仮面ライダー剣
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平成仮面ライダーシリーズ | ||
第4作 | 仮面ライダー555 | 2003年1月 - 2004年1月 |
第5作 | 仮面ライダー剣 | 2004年1月 - 2005年1月 |
第6作 | 仮面ライダー響鬼 | 2005年1月 - 2006年1月 |
『仮面ライダー剣』(かめんライダーブレイド、欧文表記:MASKED RIDER BLADE)[注 1]は、2004年(平成16年)1月25日から2005年(平成17年)1月23日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全49話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。
仮面ライダー剣 | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
今井詔二 會川昇 他 |
監督 | 石田秀範 他 |
出演者 |
椿隆之 森本亮治 天野浩成 北条隆博 江川有未 竹財輝之助 梶原ひかり 宮澤亜理沙 粟田麗 上條誠 本宮泰風 浜崎茜 窪寺昭 相澤一成 春田純一 森次晃嗣 山口香緒里 山路和弘 |
オープニング |
「Round ZERO〜BLADE BRAVE」歌:相川七瀬 「ELEMENTS」歌:RIDER CHIPS Featuring Ricky |
製作 | |
プロデュース |
松田佐栄子(テレビ朝日) 日笠淳・武部直美・宇都宮孝明(東映) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2004年1月25日 - 2005年1月23日(全49回) |
放送時間 | 日曜 8:00 - 8:30(30分) |
「平成仮面ライダーシリーズ」の第5作目に当たる。キャッチコピーは「今、その力が全開する。」「運命の切札をつかみ取れ!」。
玩具
『仮面ライダー龍騎』の路線を継承し、カードダスや各種付録という形で頒布された「ラウズカード」が、玩具と連携してギミックを発動させる仕組みになっている。
DX変身ベルトブレイバックルはギミック選定が難航したため、番組放映開始よりも発売が遅れた。また、ラウザーとセットで購入してもらうためにはベルトを安くする必要があったのだが、ハンドル操作でバックルが180度回転するターンギミックを安価に抑えることができなかった[1]。
醒剣DXブレイラウザーは、透明トレイが扇状に展開する劇中のギミックを再現。7セグメントディスプレイに表示されたアタックポイントが、読み込ませたラウズカードに応じて変動するエネルギーカウントシステムを搭載している。しかし販売対象である児童は数値の計算に興味がないか、あるいはそもそも計算できないため、高額な液晶を使用したにもかかわらず狙いはずれの結果となった[1]。
醒銃DXギャレンラウザーにもほぼ同様のカードリーダー機能が搭載されているが、このギミックが商品価格を吊り上げる要因となり、またブレイラウザーとの明確な差別化もできず、中途半端な結果に終わった。後に再びカード対応玩具を取り上げた『仮面ライダーディケイド』の「変身装填銃DXディエンドライバー」から読み取り機能が排され、その分だけ価格が安くなっているのは、このときの反省に基づいている[2]。
『剣』玩具の総決算である重醒剣DXキングラウザーは自動改札機をモチーフとし[1]、電動で連続してカードを取り込む高度なギミックを搭載。ラウズカードを多く持っているほど楽しめることを意識しており、ポーカーの役に対応したさまざまな必殺技音声が発動する。劇中未使用のジョーカーもワイルドカードとして機能する[3]。
評価
放映当時の『剣』は低視聴率に苛まれ、インターネット上では後述の「オンドゥル語」に代表されるように皮肉の題材として扱われていた[4]。また本作品にて監督を務めた長石多可男の「俺、自分が悲しかったもんな。『こんな連中(役者)と一緒に仕事しないといけないか』って」「今年は風景ばっかり撮ってる。どうしてかはわからない。俺がダメなのかもしれない」といったコメントや[5]、後半のシリーズ構成を務めた會川昇が前半の内容について後年「日笠(淳)の個性が感じられない」と感じていたことを明かしたり[6]、脚本で途中参加した井上敏樹も「番組がイキイキしていない」「新しいことをやろうという感じがしなくもったいない」という印象を持っていたと述べるなど[7]、関わったスタッフからも決して好意的とは言い難い見解が出されている。
他方、2010年代になると本作品に対する再評価が進み、序盤は内容のわかりにくさなどから評価が低いが、中盤以降の盛り上がりを評価する意見も出ている[4][8]。放送当時は序盤で視聴を止めたが後に見返して評価するようになったと述べる著名人の意見もある[4][9]。
オンドゥル語
