ゴーン・ベイビー・ゴーン
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(Gone Baby Gone)は、2007年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。ベン・アフレックの初映画監督作品で、出演はケイシー・アフレックとミシェル・モナハンなど。多数の映画賞を受賞した(詳細は後述)。
ゴーン・ベイビー・ゴーン | |
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Gone Baby Gone | |
監督 | ベン・アフレック |
脚本 |
ベン・アフレック アーロン・ストッカード |
原作 |
デニス・レヘイン 『愛しき者はすべて去りゆく』 |
製作 |
アラン・ラッド・Jr ダン・リスナー ショーン・ベイリー |
製作総指揮 | デヴィッド・クロケット |
出演者 |
ケイシー・アフレック ミシェル・モナハン モーガン・フリーマン エド・ハリス |
音楽 | ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ |
撮影 | ジョン・トール |
編集 | ウィリアム・ゴールデンバーグ |
製作会社 |
ラッド・カンパニー ライヴプラネット |
配給 |
ミラマックス ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント |
公開 | 2007年10月19日 |
上映時間 | 114分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $19,000,000[1] |
興行収入 |
$20,292,962[1] $34,612,443[1] |
少女誘拐事件の謎に挑む男女の私立探偵コンビを描いたハードボイルド・ミステリ映画[2]。 原作はデニス・レヘインの『私立探偵パトリック&アンジー』シリーズの4作目『愛しき者はすべて去りゆく』。レヘインの出身地であるボストン・ドーチェスター地区を舞台に描かれており、本作の撮影も同地区で行われた。アフレック兄弟もボストン出身であり、脇役・エキストラとして多くの地元の人間を出演させている。誘拐された少女の母親を演じたエイミー・ライアンは、本作で多くの映画賞にノミネートされ、一躍人気女優となった。
日本では劇場未公開だが、2008年9月17日にDVDとBlu-ray Discが発売された[注 4]。
ストーリー
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キャスト
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- パトリック・ケンジー: ケイシー・アフレック(三木眞一郎)
- アンジー・ジェナーロ: ミシェル・モナハン(石塚理恵)
- ジャック・ドイル警部: モーガン・フリーマン(坂口芳貞)
- レミー・ブレサント刑事: エド・ハリス(菅生隆之)
- ニック・プール刑事: ジョン・アシュトン(石田圭祐)
- ヘリーン・マックリーディ: エイミー・ライアン(勝生真沙子) - アマンダの母。
- ベアトリス・"ビー"・マックリーディ: エイミー・マディガン(一城みゆ希) - アマンダの伯母。依頼人。
- ライオネル・マックリーディ: タイタス・ウェリヴァー(中村秀利) - ビーの夫。ヘリーンの実兄。
- アマンダ・マックリーディ: マデリーン・オブライエン - 失踪した少女。ヘリーンの娘。
- ブッバ: スレイン(坂東尚樹) - ドラッグディーラー。パトリックの友人。
- チーズ: エディ・ガテギ - ドラッグの元締。
- デヴィン: マイケル・ケネス・ウィリアムズ(西凜太朗) - 警官。
- レオン・トレット: マーク・マーゴリス
- ロベルタ・トレット: トゥルーディ・グッドマン
スタッフ
編集- 監督:ベン・アフレック
- 製作:アラン・ラッド・Jr、ダン・リスナー、ショーン・ベイリー
- 製作総指揮:デヴィッド・クロケット
- 脚本:ベン・アフレック、アーロン・ストッカード
- 撮影:ジョン・トール
- プロダクションデザイン:シャロン・シーモア
- 衣装デザイン:アリックス・フリードバーグ
- 編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
- 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
- 音楽監修:ニック・ハーコート
作品の評価
編集映画批評家によるレビュー
編集Rotten Tomatoesによれば、181件の評論のうち高評価は94%にあたる171件で、平均点は10点満点中7.7点、批評家の一致した見解は「ベン・アフレックはこの魅力的なドラマティック・スリラーで自らの監督として才能を証明し、素晴らしいキャストから力強い演技を引き出すとともにボストンの労働者階級をスクリーンに描き出している。」となっている[11]。 Metacriticによれば、34件の評論のうち、高評価は31件、賛否混在は3件、低評価はなく、平均点は100点満点中72点となっている[12]。
受賞歴
編集- ニューヨーク映画批評家協会賞:助演女優賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演女優賞
- 放送映画批評家協会賞:助演女優賞
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 (2007年):助演女優賞、新人監督賞
- オースティン映画批評家協会賞:第一回作品賞
