ほえろブンブン
『ほえろブンブン』は、「COM」等で連載されていた村野守美による日本の漫画作品(原題は『ほえろボボ』)、およびこれを原作とする和光プロダクション制作のテレビアニメ、マッドハウス制作の劇場アニメである。
ほえろブンブン | |
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ジャンル | 冒険、動物漫画 |
漫画:ほえろボボ | |
作者 | 村野守美 |
出版社 | 虫プロダクション |
掲載誌 | COM |
レーベル | COMコミックス |
発表号 | 1971年9月号 - 1972年3月号[1] |
話数 | 全6話 |
アニメ:ほえろブンブン | |
監督 | 大町繁 |
脚本 | 鳥海尽三、三宅直子他 |
音楽 | 角田圭伊悟、上野哲生 |
アニメーション制作 | 株式会社ワコープロ |
放送局 | 東京12チャンネル(現:テレビ東京)他 |
放送期間 | 1980年10月9日 - 1981年7月9日 |
話数 | 全38話 |
映画:ほえろブンブン | |
監督 | 平田敏夫 |
制作 | マッドハウス |
封切日 | 1987年4月4日 |
上映時間 | 65分 |
テンプレート - ノート |
当初は「ほえろボボ」というタイトルであったが、一部地域において放送コードに抵触する惧れがあったため、テレビアニメ化に際して「ほえろブンブン」に変更された。
概要
編集本作は、小さな雄の子犬・ブンブンの冒険と成長を描いた冒険漫画である。
『ほえろボボ』のタイトルで「COM」及び「COMコミックス」1971年9月号から1972年3月号にかけて第1部が連載された。第2部の連載はされることなく作者の村野が2011年3月7日に死去した[2]ため本作は絶筆の作品となった。
「COM」「COMコミックス」での連載後、「週刊少年マガジン」1972年7月9日号(29号)から9月10日号(39号)にかけてリメイク版(舞台が日本に変わるなど設定が変更されている)が連載されたほか、「月刊テレビランド」1973年3月号から9月号にかけて2度目のリメイク版が連載されている。 後に村野は、「COM」「COMコミックス」に連載されたものが本編で、他誌に連載されたものは別伝であると語っている。
その後、1981年にテレビアニメ化されたのに伴い、「ほえろブンブン」とタイトルを変えて3度目のリメイク版が「テレビランド」「中日新聞」「東京新聞」に連載された。
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
生まれてすぐ飼い主に捨てられた小さな雄の子犬・ブンブン。ブンブンは母犬を探す旅路の中で、優しい老犬・ノラや他の犬達と出逢い、逞しく成長してゆく。果たして彼は、無事母犬に再会できるのであろうか?
飼い主である謎の男は闘犬のブリーダーであり、アラスカのホッキョクグマに勝てる最強のマスチーフ犬に鍛え上げるために、わざとブンブンを野良犬の社会に放ったのだった。
単行本
編集- Grand comics「ほえろボボ〈第一部〉」全1巻(1978年、翠楊社)※COM版
- アクションコミックス「ほえろブンブン」全2巻(1980年、双葉社)※COM版に加筆修正を加えたもの
- ヒーローコミックス「ほえろブンブン」全3巻(1980年、日本文芸社)※東京新聞ほか版
- 電子書籍「ほえろブンブン」全4巻(2000年、eBookJapan)※東京新聞ほか版
アニメ版
編集以下のアニメ作品が制作されている。それぞれにストーリーの繋がりは全くない。
企画書・パイロットフィルム
編集ほえろボボ
編集1972年頃によみうりテレビで企画されていたが、諸般の事情で幻に終わった企画。早稲田大学演劇博物館に企画書が所蔵されている。1973年には本作のリメイク版が連載されていた「テレビランド」において「テレビ化決定」との煽り文句が掲載されていた。 本企画との関連性は不明であるが、ナックのフィルム倉庫には「ボボ」と書かれたパイロット版のフィルムが所蔵されている。[3]。なお、よみうりテレビとナックは前年に「いじわるばあさん」において手を組んでいる。
のら犬ペスの冒険
編集ナックの企画・制作によるパイロットフィルム。2000年代初頭にニューシネマジャパンから発売されたDVD「アニメの王国・ドナルドダック」および2021年にベストフィールドから発売された『チャージマン研!』のBlu-ray付属の特典DVDに収録[4][5]。 前述の理由により、今作では「ボボ」から「ペス」にタイトルが変更されている。作中には「BOBO」と書かれたタイヤが登場するシーンが存在し、原作が「ほえろボボ」であることを示唆している。また、ペスの声を野沢雅子が演じている。