インターネットスラングの一つ。椿隆之演じる主人公・剣崎一真のセリフを元にして、一部の視聴者が創り出した「言語」である。由来は第1話でローカストアンデッドに殴打されている剣崎(仮面ライダーブレイド)が、建物の影に佇んだまま行動を起こさない先輩の橘朔也(仮面ライダーギャレン)に対して言った「本当に裏切ったんですか!?」というセリフが、滑舌が悪かったため不明瞭で「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」に聞こえたというように表現されたことにある。また第3話における橘の「俺の身体は、ボロボロだ!!」というセリフも発音が不明瞭で「オデノカラダハ、ボドボドダ!!」と表現され、オンドゥル語の一種と認識されている。表記には半角カナを使うことが多い[10]。
2011年の『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ! 君だけのライダー48〜』では、Type10.のサブタイトルが「ピーマン!オンドゥルラギッタンディスか?〜みずがめ座O型の君へ」となっている。
椿はオンドゥル語の一件について「実際の口論では言葉が伝わらないのが現実だ」として、それよりも自分の感情が届いているのかを気にしていたという。スラングの題材にされたことを不快には思っておらず、むしろ話題を呼んで作品を盛り上げる要素になったと肯定的に捉えている[11]。
あらすじ
第1 - 15話
人類基盤史研究所(BOARD)。それは「ヒトが地球を制した背景には、進化論で説明できない理由が存在する」との仮定に立ち、その理由を究明するために作られた機関である。彼らは研究対象の、不死の生命体・アンデッドを様々な生物の祖であるとした。しかし3年前、アンデッドの大半の封印が解かれ、人間を襲い始めた。BOARDは所長・烏丸啓の指揮の下、アンデッドを「ラウズカード」へと封印すべく、アンデッドの能力を応用した特殊装備「ライダーシステム」を開発する。
BOARDの新人職員・剣崎一真 / 仮面ライダーブレイドは、先輩の橘朔也 / 仮面ライダーギャレンと協力してアンデッドの封印に当たっていた。しかしある日、BOARDはアンデッドの攻撃で壊滅し、橘は不可解な失踪を遂げる。剣崎は生き残った研究員・広瀬栞とともに、仮面ライダーの取材を試みていたライター・白井虎太郎の家に居候し、個人的にアンデッド討伐を続ける。
戦いの中、剣崎は相川始 / 仮面ライダーカリスと遭遇する。カリスはBOARDが開発したシステムではなく、始の正体はどうやらアンデッドらしい。始は人間を軽んじる一方で、彼が身を寄せる栗原親子のことは気遣う様子を見せる。剣崎は当惑しつつ、始を静観することに決める。
そのころ橘は、ライダーシステムに肉体を蝕まれ、烏丸らへの恨みを抱えながらさまよっていた。実はシステムに欠陥はなく、苦痛の原因は橘自身の精神的弱さに起因していたが、彼はそれを認められず、かりそめの力を与えてくれた伊坂 / ピーコックアンデッドの言いなりとなって闘いに耽溺していく。伊坂は自分の走狗となる新たなライダーシステムを開発しようともくろんでおり、そのために必要なラウズカードを橘に集めさせていた。橘を愛する深沢小夜子は彼に戦いから身を引くよう訴えるが、伊坂に邪魔者と見なされて殺害される。怒りに燃えた橘は内なる恐怖を克服し、伊坂に反旗を翻してカードへと封印する。
第16 - 30話
伊坂の遺したライダーシステムは、基幹をなすスパイダーアンデッドの邪悪な意思を色濃く反映するものだった。幼いころに誘拐されたトラウマに苛まれる高校生・上城睦月は、スパイダーアンデッドに魅入られて仮面ライダーレンゲルとなり、力を誇示するかのように見境なく戦闘に介入する。橘は先輩として睦月を指導し鍛えようとするが、それでもアンデッドの呪縛は強く、睦月の精神を侵食していく。
そのような折、研究のためチベットに向かった烏丸の使いとして、争いを好まない嶋昇 / タランチュラアンデッドが現れる。嶋と対話した剣崎は、自分の戦う理由が使命や義務ではなく愛だと悟り、ジャックフォームへの強化変身能力を得る。さらに嶋は、睦月の力となるためにあえてカードへ封印されるが、効果は現れずに終わる。
第31 - 40話
橘は栞の父・広瀬義人と接触し、剣崎が封印したアンデッドと融合しつつあること、始の正体が特殊なアンデッド・ジョーカーであることを知らされる。アンデッドはそれぞれの種を代表してバトルファイトに参戦し、最後まで勝ち残った種が地上の支配権を得る。人類の祖・ヒューマンアンデッドが1万年前の戦いを制したため、今日の人間の繁栄がある。しかしどの生物の祖でもないジョーカーが勝者となれば、すべての種が滅んでしまうという。
剣崎の身を案じた橘はジョーカーの危険性を訴えるが、始を信じる剣崎は力ずくでも考えを曲げない。広瀬は剣崎を安全に確保する必要があると橘を言いくるめ、改造実験体トライアルを差し向ける。剣崎は戦いの中でアンデッド13体と融合したキングフォームへと進化してトライアルを倒すが、その力に呼応した始はジョーカーとしての自分を抑えきれなくなる。ただ強さだけを渇望する睦月はジョーカーに興味を抱き、やみくもに戦いを挑んで敗走する。誇り高い戦士である城光 / タイガーアンデッドはそんな睦月にあきれつつ、闇を抱えてもがく彼のことを見守る。