- ボストン映画批評家協会賞:新人監督賞、助演女優賞
- シカゴ映画批評家協会賞:新人監督賞、助演女優賞
- フロリダ映画批評家協会賞:助演女優賞
- ヒューストン映画批評家協会賞:助演女優賞
- アイオワ映画批評家協会賞:助演女優賞
- オクラホマ映画批評家協会賞:助演女優賞、第一回作品賞
- オンライン映画批評家協会賞:助演女優賞
- フェニックス映画批評家協会賞:助演女優賞
- サンディエゴ映画批評家協会賞:助演女優賞
- サンフランシスコ映画批評家協会賞:助演女優賞
- サウスイースタン映画批評家協会賞:助演女優賞
- セントルイス映画批評家協会賞:助演女優賞
- ユタ映画批評家協会賞:助演女優賞
- サテライト賞:助演女優賞
- サウス・イースタン映画批評家協会賞:助演女優賞
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演女優賞
- 女性映画ジャーナリスト同盟賞助演女優賞
- ハリウッド・フィルム・アワード ブレイクスルー監督賞 他
脚注
編集注釈
編集- ^ 2005年10月以前のディメンション・フィルムズ製作作品も含む。
- ^ ただし、『シンデレラマン』、『すべてはその朝始まった』、『最終絶叫計画4』、『こわれゆく世界の中で』を除く。
- ^ そのため本作は、2021年7月21日にNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより、DVDとBlu-rayを再発売したため[9][10]、現在日本でのウォルト・ディズニー・ジャパンにおけるラッド・カンパニー作品の映画レーベルは、ミラマックス・フィルムズから20世紀スタジオに変更された。
- ^ 後にミラマックスは、2016年3月2日には中東カタールのBeINメディア・グループに買収された[3][4][5]。さらに米メディア大手バイアコムCBSは2019年12月20日、ミラマックスの株式49%を3億7500万ドル(約410億円)で取得することで合意したと発表した。ミラマックスが制作し著作権を保有する約700本の映画を同社のネットワークで配信できるようになる[6][7]。2020年4月3日に売却は完了し、BeINメディア・グループは引き続き51%の株式を保持する[8]。そのため、日本においては、ミラマックス製作作品のソフト発売・販売権も、2021年5月21日発売分以降はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンが担当し、映画会社のブランド名も「ミラマックス・フィルムズ(MIRAMAX FILMS)」及び「ミラマックス・インターナショナル(MIRAMAX INTERNATIONAL)」から「ミラマックス(MIRAMAX)」に変更された[注 1][注 2]。これにより、本作のミラマックス作品における日本でのソフト発売・販売権をウォルト・ディズニー・ジャパン及びワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントからNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンへそれぞれ移行する役割分担が行われている[注 3]。
出典
編集- ^ a b c “Gone Baby Gone” (英語). Box Office Mojo. 2022年5月17日閲覧。
- ^ “ゴーン・ベイビー・ゴーン”. WOWOW. 2022年5月17日閲覧。
- ^ Busch, Anita (March 2, 2016). “Miramax Acquired By Qatar-Based beIN Media Group” (英語). Deadline.com April 4, 2020閲覧。
- ^ “beIN Media Group Acquires Miramax” (英語). beIN Media Group. (2016年3月2日) April 4, 2020閲覧。
- ^ Cieply, Michael (2 March 2016). “Miramax Is Bought by the Qatari beIN Media Group” (英語). The New York Times 4 April 2020閲覧。
- ^ Littleton, Cynthia (December 20, 2019). “ViacomCBS to acquire 49 percent stake in Miramax for $375 million” (英語). Variety April 4, 2020閲覧。
- ^ 伴百江 (2019年12月21日). “米バイアコムCBS、映画大手ミラマックス株49%取得”. 日本経済新聞 (株式会社日本経済新聞社) 2020年4月18日閲覧。
- ^ Goldsmith, Jill (2020年4月3日). “ViacomCBS Closes Purchase Of Stake In Miramax, With Distribution And First Look Deals” (英語). Deadline.com 2020年4月4日閲覧。
- ^ “ゴーン・ベイビー・ゴーン DVD”. パラマウントピクチャーズ. NBCユニバーサル・エンターテイメント. 2021年7月22日閲覧。
- ^ “ゴーン・ベイビー・ゴーン Blu-ray”. パラマウントピクチャーズ. NBCユニバーサル・エンターテイメント. 2021年7月22日閲覧。
- ^ "Gone Baby Gone". Rotten Tomatoes (英語). 2022年5月17日閲覧。
- ^ "Gone Baby Gone" (英語). Metacritic. 2022年5月17日閲覧。