テレビアニメ
編集ほえろブンブン(単発特番)
編集東京12チャンネル(現:テレビ東京)にて1980年4月2日にアニメ特番として放送された。和光プロダクション制作。30分ものが3本のオムニバス形式で[6]、テレビシリーズとのストーリー上の繋がりは無い。映像ソフト化はされていない。
ほえろブンブン(テレビシリーズ)
編集特番の好評を受けて、1980年10月9日から翌年7月9日まで、週一放送のレギュラー番組としてお菓子メーカー・ギンビスの一社提供で放送された。全38話。放送時間は、木曜 19時00分 - 19時30分[7]。
全話の映像ソフト化はされていないが、総集編の形でVHSやDVDが発売されている。なお、2001年にAT-Xやキッズステーションにて再放送が行われたことがある[8]。
キャスト
編集その他 - 藤本譲、池田勝、屋良有作、たてかべ和也、前田敏子、武藤礼子、向殿あさみ、二又一成、名取幸政、西村知道、石丸博也、潘恵子、千葉繁、他
スタッフ
編集- 企画 - 高橋澄夫(和光プロダクション)
- プロデューサー - 江津兵太(東京12チャンネル)、郷田三郎(和光プロダクション)
- 制作デスク - 杉山健児
- 脚本 - 鳥海尽三、海老沼三郎、三宅直子、山中延高、雨宮雄児、中原朗 他
- チーフディレクター、演出 - 大町繁
- サブ・ディレクター - 正木修一
- 作画監督 - 昆進之介、森安夫、鈴木英二、篠田章、鈴木康彦
- 原画 - 平山則夫、鈴木康彦、井上和夫、外山一博、原完治、箕輪美恵子、田渕正三、アド・コスモ他
- 動画 - 滑川悟、林田雅子、正井融、小山規、堀田繁夫、佐藤隆幸、土肥一宏、堀口元気、中島京子、福山正敏、佐々木真由美、只野和子、荒木理恵、臼井孝二、池内美雪、本間典子、岩堀房子、鈴木大介、高橋公、藤井一郎、豊島光子、富川由紀子、祝浩司、井内弘子、他
- 美術 - 畑淳一、池田祐二、小林七郎
- 色指定 - 伏見和、高橋行子、田島好永、伊藤早苗、他
- 仕上 - にしこプロダクション、スタジオ・ユニコーン、龍プロダクション、イージーワールド・プロ、アド・コスモ他
- 撮影監督 - 弘野正之、角田秀一、武川昌志
- 音楽 - 角田圭伊悟、上野哲生
- 録音演出 - 千葉耕市
- 音響効果 - 佐藤一俊(E&M)
- 音響プロデューサー - 千田啓子
- オーデオ制作 - 千田啓子(クルーズ)
- 現像 - 東京現像所
- 製作 - 東京12チャンネル、和光プロダクション
主題歌
編集オープニングテーマ
編集エンディングテーマ
編集- 「ママのセレナーデ」
- 作詞 - 雨宮雄児 / 作曲 - 角田圭伊悟 / 編曲 - 上野哲生 / 唄 - 松尾香
※主題歌EPは、東芝EMI(現 - EMIミュージック・ジャパン)からリリースされた。
各話リスト
編集話 | サブタイトル | 初回放送日 |
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1 | 母を探して・・・川をながされてきた小犬 | 1980年 10月9日 |
2 | 母を探して・・・のら犬のおきて | 10月16日 |
3 | 母を探して・・・ぼく、のら犬になるんだ | 10月23日 |
4 | 母を探して・・・ブンブン、旅に出る | 10月30日 |
5 | 母を探して・・・闘犬ラッキーの友情 | 11月6日 |
6 | 母を探して・・・ブンブンの初恋 | 11月13日 |
7 | 母を探して・・・ブンブン、危機一髪 | 11月20日 |
8 | 母を探して・・・ゴーストタウンの口笛 | 11月27日 |
9 | 母を探して・・・犬のいない町 | 12月4日 |
10 | 母を探して・・・ハイヒールをはいたポンタ | 12月11日 |
11 | 母を探して・・・ブンブン、サーカスで闘う | 12月18日 |
12 | 母を探して・・・ママは金網の中 | 12月25日 |
13 | 母を探して・・・ママの顔はどんな顔? | 1981年 1月8日 |
14 | 母を探して・・・火を吹く銃口 | 1月15日 |
15 | 母を探して・・・砂漠で生きろ | 1月22日 |
16 | 母を探して・・・嵐に負けるな | 1月29日 |