始を救いたいと願う剣崎は、睦月や橘と取引してラウズカードを集める。彼からカードを受け取ったジョーカーはワイルドカリスの姿を得て、自我を安定させる。橘によって広瀬のもとに連れてこられた剣崎は、病身の妻を癒すために不死の秘密を求めた広瀬がアンデッドを解放したと聞かされ、さらに剣崎の肉体がアンデッドとの融合を繰り返したせいでジョーカーに近づきつつあることを教えられる。その後、広瀬は睦月をそそのかして剣崎を襲わせる。剣崎はキングフォームとなって応戦するうちに理性を失って暴れだし、橘の制止も受けつけない。駆けつけた始の説得でようやく正気に返った剣崎は、キングフォームの力を使いこなしてみせると決意する。
広瀬の前に現れた元BOARD理事長・天王路博史は「本物の広瀬義人はすでに死んでいる。君はトライアルBだ」と告げる。トライアルBは広瀬の遺志を継いでアンデッド研究を続けようとするが、父の偽者の存在に怒った栞に呼び出される。待ち構えていた剣崎らとトライアルBは戦闘に入り、そこへ天王路が差し向けたトライアルGも加わる。乱戦の中、トライアルGが栞に危害を加えようとするのを見たトライアルBは、天王路に改竄される前の記憶を取り戻し、広瀬から託されていた栞をかばって力尽きる。
第41 - 49話
現代のバトルファイトに不自然さを感じた光は、統制者のモノリスを管理する天王路が一連の出来事を仕組んでいたと突き止める。もはや誇りある戦いができないと悟った光は、暴走を続ける睦月に封印されることを選ぶ。光と嶋のカードを手にした睦月は、2人の助けを得てスパイダーアンデッドの呪縛を打ち破り、ついに「本当の仮面ライダー」となる。
天王路は人造アンデッド・ケルベロスを誕生させる。彼の目的は、自ら創造した種をバトルファイトの勝者に据えて地球の全生命の支配者となることであり、BOARDも仮面ライダーもそのための道具でしかなかった。悪しき野望を阻止するため団結した4人ライダーはケルベロスを倒し、天王路は金居 / ギラファアンデッドにとどめを刺される。
残るアンデッドは、始と金居だけになった。人類存続のためには、現在封印中のヒューマンアンデッドを勝者にしなくてはならないと考えた橘は、睦月の持つ封印解放のカードを要求する。ジョーカーとしての運命に抗おうとする始を信じた睦月は拒否するが、橘には勝てず倒れる。しかし土壇場で橘も仲間を信じることを決め、捨て身の勝負に持ち込んで金居を封印する。
ジョーカーが唯一のアンデッドとなった瞬間、始の意思とは無関係に、世界を滅ぼす怪物ダークローチが無限に湧き出てくる。だが、ジョーカーを封印する以外に人類を救う手段はないとわかっていても、剣崎は始に対して非情になることができない。睦月はジョーカーに挑んで敗れ、烏丸に救われていた橘も戦闘能力は残っていない。
絶体絶命の状況でついに決意を固めた剣崎は、始との決戦に赴く。始は親友の手で封印されることを望んでいたが、剣崎は全力を出すよう求める。戦闘の激しさが最高潮に達したとき、不意に剣崎は変身を解く。緑の血を流す剣崎を見た始は、彼が戦いを通じてアンデッドと限界以上に融合し、もうひとりのジョーカーへと変貌したことを悟る。アンデッドが2体になったため勝敗は未決着の状態に戻り、ダークローチは消滅した。しかし剣崎と始が近くにいると、いやおうなくバトルファイトが再開してしまう。アンデッドの運命と戦い、勝ってみせると宣言した剣崎は、始に別れを告げてひとり姿を消す。
こうしてアンデッドの脅威は去り、橘や睦月、栞や虎太郎は平穏な生活へと戻った。始もまた、友の犠牲で得た人間の中での生をかみ締めながら、栗原親子の待つ家へと帰るのだった。
作品詳細
アンデッド
地球上に生息する様々な生物の始祖たる不死の生命体。いかなる方法を用いても死ぬことがないことからアンデッド(undead)と命名された。現代において人為的に発生した個体を除くと53体存在。また劇場版では54体目も登場する。1万年前に行われたバトルファイト(後述)の結果52体がラウズカードに封印されていたが、物語開始から2年余り前、封印が解かれ現代に蘇った。
不死であるその活動を制限する方法は、専用のラウズカードに封印する以外に存在しない。アンデッドはその分類ごとに、あらかじめトランプでいうスートとカテゴリーがそれぞれに定められており、過大なダメージを受けると腰部の〈アンデッドバックル〉が展開、スートとカテゴリーを確認することが可能になり、ブランクのラウズカードによって封印することができる。多くの場合、仮面ライダーはラウズカードを投擲し、突き刺す事でアンデッドを封印するが、これは必ずしも必要な動作ではなく、カードがアンデッドに触れさえすれば封印は可能である。
名前は基本的に「モチーフ生物の英名+アンデッド」だが、これはあくまで種の名であり、これとは別に固有名がある。アンデッドはそれぞれの属するカテゴリーにおいてその戦闘力に差異があり、カテゴリーAに属するアンデッドや、後述する上級アンデッドやジョーカーは他のアンデッドよりも高い能力を備えている。体液は緑色で、物語序盤・劇場版ではアンデッドのみが理解できる言語を使用する[注 2]。
- カテゴリーA:ライダーシステムに組み込むことで、システム装着者を仮面ライダーへと変身させる。
- カテゴリー2:ラウザーを用いた直接攻撃の強化。ハートはジョーカーの人間への変身。
