%子会社にするという形が取られた[2]。1998年にセガトイズに商号変更。
2000年に発売された犬型ロボット「プーチ[要曖昧さ回避]」は1200万個超の販売台数を記録した[3]。
2007年には「タイヨー」ブランドでラジコン玩具を製造・販売していた大陽工業の事業を買収し、2010年まで新設の子会社「タイヨー」で商品を取り扱った。
セガトイズの企画本部プロダクト企画部(当時)に所属する下川智の談では、セガから転籍した者も多くいる関係からエレクトロニクス系の玩具を開発・リリースするのが得意であるとのこと[4]。2010年代末からはセガが20世紀にリリースした家庭用ゲーム機をミニマムサイズで復刻した各種ホビーマシンの開発にも協力する事が多く、特に2020年12月にリリースする復刻系アーケードゲームホビーマシン・アストロシティミニではセガトイズが企画・開発を行い、セガが販売を担当するという形のタッグプロダクトがゲームファンの耳目を集めた[要出典]。
2024年4月1日付で、セガからアーケードゲーム事業並びにALL.Net、セガプライズなどの関連業務を吸収分割により移管を受けたと同時に、商号を株式会社セガフェイブに変更した。同時に、ダーツライブとセガ・ロジスティクスサービスはセガ フェイブの子会社となった[5]。セガ フェイブは、アミューズメントコンテンツカンパニー(セガのアーケードゲーム事業)とToysカンパニー(セガトイズが手掛けている事業)の社内カンパニー制を導入する[5]。セガサミーグループにおいて、アーケードゲーム事業の移管が行われるのは、2020年4月1日にセガ(セガゲームスから再度商号変更)がセガ・インタラクティブを吸収合併して以来、4年ぶりとなる。
沿革
編集- 1932年 - 株式会社米澤玩具(のちのヨネザワ)が創業[2]。
- 1955年 - 大陽工業株式会社が創業[6]。
- 1975年 - 大陽工業がラジコンの製造・販売を開始[7]。
- 1991年2月 - 株式会社エスパルが創業。
- 1994年
- 5月 - エスパルが株式会社ヨネザワの玩具事業部門を買収。
- 7月 - エスパルがセガ・エンタープライゼス(現在の株式会社セガ)の傘下に入り、商号を「株式会社セガ・ヨネザワ」に変更。
- 1998年4月 - セガ・ヨネザワが商号を「株式会社セガトイズ」に変更。セガ・エンタープライゼスが「TOY事業部」の事業をセガトイズに移管する。それ以降、キッズコンピュータ・ピコの関連事業も全て当社に移管される。
- 2000年3月 - ダイヤペット(ミニカー)の販売権をアガツマに譲渡し、ミニカー事業から撤退。
- 2003年2月28日 - JASDAQ上場。
- 2005年4月 - セガとサミーの経営統合に伴う事業再編から親会社がセガサミーホールディングスに変更。
- 2007年2月 - 大陽工業のラジコン事業を買収、受け皿として完全子会社のタイヨーを設立[8]。
- 2010年
- 2015年4月 - セガサミーグループ再編に伴い、セガサミーホールディングスの完全子会社からセガホールディングス(後のセガグループ)の完全子会社となる[10][11]。
- 7月 - 本社を東京都台東区浅草橋五丁目20番8号(CSタワー4階)に移転。
- 2019年4月 - 会社ロゴを独自のロゴからセガホールディングス、セガゲームス、セガ・インタラクティブ、セガ エンタテインメント(すべて当時の社名・企業)と同様のSEGAロゴへ変更[12]。
- 2021年
- 4月 - セガがセガグループを吸収合併したことに伴い、セガの完全子会社となる[13]。
- 7月 - 本社をセガと同じ住友不動産大崎ガーデンタワーへ移転。
- 2024年4月 - セガからアーケードゲーム・アミューズメント機器事業並びにALL.Net、セガプライズ、セガラッキーくじ、セガUFOキャッチャーオンラインなど付帯する業務を吸収分割により移管。商号を株式会社セガフェイブに変更[5]。セガから日本アミューズメント産業協会のAMマシン事業部の会員資格を承継。ダーツライブとセガ・ロジスティクスサービスをセガの子会社からセガ フェイブの子会社とする。
玩具事業
編集主な商品
編集- ココさかだちして
- 家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズ
- 動く絵本プロジェクター「Dream Switch」
- サプライズトイ「WHOareYOU?」
- もっちまるず
- 手作りバスボム「しゅわボム」
- 手作りレジン風アクセサリー「ぷにジェル」
- ルームインテリア「東京タワーインマイルーム」
- カラダトレーナー
- 夢ねこプレミアム
- 夢ペットシリーズ(FurReal Friends)
- アストロシティミニ
- チェインレンサー
- イーピコ
キャラクター玩具
編集- それいけ!アンパンマン(「アンパンマン会議」構成社のうちの一つ[注 1])
- クレヨンしんちゃん
- ディズニーキャラクター
- ペッパピッグ
- リルリルフェアリル(サンリオと共同開発)
- Beatcats(サンリオと共同開発)
- 東京2020公式ライセンス商品
過去の発売玩具
編集- ダイヤペット(現在はアガツマが販売)
- プロレスの星 アステカイザー(ヨネザワ時代)
- 西部警察(同上)
- 忍者ハットリくん(同上)
- さすがの猿飛(同上)
- オシャレ魔女♥ラブandベリー
- 甲虫王者ムシキング
- 古代王者恐竜キング
- お茶犬
- ももぶた(サンエックスと共同開発)
- ジュエルペット(サンリオと共同開発)
- 東京タワー2007
- グランドピアニスト
- 脳力トレーナー
- idog
- アドバンスピコ・ビーナ
- キッズコンピュータ・ピコ
- キッズギア
- 芸手
- 超光戦士シャンゼリオン
- プーチ
- メガドライブ プレイTV
- ソニックス9(セガ・ヨネザワ時代。9mmゲージ規格の鉄道玩具)
- 爆丸(2019年4月の『爆丸バトルプラネット』以降はタカラトミーが販売)
- くるりんアイスクリン
- スプレーアートシリーズ(アガツマとのOEM供給品『デザイナーコレクションシリーズ・スプレースター』もある)など
キャラクターライセンス
編集施設運営
編集- 仙台、横浜、名古屋、神戸、福岡の各「アンパンマンこどもミュージアム」内でキャラクターパンの製造・販売店舗「ジャムおじさんのパン工場」を運営している。
アーケードゲーム事業
編集セガ、セガ・インタラクティブ時代の製品も含む。
ビデオゲーム・トレーディングカードゲーム型アーケードゲーム
編集メダルゲーム
編集その他のアーケードマシン
編集アーケードゲーム基板
編集オンラインクレーンゲーム
編集グループ会社
編集- 株式会社ダーツライブ
- 株式会社ハイブクリエーション
- 株式会社セガ・ロジスティクスサービス
- SEGA TOYS (HK) CO., LTD.