17 | 母を探して・・・のら犬の城 | 2月5日 |
18 | 母を探して・・・嵐に走れ!SOS | 2月12日 |
19 | 母を探して・・・死神のいる町 | 2月19日 |
20 | 母を探して・・・炎の森の奇跡 | 2月26日 |
21 | 母を探して・・・闘犬師のワナ | 3月5日 |
22 | 母を探して・・・めざせ!ママのいる町 | 3月12日 |
23 | 母を探して・・・乱闘・闘犬場 | 3月19日 |
24 | 母を探して・・・あれがママの声 | 3月26日 |
25 | ママに会う日・・・ママ、ぼく、ブンブンだよ | 4月9日[9] |
26 | 母を探して・・・新しい旅立ち | 4月16日 |
27 | 母を探して・・・ママの箱舟 | 4月23日 |
28 | 母を探して・・・ワンワン大脱走 | 4月30日 |
29 | 母を探して・・・5匹の小犬 | 5月7日 |
30 | 母を探して・・・草原の対決 | 5月14日 |
31 | 母を探して・・・消えた猛獣 | 5月21日 |
32 | 母を探して・・・死神の洞窟 | 5月28日 |
33 | 母を探して・・・闘犬場の決闘 | 6月4日 |
34 | 母を探して・・・のら犬の友情 | 6月11日 |
35 | 母を探して・・・ママが呼んでいる | 6月18日 |
36 | 母を探して・・・大空へ消えたママ | 6月25日 |
37 | 母を探して・・・銃撃戦の町 | 7月2日 |
38 | 母を探して・・・ママ、もうどこにも行かないで | 7月9日 |
放送局
編集放送時間は個別に出典が提示されているものを除き1980年10月中旬 - 11月上旬時点のものとする[10]。
- 東京12チャンネル:木曜 19:00 - 19:30
- 青森放送:火曜 17:00 - 17:30(1980年10月21日から放送開始)
- 秋田テレビ:月曜 17:00 - 17:30
- 山形テレビ:日曜 6:00 - 6:30[11]
- 福島中央テレビ:日曜 7:00 - 7:30(1981年5月 - 9月)→ 日曜 6:15 - 6:45(1981年11月 - 1982年1月)[12]
- 新潟総合テレビ:火曜 17:30 - 18:00[13]
- KBS京都:金曜 18:30 - 19:00
- サンテレビ:木曜 19:00 - 19:30
劇場アニメ
編集ほえろブンブン
編集1987年4月にマッドハウスによって劇場アニメ化された。キャストやスタッフはテレビアニメ版とは異なる。
キャスト
編集スタッフ
編集脚注
編集- ^ 雑誌自体は1971年12月号で休刊したが、COMコミックス自体は1972年まで続いた。
- ^ “「村野守美先生を偲ぶ会・タエに会いに来て」”. まるごと広報代行サービス PRナビ (2011年8月18日). 2020年10月10日閲覧。
- ^ “チャー研でお馴染みの株式会社ICHIさんのツイート: "今日は倉庫の整理なんDA★Y"”. @ICHI_PRO. 2019年1月31日閲覧。
- ^ “アニメDVD アニメの王国 ドナルドダック”. 駿河屋. 2021年11月27日閲覧。
- ^ “第125集 チャージマン研! Blu-ray”. ベストフィールド. 2021年11月27日閲覧。
- ^ 杉山卓『青春アニメ・グラフィティ―テレビ編』集英社、1981年。
- ^ 『毎日新聞』1980年10月9日付朝刊、テレビ欄。
- ^ “スカイパーフェクTV ~番組案内~(過去ログ2)”. スカイパーフェクTV. 2019年1月31日閲覧。
- ^ 特番として放送
- ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1980年11月号、徳間書店、112 - 113頁。
- ^ 『日刊スポーツ』1981年4月26日付テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1981年5月3日 - 9月27日、11月29日 - 1982年1月31日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1981年4月28日付テレビ欄。
外部リンク
編集東京12チャンネル(現:テレビ東京) 木曜19時台前半枠 | ||
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