- カテゴリー3:パンチ系攻撃力の強化。
- カテゴリー4:突進力・浮遊力などを付加した間接的な攻撃の強化。
- カテゴリー5:キック系攻撃力の強化。
- カテゴリー6:雷や炎などの自然現象を付加した間接的な攻撃の強化。
- カテゴリー7:金属、有機物などの「物質」の特性を付加した防御の強化。
- カテゴリー8:敵の動きを制限・抑制。
- カテゴリー9:高速移動や回復、煙幕噴射などといった戦闘力の補助。
- カテゴリー10:封印されたアンデッドの解放や時間停止など、超特殊能力。
- カテゴリーJ:ラウズアブゾーバーとカテゴリーQの力を借りることで、ライダーシステムと融合する。
- カテゴリーQ:ラウズアブゾーバーを介して、カテゴリーJ及びKとライダーシステムの橋渡しをする。
- カテゴリーK:ラウズアブゾーバーとカテゴリーQの力を借りることで、ライダーシステムあるいはその装着者に何らかの進化をもたらす。ジョーカーの場合、カテゴリーK単体の力でジョーカーに進化をもたらす。
デザインは主に韮沢靖が手掛けた。韮沢は高橋章による『仮面ライダー』のショッカー怪人・ゲルショッカー怪人をリスペクトし、人型で仮面を付けた様なデザインを基本としている[13]。また、前作『仮面ライダー555』のオルフェノクが白を基調としていたため、差別化として黒を基調にモチーフとなる動物固有の模様やディテールを配している[13]。デザインの特色である全身のブラックレザーとビスは1万年前の戦いの傷を修復したイメージで、ローカストアンデッドなどは仮面の下に素顔があると韮沢は語っている[14]。
上級アンデッド
各スートにおいて、J、Q、Kのカテゴリーに属する12体のアンデッドを指す。その存在を予見していたBOARDによって上級アンデッドと呼称された。上級アンデッドは他のアンデッドよりも強大な力と高い知能を兼ね備えており、さらにその外見を人間の姿に化身させることが可能である[15]。
人間や自分たちよりカテゴリーの低いアンデッドを、マインドコントロールして操ることができる[15]ほか、人間の姿でも特殊能力を使用できる。彼らは解放されてから短期間で人間の言葉と文化をマスターし、化身により怪しまれることなく人間社会に潜伏している。一般的なアンデッドとの外見上の違いは、アンデッドバックルが金色で、ウロボロスのエンブレムが骨化している。
ジョーカー
- 身長:219cm
- 体重:116kg
いかなる生物の始祖でもないアンデッドであり、バトルファイトにおいてもイレギュラーな存在とされている。腰部には他のアンデッドの〈アンデッドバックル〉ではなく、バックル部分に〈スラッシュ・リーダー〉が設けられたベルト型カードリーダー・〈ジョーカーラウザー〉が装備されている。基本カラーは黒と緑。
他のアンデッドをモノリスもカードも必要とせず封印でき、ジョーカーラウザーによりその姿(相違点はアンデッドバックルからジョーカーラウザーに変わっている)と能力をコピーする能力を持つ特殊な個体である。戦闘能力も他のアンデッドとは比べものにならないほど高く、性格も極めて残忍である。マンティスという名のブーメランと右腕のカッターが武器。
バトルファイトにおいてこのジョーカーが勝者となった場合には、ジョーカーの肉体やモノリスからダークローチと呼ばれる怪生物が無数に出現、地球上の生物が全滅するとされている。そのためジョーカーは、バトルファイトを影で支配する残酷な殺し屋として、他のアンデッドからも恐れられ忌み嫌われていた。1万年前のバトルファイトでは、ヒューマンアンデッドに敗北し、封印されていた。
ジョーカーが♥2「SPIRIT」を用いてヒューマンアンデッドの姿に変身した姿が、相川始=仮面ライダーカリスである。広瀬によって解放された後は、本能の命ずるまま他のアンデッドを次々と封印していき、そんな中でヒューマンアンデッドを偶然発見し、封印した。
しかしヒューマンアンデッドが、カードからジョーカーの精神に働きかけたことで、ジョーカーは自分の行動と運命に疑念を持つようになっていった。また、剣崎もキングフォームを徹底的に酷使した結果、肉体がアンデッド化し、最後には新たなジョーカー[注 3]となった。
デザインのモチーフは、トランプカードに描かれたジョーカーを基本としつつ、帽子の形状から連想したカミキリムシの要素を加えてある[16]。
劇場版には、亜種であり上級アンデッド同様人間に化身できる、「アルビノジョーカー」が登場した。
- ダークローチ
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- 身長:192-206cm
- 体重:92-118kg
- バトルファイトにジョーカーが勝利した場合に無数にモノリスから生み出される怪生物。ゴキブリに酷似しているが、ジョーカー同様、どの生物の祖でもないイレギュラーな存在。爪には神経毒があって背中の羽で飛行することも可能。
- 地球上の全生物を死滅させることを使命としており、それを達成するまでは限りなく誕生し、殺戮を繰り返す。アンデッドサーチャーには反応するがアンデッドではないため、倒されると消滅する。ただし、倒しても新たな個体が無限に発生し続ける為、アンデッドとは別の意味で不滅の存在といえる。剣崎が第2のジョーカーとなったことで、バトルファイトがリセットされ、全て消滅した。劇場版では同様に「アルビローチ」も登場した。