不祥事
編集- 社員による不正取引
- 2010年3月に希望退職で退職した元社員[注 2] が、不正取引を行っていたことが同年4月15日に発覚した。元社員は2008年3月から退職までの間、セガトイズを通さずにその取引と偽って不正取引を行い、退職5日後である同年4月5日にセガトイズ本社を訪れて不正取引を認めた[14]。
- アンパンマン商品における不具合
- 2010年10月11日に当社で販売しているアンパンマン商品において、不具合が発生した。それとともに商品回収が行われ、同年10月22日(金)放送の『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ)でのCMを自粛し、ACジャパンのCMに差し替えられた(翌週以降は通常通り)。なお、土曜日放送の『爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア』と日曜日放送の『ひめチェン!おとぎチックアイドル リルぷりっ』は通常通り放送。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル ガイアの夜明け 脳科学が拓く未来~産業への応用と驚異のリハビリ治療~(2009年8月11日、テレビ東京)[15]。- 電子ペット「夢ネコ」を取材。
提供番組
編集この節の加筆が望まれています。 |
現在
編集- それいけ!アンパンマン(日本テレビ系列)
- クレヨンしんちゃん(テレビ朝日系列)
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系列)
過去
編集ヨネザワ時代の提供も含む。
- プロレスの星 アステカイザー(NETテレビ)
- ドラえもん(テレビ朝日)
- おじゃまんが山田くん(フジテレビ)
- 忍者ハットリくん(テレビ朝日)
- 西部警察(テレビ朝日)
- 愛の戦士レインボーマン(毎日放送)
- ちびまる子ちゃん(フジテレビ)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(フジテレビ)
- VS嵐(フジテレビ)
- パワーパフガールズ(テレビ東京)
- 古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー(テレビ朝日)
- ディズニータイム(テレビ東京)
- TVチャンピオン2(テレビ東京)
- ポケモン☆サンデー(テレビ東京)
- 甲虫王者ムシキング 森の民の伝説(テレビ東京)
- 爆丸バトルブローラーズ(テレビ東京)
- ひめチェン!おとぎチックアイドル リルぷりっ(テレビ東京)
- 超光戦士シャンゼリオン(テレビ東京)
- ジュエルペットシリーズ(1作目のみテレビ大阪、2作目以降はテレビ東京)
- リルリルフェアリルシリーズ(テレビ東京)
- リルリルフェアリル~妖精のドア~
- リルリルフェアリル~魔法の鏡~
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c “第31期決算公告” (PDF). 株式会社セガトイズ (2020年6月15日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b c d 「セガ、ヨネザワを傘下に」 『日経新聞』 朝刊、1994年5月27日
- ^ 14年ぶりに登場したセガトイズ「プーチ」の進化を動画でチェック!!:今どきのトイはここまできた!! - ITmedia NEWS
- ^ “アストロシティミニ”セガトイズの開発チームに直撃インタビュー ファミ通.com 2020年7月8日
- ^ a b c エンタテインメントコンテンツ事業における組織再編に関するお知らせ(連結子会社間の吸収分割及び子会社の商号変更)セガサミーホールディングス 2024年1月9日
- ^ 大陽工業株式会社 - 会社概要 - ウェイバックマシン(2006年7月3日アーカイブ分)
- ^ 株式会社タイヨーママーズ - TAIYO R/C のあゆみ - ウェイバックマシン(2024年11月9日アーカイブ分)
- ^ セガトイズが「TAIYO R/C」買収 大人のラジコンに参入 ITmedia、2007年2月16日
- ^ セガサミーホールディングス株式会社による株式会社サミーネットワークス、株式会社セガトイズ及び株式会社トムス・エンタテインメントの株式交換による完全子会社化のお知らせ セガサミーホールディングス 8月27日
- ^ セガグループの再編及び新会社設立のお知らせ セガプレスリリース 2015年2月12日
- ^ グループ内組織再編とそれに伴う一部子会社の名称変更に関するお知らせ セガサミーホールディングス 2015年2月12日
- ^ セガトイズ ブランドロゴを「セガロゴ」に変更 セガトイズ 2019年4月1日
- ^ 当社グループにおける組織再編(会社分割及び吸収合併)に関するお知らせ セガサミーホールディングス 2021年1月29日
- ^ 当社子会社(株式会社セガトイズ)における元従業員の不正取引に関するお知らせ セガサミーホールディングス 2010年4月15日
- ^ 脳科学が拓く未来~産業への応用と驚異のリハビリ治療~ - テレビ東京 2009年8月11日