アランソン
アランソン (Alençon) は、フランスの西部、ノルマンディー地域圏の都市で、オルヌ県の県庁所在地である。
Alençon | |
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行政 | |
国 | フランス |
地域圏 (Région) | ノルマンディー地域圏 |
県 (département) |
オルヌ県 (県庁所在地) |
郡 (arrondissement) |
アランソン郡 (郡庁所在地) |
小郡 (canton) | 3小郡庁所在地 |
INSEEコード | 61001 |
郵便番号 | 61000 |
市長(任期) |
ジョアシャン・ピュイヨ (2014年-2020年) |
自治体間連合 (fr) | fr:Communauté urbaine d'Alençon |
人口動態 | |
人口 |
26 300人 (2011年) |
人口密度 | 2 463人/km2 |
住民の呼称 | Alençonnais |
地理 | |
座標 | 北緯48度25分50秒 東経0度05分35秒 / 北緯48.43055556度 東経0.093055556度座標: 北緯48度25分50秒 東経0度05分35秒 / 北緯48.43055556度 東経0.093055556度 |
標高 |
平均:135 m 最低:127 m 最高:152 m |
面積 | 10,68km2 (1 068ha) |
概要
編集オルヌ川とバス・ノルマンディ地方に隔てられているとはいえ、アランソンはペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に属するル・マンと密接な関係を持つ。
歴史
編集すでに古代にはアランソンには町があったと思われる。フランク王国のメロヴィング朝時代には百人組が置かれ、この地方における軍事と行政の拠点であった。7世紀初頭からカロリング朝を通じて900年頃まで、centena Alancioninsis が置かれた。フランク王国の地方官であったアランソン伯は、やがてこの地帯の世襲君主となり、のちに公爵となった。
11世紀にはアランソンに城が築かれた。市壁 (burgus) への最古の言及は1000年に登場する。17世紀にはアランソンは「ポワン・ダランソン」と呼ばれるレース編みの特産地として知られた。
アランソン城はのちに改修を重ね、現在は市庁舎および裁判所として利用されている。
天気と文化
編集- アランソン市はフランス北西部のアルモリカン気候区に属し、四季ともに多雨である。[1]
- アランソンは、オノレ・ド・バルザックの小説『老嬢』『骨董室』の舞台になっている。バルザックはまだ二十代半ばの1825年4月にはじめてアランソンを訪れた。また、バルザックの小説『ふくろう党』では、アランソンの市全体でブルボン王朝支持派で、反ナポレオンであったことが描かれている。
- また、アランソンはシャルル・ボードレールの『悪の華』(初版1857年)の名高い出版者、プーレ=マラシ (Auguste Poulet-Malassis) の生まれた町でもあった(1825年生まれ)。1857年5月17日、ボードレールの詩「高翔」他八篇が、詩集の発行日にわずかに先立って「アランソン新報」≪Journal d'Alençon≫に発表されているが、この新聞は、プーレ=マラシが故郷のアランソンで自ら印刷発行しているものであった。
姉妹都市
編集ギャラリー
編集著名出身者
編集脚注
編集- ^ 飯島耕一 (1991). “バルザックの豪雨”. 海燕.