オハイオ・プレイヤーズ
オハイオ・プレイヤーズ (Ohio Players) は、アメリカ合衆国のファンクバンド。ザップやスレイヴ、レイクサイドらと並んで、オハイオファンクの代表的なバンドでもある。メンバーには、シュガーフット、ジュニー、ビリー・ベック、ダイアモンドらがいた。ロバート・ワードも元メンバーだった。
オハイオ・プレイヤーズ Ohio Players | |
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別名 | オハイオ・アンタッチャブルズ |
出身地 | オハイオ州デイトン[1] |
ジャンル | ファンク[2]、ソウル[3] |
活動期間 | 1959年 – 2002年 |
レーベル |
マーキュリー・レコード >ウェストバウンド・レコード キャピトル・レコード ゴールデンレイン・レコード アリスタ・レコード ボードウォーク・エンターテインメント エア・シティ・レコード トラック・レコード・カンパニー コンパス・レコード |
旧メンバー |
コーネリアス・ジョンソン ウォルター・ジュニー・モリソン リロイ・シュガーフット・ボナー マーシャル・ロック・ジョーンズ ロバート・クンバ・ジョーンズ ビリー・ベック ロバート・ウォード(ワード) ウェス・ボートマン ディーン・シムズ マーヴィン・マーヴ・ピアス ラルフ・ピー・ウィー・ミドルブルックス ジミー・サンプソン ヴィンセント・トーマス ジェイムズ・ダイアモンド・ウィリアムズ ほか多数 |
来歴
編集1959年に結成された当時は「オハイオ・アンタッチャブルズ」という名称で、ロバート・ワード(ボーカル、ギター)、マーシャル・ロック・ジョーンズ(ベース)、コーネリアス・ジョンソン(ドラムス)、クラレンス・サッチ・サッチェル(サクソフォーン、ギター)、ラルフ・ピー・ウィー・ミドルブルックス(トランペット)といったメンバーが在籍していた[1]。1960年代前半には、ファルコンズの「アイ・ファウンド・ア・ラヴ」のバックで演奏を行い、更にバンド名義でのデビュー・シングル「Love Is Amazing」も発表するが、ワードの脱退に伴いバンドは一度解散した[1]。
その後、バンドは「オハイオ・プレイヤーズ」名義でニューヨークのレーベル「コンパス・レコード」のハウス・バンドとなり、同社からの「Trespassin'」、「It's a Cryin' Shame」といったシングルのリリースを経てキャピトル・レコードと契約し、1969年にファースト・アルバム『オブザヴェイション・イン・タイム』を発表した[1]。1971年からはデトロイトのレーベル「ウェストバウンド・レコード」に所属し、アルバム『Pleasure』(1972年)からのシングル「ファンキー・ワーム」が小ヒットした[1]。
1974年にはマーキュリー・レコードに移籍[1]。以後、バンドはさらなる成功を収め、「ファイアー」と「愛のローラーコースター」の2曲がBillboard Hot 100で1位を記録した[4]。
バンドはマーキュリーを離れた後もアリスタ・レコード、ボードウォーク・エンターテインメントなどのレーベルから作品を発表するが、1988年のアルバム『バック』を最後に、純粋な新作のリリースは途絶えた[1]。ただし、その後もオハイオ・プレイヤーズ名義でのライブ活動は継続されており[1]、1995年12月2日のアトランタ公演の模様は、1996年発売のライブ・アルバム『Ol'School』に収録された[5]。
主要メンバーの一人であったリロイ・シュガーフット・ボナー(1960年代中期に加入)は、晩年にも「シュガーフッツ・オハイオ・プレイヤーズ」名義でのライブ活動を続けていたが、2013年1月26日に69歳で死去した[6]。
影響
編集「ファンキー・ワーム」は後にN.W.Aの「ドープマン」、デ・ラ・ソウルの「ミー・マイセルフ・アンド・アイ」、クリス・クロスの「ジャンプ」を含む様々な曲でサンプリングが使用された[7]。また、「エクスタシー」は1996年にジェイ・Zとノトーリアス・B.I.G.の「ブルックリンズ・ファイネスト」でサンプリングされた[8]。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは1996年の映画『劇場版ビーバス&バットヘッドDO AMERICA』のサウンドトラックに「愛のローラーコースター」のカバーを提供し、全英シングルチャートで7位を記録するヒットとなった[9]。
ディスコグラフィ
編集スタジオ・アルバム
編集- 『オブザヴェイション・イン・タイム』 - Observations in Time(1969年、キャピトル・レコード)
- Pain(1972年、ウェストバウンド・レコード)
- Pleasure(1972年、ウェストバウンド・レコード)
- Ecstasy(1973年、ウェストバウンド・レコード)
- 『スキン・タイト』 - Skin Tight(1974年、マーキュリー・レコード[10])
- 『ファイアー』 - Fire(1974年、マーキュリー・レコード)
- 『ハニー』[11] - Honey(1975年、マーキュリー・レコード)
- 『コントラディクション』 - Contradiction(1976年、マーキュリー・レコード)
- Angel(1977年、マーキュリー・レコード)
- Mr. Mean(1977年、マーキュリー・レコード)
- Jass-Ay-Lay-Dee(1978年、マーキュリー・レコード)
- Everybody Up(1979年、アリスタ・レコード)
- Tenderness(1981年、ボードウォーク・エンターテインメント)
- Ouch!(1982年、ボードウォーク・エンターテインメント)
- Graduation(1984年、エア・シティ・レコード)
- 『バック』 - Back(1988年、トラック・レコード・カンパニー)
ライブ・アルバム
編集- Ol'School(1996年、エッセンシャル・ミュージック)
- Jam(1996年、マーキュリー・レコード)
- Live 1977(2013年、ゴールデンレイン・レコード)
コンピレーション・アルバム
編集- First Impressions(1972年、トリップ・レコード)
- Climax(1974年、ウェストバウンド・レコード)
- Gold(1976年、マーキュリー・レコード)
関連項目
編集- バーケイズ - レーベルメイト
- コン・ファンク・シャン - レーベルメイト
- レイクサイド - オハイオ州出身
- ロジャー・トラウトマン - オハイオ州出身
脚注
編集- ^ a b c d e f g h Ankeny, Jason. “Ohio Players - Biography & History”. AllMusic. 2021年1月21日閲覧。
- ^ Funkn on Fire Mercury 2023年4月4日閲覧
- ^ ソウル・ヒストリー オハイオプレイヤーズ 2023年4月4日閲覧
- ^ “Ohio Players - Awards”. AllMusic. 2016年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月21日閲覧。
- ^ Ohio Players - Ol'School (1996, CD) | Discogs
- ^ Barker, Andrew (2013年1月28日). “Ohio Players frontman Sugarfoot Bonner dies”. Variety. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “Who Did it Best? The "Funky Worm" Sample”. complex.com. Pigeons & Planes (2012年11月14日). 2021年1月21日閲覧。
- ^ “Brooklyn's Finest by Jay-Z feat. The Notorious B.I.G.”. WhoSampled. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “Love Rollercoaster by The Ohio Players”. Songfacts. 2021年1月21日閲覧。
- ^ バーケイズ、カメオ、コン・ファンク・シャンほか、ファンク系ミュージシャンが過去に多数在籍した
- ^ 「スイート・スティッキー・シング」「ラブ・ローラーコースター」「フォップ」「ハニー」などの楽曲を収録している
外部リンク
編集- Ohio Players at Wenig-LaMonica Associates
- オハイオ・プレイヤーズ - オールミュージック