アンドレアシュ・シュタルケ

アンドレアシュ・シュタルケAndrasch Starke香港表記:薛達祺、1974年1月4日 - )は、ドイツを拠点とする騎手である。ニーダーザクセン州シュターデ出身。

アンドレアシュ・シュタルケ
第65回スプリングステークス表彰式(2016年3月20日)
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1974-01-04) 1974年1月4日(50歳)
騎手情報
初免許年 1989年
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ファーストネームは「アンドレアシュ[注 1]」の他に「アンドラシュ[注 2]」とカナ表記されることがある。

来歴

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父親のクリスティアンはドイツで障害ジョッキーとして活躍した後、アメリカに渡りアケダクトサラトガサンタアニタといった競馬場で8年間騎手として活動したがドイツに戻り、競馬界を離れたため、自身の若い頃は競馬とは無縁の生活を送っていた。ある日、ハンブルク競馬場ドイチェスダービーを観に行ったのを機に「馬に乗りたい」と思いはじめる。ハンブルクは競馬場だけで、厩舎トレセンもないので、10歳ころには父が毎週末ハノーバーやケルンに車で連れて行ってくれるようになる。そこでブルーノ・シュッツ調教師を紹介してもらい弟子となる[3]

1989年3月19日、アマチュア騎手としてキャリアをスタートさせ、同年ドイツ騎手免許取得[4]。初騎乗は10着。同年6月18日に初勝利。

1992年6月12日、アイリッシュシチュー(Irish Stew)に騎乗して、ホッペガルテン競馬場のベルリン・ブランデンブルクトロフィー(G3)を制す。デビュー4年目にして重賞初勝利。

1994年、年間61勝を挙げ10位となり、自身初のトップ10入りを果たした。

1995年9月、イタリアフェデリコテシオ賞英語版をシュテルンケーニッヒに騎乗して勝利を挙げ、国外のビッグレースを初めて制覇[3]

1996年5月27日ナイトペティコート(Night Petticoat)に騎乗してディアナ賞(独オークス)を制し、クラシック初勝利を挙げた。この年は初めて年間100勝を突破し、111勝を挙げた。

1997年8月3日オクサラグ(Oxalagu)に騎乗してバイエルンツフトレネンを制し、G1初勝利を挙げる。10月4日デヴィルリヴァーピーク(Devil River Peek)に騎乗してヴィットーリオ・ディ・カープア賞を勝ち、ドイツ国外のG1初制覇。11月にはジャパンカップに出走するカイタノ(Caitano)に騎乗するため初来日を果たす。11月23日中央競馬初騎乗となったインターナショナルジョッキーズで、8番人気だったオンワードアイガーに騎乗し6着となり、中央GI初騎乗となったジャパンカップは、6番人気で4着だった。

1998年7月5日ロベルティコ(Robertico)に騎乗してドイチェスダービー初勝利。この年は144勝を挙げ、自身初のドイツのリーディングジョッキーも獲得した。

2000年香港インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップで優勝する。

2001年香港ジョッキークラブ遠征中に薬物検査でコカインの陽性反応が出て半年間の騎乗停止となる(本人は使用を否定している)。

2005年、香港のインターナショナルジョッキーズチャンピオンシップで2回目の優勝を果たす。

2007年ワールドスーパージョッキーズシリーズに初出場し10位となる[5]2008年も出場したが14位に終わった。

2011年10月2日デインドリーム(Danedream)に騎乗して凱旋門賞を勝利。自身のみならず、ドイツ人騎手として凱旋門賞初勝利を果たした[6]

短期免許でたびたび来日し、2013年3月23日、阪神5Rでベッラヴォーチェに騎乗しJRA初勝利(通算40戦目)。2014年4月27日マイラーズカップで3番人気ワールドエースに騎乗しJRA重賞初勝利。重賞4勝を含めて87勝していたが、コロナ禍の影響で2020年3月15日に阪神競馬場で騎乗したのが最後であった。