- スーツは劇場版に登場したアルビローチの改造。予定では体色を白から黒にするだけだったが、宇都宮孝明がレインボー造形に懇願して目の色も赤からクリアグリーンに変えた[17]。
- デザインモチーフは白アリ[18]。
改造実験体(トライアルシリーズ)
アンデッドの細胞と、人間のデータや細胞を組み合わせて人工的に作り出された実験体。下級アンデッドを遥かに凌ぐ戦闘能力を持つ。アンデッドサーチャーで発見することはできない。
過大なダメージを受けると腰部のバックルが展開し、一時的に活動を停止するが、封印することはできず、突き刺さったラウズカードを吸収し無効化する。その後、短時間で復活してしまう。ゆえにその活動を完全に停止させるには、強大な威力を持つ技(劇中では、ロイヤルストレートフラッシュやワイルドサイクロン等)でその肉体を完全に消滅させる必要がある。
開発者は広瀬義人と、その記憶を引き継いだトライアルB。劇中にはBのほかにトライアルD、E、F、Gが登場した。超バトルビデオ『仮面ライダー剣(ブレイド)VSブレイド』では、トライアルEの同型が登場し、剣崎・ブレイドに化けた。
合成アンデッド
複数のアンデッドを、モノリスの力を借りて人工的に合成することによって生み出した存在。
成前のアンデッドの個々の容姿を半分ずつ継ぎ合わせたような容姿で、アンデッドバックルも2つあり、個々の能力を総合的に持ち合わせている。
- ティターン
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- 身長:221cm
- 体重:119kg
- BOARD理事長・天王路博史が開発したカメレオンアンデッド(♦10)とスコーピオンアンデッド(♣8)を合体させた合成アンデッド。
- ライダーの闘争本能を高めるアンデッドポイズンを有する。透明化のほか、剣崎・始・橘・睦月・天音とブレイド・ギャレン・レンゲルに変身。合成アンデッドのため、封印の際は2枚のラウズカードを使用する。
- スーツはプラントアンデッドの改造[19]。劇中未登場のカメレオンアンデッド単体は、デザイン画のみ存在する[20]。
- デザインイメージはゲルショッカー怪人[21]。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』では、スーパーショッカーの精鋭怪人の1体として登場。
人造アンデッド
トライアルシリーズと合成アンデッドの技術を基に、全てのアンデッドのデータと細胞を人工的に融合して作り出したカードを作製、モノリスの力でアンデッドとして具現化させた存在。
トライアルシリーズと違い、アンデッドであるためカードによる封印が可能。上級アンデッドやジョーカーをもまるで寄せ付けない異常に高い戦闘能力を誇り、他のアンデッドを封印し吸収する能力を持つ。
- ケルベロス
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- 身長:232cm
- 体重:145kg
- BOARD理事長・天王路博史が開発した最強のアンデッド。ティターンやトライアルと違い制御が利かない危険な存在。
- ジョーカー以外で唯一封印能力を持ち、さらにカードを吸収する。左腕の巨大な鉤爪と、火炎や破壊光弾が武器。ラウズカードは劇場版で仮面ライダーグレイブの変身カードとして先行登場。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』ではショッカーと結託したアンデッドの1体として登場。ショッカーの国連会議にも参加した。
- ケルベロスII
- 左腕に移植したカードリーダーで天王路博史がケルベロスと融合した姿。
- 胴体中央に天王路の顔が現れ、右肩が変化する。戦闘能力が向上しており両肩の双頭から「ディバインウェーブ」という火炎弾を放つことができる。
ラウズカード
アンデッドを封印するためのカードで、不死生物であるアンデッドを「倒す」唯一の方法である。ラウズカードには大きく分けて3種類のものが存在する。
カードの一覧は後述の表を参照。
プロパーブランク・プライムベスタ
4種のスートに分かれ、それぞれA - Kの13枚が存在する。アンデッドが封印される前のカードをプロパーブランク、アンデッドが封印されたものをプライムベスタと呼ぶ。各ライダーは特定のスートのカードを1セットずつ持っており、ライダーの持つラウザーにプライムベスタを通すと様々な効果を発揮する。プロパーブランクは、封印されるべきアンデッドと対峙すると発光し、相手がどのカテゴリーなのかを知ることができる。ラウザーとプライムベスタのスートが異なる場合も、プライムベスタの効果は発揮される。
コモンブランク・ワイルドベスタ
