オーストリアの国章
オーストリアの国章(オーストリアのこくしょう)は第一次世界大戦の終わり以来、ナチス・ドイツによる併合(アンシュルス)を挟んで、オーストリアの象徴として使用されている。かつてのオーストリア・ハンガリー帝国の国章でハプスブルク家の紋章でもあった双頭の鷲は、頭ひとつの普通の鷲に置き換えられている。
オーストリアの国章 | |
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詳細 | |
使用者 | オーストリア |
採用 | 1945年 |
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構成
編集鷲の胸には、現在のオーストリアの国旗のデザインの元となったオーストリア大公国の盾がある。鷲の鉤爪はそれぞれ金の鎌と金のハンマーを握っている。これには、共産主義のシンボルである鎌と槌との関係はない。鷲の頭に載っている金の城壁冠(自治都市の象徴)と合わせ、これら三つはカール・レンナーによって制定当時のオーストリアを代表する「三つの階級」(労働者、農民、ブルジョワ)の統一を意味するものとされた。
鷲の両足につながっている千切れた鉄の鎖は、ナチス・ドイツからの解放を示しており、第二次世界大戦後に付け加えられたものである。
ギャラリー
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オーストリア公国の紋章
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オーストリア大公国の紋章(1512年)
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1919年から1934年までのオーストリア第一共和国の国章(千切れた鎖が無い)
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1934年から1938年(ナチスドイツへの併合)までの、オーストロ・ファシズム期のオーストリア(「オーストリア連邦国」)の国章。