2021年7月4日、第152回ドイツダービーをシスファハンで制し、ゲルハルト・ストレイトに並ぶドイツダービー最多勝利タイ記録の8勝目を挙げる[7]

2022年シーズン成績は298戦71勝でドイツリーディング2位、2023年シーズンの成績は337戦79勝で10度目となるドイツリーディング1位となる[3][8]

2024年9月18日、身元引き受け調教師は栗東池江泰寿、契約馬主は(有)社台レースホースで短期免許を取得し再来日する[9][10]と、騎乗初日の9月21日、中京9Rでアメリカンチケットに騎乗し、1着となり約4年半ぶりにJRAで勝利を挙げた[11]。10月30日には短期免許の再交付で11月22日まで期間延長した[12]

表彰

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  • ドイツリーディングジョッキー(1998年、1999年、2000年、2001年、2003年、2012年、2013年、2015年、2018年)

主な勝ち鞍

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ドイツ

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イタリア

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日本

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その他

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年度別成績表

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  • ドイツ
騎乗数 勝利 勝率 獲得賞金
勝数 順位 金額 順位
2006年 426 66勝 5位 .231 109万4330 5位
通算 ? ?勝 - --- - -

※金額の単位はユーロ

  • 中央競馬
騎乗数 勝利 勝率 連対率 獲得賞金
勝数 順位
1997年 2 0勝 188位 .000 .000 2000万
2001年 1 0勝 191位 .000 .000 0
2007年 7 0勝 179位 .000 .000 466.7万
2008年 4 0勝 169位 .000 .000 0
2011年 8 0勝 148位 .000 .125 390万
通算 22 0勝 - .000 .045 2856.7万

※金額の単位は

参考文献

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脚注

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注釈

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  1. ^ 日本中央競馬会短期騎手免許を交付した際の表記[1]
  2. ^ 例えば2011年のAFPBB Newsの報道[2]など。

出典

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  1. ^ “アンドレアシュ・シュタルケ騎手に短期免許を交付”. ラジオNIKKEI (日経ラジオ社). (2013年3月14日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-227711.html 2024年9月8日閲覧。 
  2. ^ “デインドリーム優勝 日本勢は着外に終わる、凱旋門賞”. AFPBB News (フランス通信社). (2011年10月3日). https://www.afpbb.com/articles/smp/2832159 2024年9月8日閲覧。 
  3. ^ a b c 「状態は万全」ドイツのシュタルケ騎手、思い出の日本に帰還”. Idol Horse. 2024年9月21日閲覧。
  4. ^ 【キシュトーーク!特別企画】シュタルケ騎手をゲストに迎えてのスペシャル対談![第3回 | 競馬コラム - netkeiba]”. news.netkeiba.com. 2024年9月21日閲覧。
  5. ^ 2007 ワールドスーパージョッキーズシリーズ”. www.makworld.net. 2024年9月21日閲覧。
  6. ^ 優駿」2011年11月号 p.39
  7. ^ シュタルケ最多タイの独ダービー8勝目 | みんなの投稿競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年9月21日閲覧。
  8. ^ A.シュタルケ騎手に短期免許交付 今週から11月8日まで | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年9月21日閲覧。
  9. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2024年9月18日). “シュタルケ騎手に短期騎手免許を交付 期間は今月21日から11月8日まで”. サンスポZBAT!. 2024年9月21日閲覧。
  10. '^ シュタルケ騎手が約4年半ぶりに短期免許を取得 栗東トレセンで調教に騎乗し「ベリーハッピー」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-09-18JST14:27:00+0900). 2024年9月19日閲覧。
  11. '^ 【中京9R】シュタルケ騎手が約4年半ぶりのJRA勝利 ドイツから短期免許での来日で今週から騎乗”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-09-21JST15:35:00+0900). 2024年9月21日閲覧。
  12. '^ アンドレアシュ・シュタルケ騎手にJRA短期免許を再交付”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-10-30JST14:39:00+0900). 2024年10月30日閲覧。

関連項目

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