スートやカテゴリーの決まっていないカードであり、アンデッドが封印される前のカードをコモンブランク、アンデッドが封印されたものをワイルドベスタと呼ぶ。手持ちのプロパーブランクとスート・カテゴリーが適合しないアンデッドを封印するような場合に用いられる。封印できるアンデッドがあらかじめ決められているプロパーブランクとは異なり、スートやカテゴリーを問わずにアンデッドを封印できる便利なカードであるが、アンデッドを封印したワイルドベスタは「封印されているアンデッドと対応するスートを持つラウザーでしか使えない」という点でプライムベスタに劣る。封印されているアンデッドと対応するスートを持つラウザーやラウズアブゾーバーに一度近づけたり通したりすることでカードにスートが加わり、ワイルドベスタからプライムベスタへと変化させることができる。
ギルドラウズカード
ブレイドがキングフォームになると同時にスペードスートのプライムベスタが変化したもの。表面はキングフォームのアーマーと同じディアマンテゴールドでコーティングされ、絵柄も若干変化し、カテゴリー2 - 10のFP/MP値が200ずつ上昇している。
実体あるカードとして収納されているわけではなく、使用に際して手元に現れる形になっている。
ラウザー
仮面ライダーはラウザーと呼ばれる覚醒機を持っている。ラウザーにはカードリーダーが内蔵されており、アンデッドの封印されたラウズカードを通すことによってカードの固有能力を引き出し、ライダー自身の身体能力や武器能力を向上させることが可能。これに加えてブレイドとギャレンのラウザーには2 - Kのラウズカードをすべて格納することができるホルダーも内蔵されており、戦闘時においては必要に応じてホルダーを展開、すぐラウズカードを使用できるように配慮された構造になっている。
ラウズアブゾーバー
チベットに渡った烏丸がブレイド・ギャレン向けに開発した左腕に装備するパワーアップアイテム。中央部の〈インサート・リーダー〉にQ「ABSORB」をセットすることでアブゾーバーを起動、さらにJ「FUSION」またはK「EVOLUTION」を〈スラッシュ・リーダー〉にラウズすることによって、フォームチェンジ(強化変身)させる。ラウズアブゾーバーには3枚分のカードホルダーが存在し、ブレイドとギャレンは、アブゾーバーを手に入れてからはJ・Q・Kのカードをここに収納するようになった。
システムが異なるレンゲルはラウズアブゾーバーに対応しておらず、カードをそろえてもフォームチェンジできない。しかしまったく機能しないわけではなく、劇中ではギャレン用ラウズアブゾーバーを借りてQ・Kの力を引き出し、カテゴリーAの支配に対抗した。
アンデッド(ラウズカード)一覧
プライムベスタ
カテゴリーナンバー | スペード(♠) | ダイヤ(♦) | ハート(♥) | クラブ(♣) | ワイルド (W) |
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A | CHANGE Change Beetle チェンジ・ビートル ビートルアンデッド (ヘラクレスオオカブトムシ) AP消費なし(AP消費なし) |
CHANGE Change Stag チェンジ・スタッグ スタッグビートルアンデッド (クワガタムシ) AP消費なし |
CHANGE Change Mantis チェンジ・マンティス マンティスアンデッド (蟷螂) AP消費なし |
CHANGE Change Spider チェンジ・スパイダー スパイダーアンデッド (蜘蛛) AP消費なし |
CHANGE Change Kerberos チェンジ・ケルベロス ケルベロス(黄、赤、緑) AP消費なし |
2 | SLASH Slash Lizard スラッシュ・リザード リザードアンデッド (蜥蜴) FP 400 (600) |
BULLET Bullet Armadillo バレット・アルマジロ アルマジロアンデッド (アルマジロ) FP 400 |
SPIRIT Spirit スピリット ヒューマンアンデッド (人類) AP消費なし |
STAB Stab Bee スタッブ・ビー ビーアンデッド (蜂) FP 400 |
- |
3 | BEAT Beat Lion ビート・ライオン ライオンアンデッド (ライオン) FP 600 (800) |
UPPER Upper Frog アッパー・フロッグ フロッグアンデッド (蛙) FP 600 |
CHOP Chop Head チョップ・ヘッド ハンマーヘッドアンデッド (シュモクザメ) FP 600 |
SCREW Screw Mole スクリュー・モール モールアンデッド (土竜) FP 600 |
- |
4 | TACKLE Tackle Boar タックル・ボア ボアアンデッド (猪) FP 800 (1000) |
RAPID Rapid Pecker ラピッド・ペッカー ペッカーアンデッド (啄木鳥) FP 800 |
FLOAT Float Dragonfly フロート・ドラゴンフライ ドラゴンフライアンデッド (蜻蛉) FP 1000 |
RUSH Rush Rhinoceros ラッシュ・ライノセラス ライノセラスアンデッド (サイ) FP 800 |
- |
5 | KICK Kick Locust キック・ローカスト ローカストアンデッド (蝗) FP 1000 (1200) |
