さぶ (小説)
『さぶ』は、山本周五郎の時代小説。1963年1月から1963年7月まで「週刊朝日」に連載され、1963年8月に新潮社ポケット・ライブラリから刊行された。江戸下町の表具店に働く2人の青年の友情を描く。現在は新潮文庫に収録され、ロングセラーとなっている。新潮文庫版の累計部数は100万部を超える[1]。
さぶ | ||
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著者 | 山本周五郎 | |
発行日 | 1963年8月 | |
発行元 | 新潮社 | |
ジャンル | 時代小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 新書判 | |
公式サイト | www.shinchosha.co.jp | |
コード | ISBN 978-4-10-113410-9(文庫版) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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あらすじ
編集江戸の下町両国で、雨で泣いているさぶの姿を見た栄二はさぶを慰める。二人は経師屋芳古堂で働いていた。しかし無実の罪をきせられ人間不信におちいった栄二は、人足寄せ場で苦難や試練と闘うことになる。
書誌情報
編集- 『さぶ』新潮社〈ポケット・ライブラリ 48〉、1963年8月。
- 『さぶ・彦左衛門外記』講談社〈山本周五郎全集 第13巻〉、1964年7月。
- 『さぶ』新潮社〈新潮文庫〉、1965年12月 。
- 『さぶ』(改版)新潮社〈新潮文庫〉、1976年7月。
- 『さぶ』(改版)新潮社〈新潮文庫〉、2002年3月。ISBN 978-4-10-113410-9。
- 『さぶ』(100刷改版)新潮社〈新潮文庫〉、2018年10月。
- 『さぶ』(愛蔵版)新潮社〈山本周五郎小説全集 第18巻〉、1967年8月。
- 『さぶ』新潮社〈新潮小説文庫〉、1968年7月。
- 『山本周五郎集』筑摩書房〈昭和国民文学全集 10〉、1973年8月。
- 木村久邇典責任編集 編『完本山本周五郎全エッセイ』中央大学出版部、1974年12月。
- 『山本周五郎』新潮社〈新潮現代文学 17〉、1979年8月。ISBN 978-4-10-620517-0。
- 木村久邇典責任編集 編『完本山本周五郎全エッセイ』(増補版)中央大学出版部、1980年2月。
- 『さぶ・おごそかな渇き』新潮社〈山本周五郎全集 第16巻〉、1981年12月。ISBN 978-4-10-644016-8。
- 『さぶ』角川春樹事務所〈ハルキ文庫 時代小説文庫〉、2010年4月。ISBN 978-4-75-843465-2 。
- 『さぶ』新潮社〈山本周五郎長篇小説全集 第3巻〉、2013年7月。ISBN 978-4-10-644043-4 。
- 『さぶ』講談社〈講談社文庫〉、2018年1月。ISBN 978-4-06-293839-6 。
- 『さぶ』KADOKAWA〈角川文庫〉、2018年1月。ISBN 978-4-04-106234-0 。
映画
編集無頼無法の徒 さぶ | |
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監督 | 野村孝 |
脚本 | 山田信夫 |
原作 | 山本周五郎 |
出演者 |
小林旭 長門裕之 浅丘ルリ子 小林千登勢 田中邦衛 芦田伸介 |
音楽 | 伊部晴美 |
主題歌 | 小林旭「男の詩・さぶ」 |
撮影 | 高村倉太郎 |
編集 | 鈴木晄 |
配給 | 日活 |
公開 | 1964年3月25日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
1964年3月25日、日活系にて公開された。 原作では江戸時代だった物語の舞台を明治初期に置き換えており、それに合わせて設定も一部変更されている。
キャスト
編集テレビドラマ
編集1966年のテレビドラマ
編集フジテレビ シオノギテレビ劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
城砦
(1966.2.3 - 2.24) |
さぶ
(1966.3.3 - 3.24) |
鳩の橋
(1966.3.31 - 4.7) |
2002年のテレビドラマ
編集→「SABU 〜さぶ〜」を参照
2020年のテレビドラマ
編集山本周五郎ドラマ さぶ | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 山本周五郎 |
脚本 | 戸田幸宏 |
演出 | 戸田幸宏 |
出演者 |
杉野遥亮 森永悠希 木竜麻生 白本彩奈 村杉蝉之介 やべきょうすけ 佐戸井けん太 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
制作統括 |
柴田直之 西村崇 橋立聖史 |
プロデューサー |
村松秀 三好保洋 |
撮影監督 | 佐藤有 |
編集 | 後田良樹 |
制作 | NHKエンタープライズ |
製作 |
NHK ランプ |
放送 | |
放送チャンネル | NHK BSプレミアム |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2020年1月11日 |
放送時間 | 土曜 21:00 - 22:59 |
放送枠 | スーパープレミアム |
放送分 | 119分 |
回数 | 1 |
特記事項: NHK BS4Kにて2020年1月18日の19:00 - 20:59に放送。 |
『山本周五郎ドラマ さぶ』と題し、NHK BSプレミアムの「スーパープレミアム」にて2020年1月11日の21時から22時59分に放送された。杉野遥亮と森永悠希のダブル主演[2][3]。
また、NHK BS4Kにて2020年1月18日の19時から20時59分に放送された。
キャスト
編集主要人物
編集その他
編集スタッフ
編集- 原作 - 山本周五郎『さぶ』
- 脚本・演出 - 戸田幸宏(NHKエンタープライズ)
- プロデューサー - 村松秀、三好保洋
- 制作統括 - 柴田直之(NHK)、西村崇(NHKエンタープライズ)、橋立聖史(ランプ)
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK、ランプ
舞台
編集1968年の舞台
編集- 上演期間
- 1968年9月1日 - 10月27日、芸術座
- スタッフ
- キャスト
-
- さぶ:中村吉右衛門 (2代目)
- 栄二:市川染五郎 (6代目)
- おすえ:星由里子
- おのぶ:西尾恵美子
- 徳兵衛:夏川大二郎
- 多市:山田芳夫
- お松:竹内洋子
- 与平:宮口精二
- 岡安喜兵衛:田崎潤
2003年の舞台
編集- さぶ(sabu) のタイトルで舞台化。演出・脚本はジェームス三木
- 上演期間
- 2003年1月2日 - 27日 - 新橋演舞場
- キャスト
宝塚版
編集宝塚では白い朝[4]のタイトルで公演している
1974年の公演
編集- 月組公演
- 1974年1月31日 - 2月26日(新人公演:2月23日)、宝塚大劇場
- 形式名は「ミュージカル・プレイ」
- 10場
- 併演は『ロマン・ロマンチック』
- スタッフ
- 主な配役・本公演
- 主な出演・新人公演
1997年の公演
編集前進座
編集脚注
編集- ^ 「生誕100年、山本周五郎は残った──現代人の琴戦にふれる時代小説(文化)」『日本経済新聞』2003年6月21日付朝刊、40頁。
- ^ “杉野遥亮&森永悠希『山本周五郎ドラマ さぶ』制作開始!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年7月1日). 2019年7月1日閲覧。
- ^ “杉野遥亮&森永悠希、ダブル主演『山本周五郎ドラマ さぶ』映像化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年7月1日) 2019年7月1日閲覧。
- ^ 60年史別冊 1974, p. 150.
参考文献
編集- 編集発行人:橋本雅夫『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』宝塚歌劇団、1974年。