黒磯駅
利用可能な鉄道路線
東北本線の駅であるが、列車の運転系統としては当駅を境に完全に分断されている。当駅以南は宇都宮線の愛称があり、旅客への案内でも宇都宮線と東北本線の乗換駅として案内されている。
駅構造
のりば
利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は2,501人である。
駅周辺
歴史
交直接続の駅
東北本線は当駅を境に以南は直流1500V、以北は交流20000Vで電化されていることから、当駅には、日本では現存唯一の地上切り替え方式の交直接続設備がある。このため、直流・交流それぞれの専用車両が使用される普通列車は当駅で乗り換えとなる。 また駅構内に数カ所のデッドセクションがある。そのためE231系や211系などの直流電車は入線する番線によってはデッドセクションを通過するため、駅の到着直前、発車直後に室内灯が非常灯を残して消灯することがある。
1970年代までの客車列車が主体の時期は、上野から福島、仙台方面への客車による普通・急行列車も多く存在し、当駅に停車してEF58形等の直流専用電気機関車とED75形等の交流専用電気機関車の付け替えを行っていた。また、東北新幹線開業前に運転されていた直流・交流両用電車特急「ひばり」や電車急行「まつしま」なども、当駅に停車して電源回路の切り替えを行っていた。近年では、快速「フェアーウェイ」が郡山まで延長運転を行なう際に、当駅で4分停車して切り替えを行なう。
交流直流両用電車のうち、電源の自動切り替え装置を装備している車両についてはデッドセクションを通過して切り替えをするため、停車を行わずにすむようになっている。そのため、1970年代半ば以降より特急列車の一部には当駅を通過する列車が存在し、2005年現在ではEF81形牽引の「北斗星」・「カシオペア」は当駅を通過する。通過列車は下りが1番線、上りが4番線を通過する。
貨物列車に関しては上記のような理由から今でも当駅で機関車交換を行っている。最近では交直両用機のEH500形が交替せずに通過することも増えてきた。黒磯駅構内では交直切替の関係等でホームを挟んで直流専用機と交流専用機が待機することがあり、日本では当駅のみで見られる珍しい光景である。そのため鉄道ファン(特に貨物列車ファン)にとっての聖地となっている。
隣の駅
上野~黒磯間(那須塩原方)は「宇都宮線」の愛称がある。