DROP Drop Whale ドロップ・ホエール ホエールアンデッド (鯨) FP 1000 |
DRILL Drill Shell ドリル・シェル シェルアンデッド (巻貝) FP 1200 |
BITE Bite Cobra バイト・コブラ コブラアンデッド (コブラ) FP 1200 |
- |
6 | THUNDER Thunder Deer サンダー・ディアー ディアーアンデッド (ヘラジカ) MP 1200 (1400) |
FIRE Fire fly ファイアフライ ファイアフライアンデッド (蛍) MP 1000 |
TORNADO Tornado Hawk トルネード・ホーク ホークアンデッド (鷹) MP 1400 |
BLIZZARD Blizzard Polar ブリザード・ポーラー ポーラーベアアンデッド (ホッキョクグマ) MP 1200 |
- |
7 | METAL Metal Trilobite メタル・トリロバイト トリロバイトアンデッド (三葉虫) MP 1200 (1600) |
ROCK Rock Tortoise ロック・トータス トータスアンデッド (陸亀) MP 1400 |
BIO Bio Plant バイオ・プラント プラントアンデッド (毒蔦植物) MP 1600 |
GEL Gel Jellyfish ゲル・ジェリーフィッシュ ジェリーフィッシュアンデッド (海月) MP 1400 |
- |
8 | MAGNET Magnet Buffalo マグネット・バッファロー バッファローアンデッド (角牛) MP 1400 (1800) |
SCOPE Scope Bat スコープ・バット バットアンデッド (蝙蝠) MP 1200 |
REFLECT Reflect Moth リフレクト・モス モスアンデッド (蛾) MP 1800 |
POISON Poison Scorpion ポイズン・スコーピオン スコーピオンアンデッド (蠍) MP 1800 |
- |
9 | MACH Mach Jaguar マッハ・ジャガー ジャガーアンデッド (豹) MP 1600 (2000) |
GEMINI Gemini Zebra ジェミニ・ゼブラ ゼブラアンデッド (縞馬) MP 1400 |
RECOVER Recover Camel リカバー・キャメル キャメルアンデッド (駱駝) MP 2000 |
SMOG Smog Squid スモッグ・スキッド スキッドアンデッド (烏賊) MP 2000 |
- |
10 | TIME Time Scarab タイム・スカラベ スカラベアンデッド (コガネムシ) MP 1800 (2200) |
THIEF Thief Chameleon シーフ・カメレオン カメレオンアンデッド (カメレオン) MP 1600 |
SHUFFLE Shuffle Centipede シャッフル・センチピード センチピードアンデッド (百足) MP 2200 |
REMOTE Remote Tapir リモート・テイピア テイピアアンデッド (獏) MP 2200 |
- |
J | FUSION Fusion Eagle フュージョン・イーグル イーグルアンデッド (鷲) EP +2400 (+2400) |
FUSION Fusion Peacock フュージョン・ピーコック ピーコックアンデッド (孔雀) EP +2400 |
FUSION Fusion Wolf フュージョン・ウルフ ウルフアンデッド (狼) EP +2400 |
FUSION Fusion Elephant フュージョン・エレファント エレファントアンデッド (象) EP +2800 |
- |
Q | ABSORB Absorb Capricorn アブソーブ・カプリコーン カプリコーンアンデッド (山羊) EP +2000 (+2000) |
ABSORB Absorb Serpent アブソーブ・サーペント サーペントアンデッド (海蛇) EP +2000 |
ABSORB Absorb Orchid アブソーブ・オーキッド オーキッドアンデッド (蘭) EP +2000 |
ABSORB Absorb Tiger アブソーブ・タイガー タイガーアンデッド (虎) EP +2000 |
- |
K | EVOLUTION Evolution Caucasus エボリューション・コーカサス コーカサスビートルアンデッド (コーカサスオオカブト) EP +4600 (+4600) |
EVOLUTION Evolution Giraffa エボリューション・ギラファ ギラファアンデッド (ギラファノコギリクワガタ) EP +4000 |
EVOLUTION Evolution Paradoxa エボリューション・パラドキサ パラドキサアンデッド (幽霊カマキリ) EP +2800 |
EVOLUTION Evolution Tarantula エボリューション・タランチュラ タランチュラアンデッド (タランチュラ) EP +4000 |
- |
