アネット・オルゾン
アネット・オルゾン(Anette Olzon、結婚後 Anette Blyckert、1971年6月21日 - )は、スウェーデン出身の歌手。2007年から2012年10月までフィンランドのシンフォニック・メタル・バンド、ナイトウィッシュのリード・ボーカリストとして活動していた。それ以前はスウェーデンの AOR バンド、アリソン・アヴェニューなどで活動していた。
アネット・オルゾン Anette Olzon | |
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2007年、シアトル Showbox にて | |
基本情報 | |
出生名 | Anette Olzon |
生誕 |
1971年6月21日(53歳) スウェーデン セーデルマンランド県 カトリーネホルム |
出身地 |
スウェーデン スコーネ県 ヘルシンボリ |
ジャンル |
シンフォニック・メタル AOR ヘヴィ・メタル ソウル・ミュージック ポップス |
職業 | 歌手 |
担当楽器 | ヴォーカル,ピアノ、オーボエ[1] |
活動期間 | 1988年 - |
共同作業者 |
ナイトウィッシュ アリソン・アヴェニュー ザ・ダーク・エレメント アレン・オルゾン |
経歴
編集生い立ち
編集オルゾンは1971年6月21日にスウェーデンのカトリーネホルムに生まれる。幼少期はオーボエを吹き、母の所属するバンドと一緒にツアーしては時折ステージで歌っていた[1]。13歳の時に様々なタレント番組に出場するようになり、一方で音楽を学びつつデンマークのヘルシンゲアにある Music Conservatorie で歌った。
17歳の時に短期間ではあるが Take Cover というバンドに入る。その後21歳でロック・オペラ・グループ Gränsland でリード・シンガーを務める。マイケル・ボーマン(元ジェイデッド・ハート)のアルバム『Conspiracy』でデュエットもしている。
アリソン・アヴェニュー
編集オルゾンは1989年に AOR バンド、アリソン・アヴェニューに加入し、男性ボーカリストのあとを継いだ。バンドは1999年に頒布したデモで大きな反響を受け、すぐに複数のレーベルとコンタクトを開始した。主な作曲者でキーボーディストのニクラス・オルソンはバンドを集めて4曲のデモを録音、その結果 AOR Heaven と契約した。
デビュー・アルバム『Presence of Mind』は2000年11月にリリースされてレビューで絶賛された。続くアルバム『Omega』は2003年にリリース。バンドは2006年には活動を休止し、オルゾンは翌2007年にナイトウィッシュに加入することとなった。他のバンド・メンバーは新人の男性ボーカリストとともにサファイアというバンドを立ち上げている。
ナイトウィッシュ
編集オルゾンがターヤ・トゥルネンに代わる新しいリード・シンガーとしてナイトウィッシュに加わったのは2007年初頭で、2000人の応募者とその中の最終候補10人から選ばれている。彼女の正体が明らかになったのは2007年5月24日であった。その翌日、インターネット・シングル「Eva」がリリースされた。
ナイトウィッシュはオルゾンが在籍中、2007年に「ダーク・パッション・プレイ」、2011年に「イマジナリアム」の2枚のスタジオアルバムをリリースしている。
2012年10月1日、ナイトウィッシュ脱退が発表された[2]。脱退の理由は、音楽性の齟齬の拡大で、それが回復不可能であると判断されたため[2]。ナイトウィッシュとしての最後のパフォーマンスは9月29日、ソルトレークシティーのコンプレックス公演だった[3]。彼女は後のインタビューで、実際にはバンドから解雇されていたことを明らかにした。彼女が妊娠していることを明かした為であるという。ナイトウィッシュはオルゾンの解雇についてその後陳述したが、妊娠が理由であることを否定しており、メンバー全員が彼女を祝福したと語っている。「アネットと別れたのは、妊娠や病気のためではありません。私たちは彼女の性格がこの仕事のコミュニティに合っていない、むしろ悪影響だということを発見しました」[4]。
ソロ活動、その他のプロジェクト
編集オルゾンはナイトウィッシュ脱退後、ソロ活動を始動させた。2013年にはデビューアルバム「Shine」をリリース。2016年にはEP「Vintersjäl / Cold Outside」をデジタルダウンロードのみでリリースした。2021年にはソロデビュー作『Shine』から約7年ぶりとなるアルバム『STRONG』をリリースした[5]。
一方で、ソナタ・アークティカに在籍していたフィンランド人ギタリスト、ヤニ・リーマタイネンの呼びかけに応じ、共にプロジェクト、ザ・ダーク・エレメントを結成した。ザ・ダーク・エレメントは2017年にセルフタイトルアルバムを発表。2018年には来日公演も行った。2019年には二作目となる「ソングス・ザ・ナイト・シングス」をリリース。
ザ・ダーク・エレメントとしての活動と並行して、2020年オルゾンはシンフォニーXのアメリカ人ボーカリスト、ラッセル・アレンとのプロジェクト、アレン・オルゾンを結成。全曲をマグナス・カールソンが書き下ろしたデビュー作「ワールズ・アパート」をリリースした。
ディスコグラフィ
編集ソロ
編集- Shine (2014)
- Vintersjäl / Cold Outside (EP)(2016)
- Strong (2021)
アリソン・アヴェニュー
編集- Presence of Mind (2000)
- Omega (2003)
ナイトウィッシュ
編集- ダーク・パッション・プレイ Dark Passion Play (2007)
- イマジナリウム Imaginaerum (2011)
ザ・ダーク・エレメント
編集- ザ・ダーク・エレメント The Dark Element (2017)
- ソングス・ザ・ナイト・シングス Songs The Night Sings (2019)
アレン・オルゾン
編集- ワールズ・アパート WORLDS APART (2020)
客演
編集- マイケル・ボーマン『Conspiracy』(2006)
- クラウドスケープ『Crimson Skies』(2006)
- ブラザー・ファイアートライヴ『Heart Full of Fire』(2008)
- ペイン『Follow Me, Feed Us』(2008)
脚注
編集- ^ a b “Anette Olzon” (HTML). Nightwish.jp. 2007年6月30日閲覧。
- ^ a b “Please statement...|Facebook”. Nightwish Official Facebook (2012年10月1日). 2012年10月13日閲覧。
- ^ Nightwish Concert Setlist at The Complex, Salt Lake City on September 29, 2012 | setlist.fm, オリジナルの2012-10-10時点におけるアーカイブ。 2013年6月24日閲覧。
- ^ http://loudwire.com/nightwish-anette-olzon-trade-barbs/
- ^ “元NIGHTWISHのアネット・オルゾンの新作ソロ・アルバム「STRONG」は9月10日に日本発売!”. BURRN! ONLINE. 2021年12月1日閲覧。
外部リンク
編集- ウィキメディア・コモンズには、アネット・オルゾンに関するメディアがあります。