エリーアス・フリース
エリーアス・マグヌス・フリース(Elias Magnus Fries,1794年8月15日 - 1878年2月8日)は、スウェーデンの菌類及び植物学の学者。「真菌学のリンネ」の異名で知られる[1]。
エリーアス・マグヌス・フリース | |
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生誕 |
1794年8月15日 Femsjö, ヒュルテ市, スモーランド地方,スウェーデン |
死没 |
1878年2月8日 (83歳没) ウプサラ |
研究分野 | 真菌学, 植物学 |
研究機関 |
ルンド大学 (1814–1834), ウプサラ大学 (1834–1878) |
出身校 | ルンド大学 |
主な業績 | 現代キノコ分類学の発展に尽力 |
影響を 受けた人物 | ゲーテ |
主な受賞歴 |
アメリカ芸術科学アカデミー外国人名誉会員 王立協会フェロー選出 ロンドン・リンネ協会より表彰 |
命名者名略表記 (植物学) | Fr. |
プロジェクト:人物伝 |
略歴
編集スモーランド地方のFemsjö(現在のハッランド県ヒュルテ市近郊)で牧師の子として生まれ[2]、ベクショーの小学校に通った。1811年にルンド大学入学。1814年に博士号を取得し、同年、植物学科の助教授に任命された。
その後スウェーデン王立科学アカデミーの会員となり、1824年にルンド大学で植物学の教授に就任した。1834年からウプサラ大学の応用経済学教授、またエリック・エリクソン・ボルグストロームよりボルグストローム教授の号を貰い務めた[3][注釈 1]。1847年からはスウェーデン・アカデミーの終身会員となり、1849年、アメリカ芸術科学アカデミーの外国人名誉会員に選ばれ[4]、ウプサラ大学植物園の園長にも任命され、1853年、同大学の学長に就任した。
フリースは、3巻からなるSystema Mycologicum(1821-1832)、Elenchus fungorum(1828)、2巻からなるMonographia hymenomycetum Sueciae(1857と1863)、Hymenomycetes Europaei(1874)を代表作としている[5]。
フリースはクリスティアーン・ヘンドリク・ペルズーンと並んで現代キノコ分類学の父と称されている。彼のキノコ分類はゲーテ等のドイツのロマン主義に影響を受けており、胞子の色やひだ、管孔、針等の主要な特徴によるものである[6]。
フリースは1878年2月8日にウプサラで亡くなった[7]。タイムズはフリースの死に対して「彼の大変多くの業績、特に菌類と地衣類についてはリンネに匹敵する」と書いている。(1878年2月21日発行、6ページ)
息子のテオドール・マグヌス・フリースも植物学及び菌類学者になった。
その後、王立協会フェローに選出され、エディンバラ王立協会フェローを受賞、ロンドン・リンネ協会より賞を受賞した。
著書
編集- Monographia Pyrenomycetum Sueciae (1816)
- Systema Mycologicum (1821)
- Systema Orbis Vegetabilis (1825)
- Elenchus Fungorem (1828)
- Lichenographia Europaea Reformata (1831)
- Epicrisis Systematis Mycologici: seu synopsis hymenomycetum (1838)
著書の図版
編集家族
編集息子のテオドール・マグヌス・フリース、孫のトール・クリスチャン・エリアス・フリースとロベルト・エリアス・フリースの3人とも植物学及び菌類学者になっている。
命名者略記
編集脚注
編集- ^ Bevan, R.J. (1981). “Aspects of mycological history”. Bulletin of the British Mycological Society 15: 20–25. doi:10.1016/S0007-1528(81)80003-X.
- ^ "Fries, Elias Magnus". Nordisk Familjebok (スウェーデン語). Vol. 8 (2 ed.). 1908. pp. 1393–1397. 2010年9月3日閲覧。
- ^ Fries, Elias Magnus, Volume 11 2023年5月1日閲覧。
- ^ “Book of Members, 1780–2010: Chapter F”. American Academy of Arts and Sciences. 2023年5月1日閲覧。
- ^ Gulden, Gro; Eckblad, Finn-Egil (2023-04-26) (ノルウェー語), Elias Fries 2023年5月1日閲覧。
- ^ “Elias Magnus Fries: brief biography”. www.first-nature.com. 2023年5月1日閲覧。
- ^ “Wayback Machine”. web.archive.org (2013年1月24日). 2023年5月1日閲覧。
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