WA「チェンジケルベロス」(赤、緑)は劇場版で仮面ライダーラルク、ランスが使用。
ジョーカー、ワイルド、マイティ、バニティ
JOKER | JOKER Joker ジョーカー(黒) 劇場版(第48話EDカード) |
JOKER Albino Joker アルビノジョーカー カードダス | |
---|---|---|---|
WILD | WILD Wild ワイルド(ハートA - K) 第38話 | ||
MIGHTY | MIGHTY Mighty Gravity マイティ・グラビティ 劇場版 |
MIGHTY Mighty Ray マイティ・レイ 劇場版 |
MIGHTY Mighty Impact マイティ・インパクト 劇場版 |
VANITY | VANITY Vanity バニティ (キング4種+生贄) 劇場版 |
- ワイルドベスタ「マイティ」は劇場版3ライダーがそれぞれ使用する必殺技発動カード
- バニティは4枚のキングと生贄をとりこんで作成されるフォーティーン起動用のカード
設定
- 白井農場
- 白井虎太郎の親代わりの叔父が、虎太郎に遺した物件である農場。全体像は描写されていないが、広い敷地内に虎太郎の自宅である古い2階建ての一軒家があり、玄関先には『白鳥号』と呼ばれるクラシックカーが駐車されている。
- 虎太郎の自宅には、第1話でアパートを追い出された剣崎が、第2話からBOARDを失った栞がそれぞれ居候を始め、それ以降橘や睦月らもしばしば訪れるようになり、アンデッド対策の拠点となった。
- ハカランダ
- 栗原遥香・天音親子が営み、始が住み込みで働く住居一体型喫茶店。店内の地下に遥香の夫で天音の父である晋の部屋があり、現在は始の部屋となっている。1階に店舗とキッチンを構え、2階には遥香と天音の部屋がある。たらこスパゲッティやタコライスなどがメインメニューで、高く評価する客も多い。
- 人類基盤史研究所BOARD
- 2001年、チベットの洞窟内で発見された人類基盤史と、不死生物・アンデッドが封印された52枚のラウズカードを内包した結晶・『ボードストーン』。これらから得られた一万年前のバトルファイトの事実について研究する為に、天王路博史が自ら理事長に就任し、自身の途方もない財力で日本政府を動かして設立させた研究機関。「人類の進化の謎を研究する機関」とインターネットの一部のサイトに記載されているが、基本的に一部の関係者以外には、研究所の所在地も非公開のまま数回移動し、関係者が所内の研究室に入室する際には、携帯電話・掌紋・網膜パターンの認証が必要なことなど厳重な秘密主義が徹底され、極秘裏に活動していた。
- 研究が続く中、研究員の一人・広瀬義人は、病床にある妻の小百合を救う為にラウズカードに封印されたアンデッドの不死の秘密を解明しようと躍起になっていたが、小百合は帰らぬ人となる。焦った義人は、アンデッドを解放し直接分析して小百合を蘇らせようと決意し、他の研究員の制止を振り切って多くのアンデッドを解放してしまった。これを受けて天王路は、ラウズカードに封印されたアンデッドの力を再現する能力を応用した『ライダーシステム』を開発し、アンデッドを再封印することを決定。この直後に、ライダーシステムの提唱者の研究員・烏丸啓が所長に就任し、天王路はアンデッド解放の責任をとって辞任。さらに義人は行方不明となった。
- 完成したライダーシステム第1号・ギャレンを若手研究員・橘が装着し、活動を開始。着々とアンデッドを封印していき、やがて戦力増強の為に開発されたライダーシステム第2号・ブレイドの装着者には、一般人の青年・剣崎がスカウト・任命された。
- 橘=ギャレンと剣崎=ブレイドはアンデッド封印に一層尽力していくが、2004年の初頭、研究所の地下に保管されていた無数の卵から孵化したローカストアンデッドにより所員の大半が惨殺され、研究所は崩壊。BOARDは事実上壊滅してしまった。
- しかし、栞の言によると壊滅直後の研究所は瞬く間に整理され、更に生き残った剣崎達の銀行口座には毎月給料がBOARD名義で振り込まれていたが、これらは辞任した天王路による物である。だが、BOARD設立からアンデッド解放、ライダーシステム開発までの過程には、全て天王路の陰謀が働いていた。
- 開発ツール・マシン
-
- ライダーシステム
- →詳細は「仮面ライダー剣の登場仮面ライダー」を参照
- アンデッドサーチャー
- パソコン内蔵タイプの物と携帯端末タイプの物の2種類があるアンデッド探知機。前者は主に栞が使用し、当初BOARDの研究室で使用されていたが、BOARDの壊滅後に栞の手で虎太郎の自宅のリビングに運び込まれ、アンテナと共に取り付けられた。後者は橘が使用していたが、登場回数はさほど多くなかった。
- アンデッドの一定値を超える攻撃バイオリズムを察知すると、アラームが鳴り響き、画面に映ったワイヤーフレーム状のフィールドに、探知されたアンデッドがカーソルとなって、対象のスートやカテゴリーと、サーチャーがある場所からの距離を表示する。しかしスートやカテゴリーは特定できないことも多かった。また変身後のライダーも、スートが付いたカーソルとなって画面に表示される。
- ブラックファング
- →詳細は「仮面ライダー剣の登場キャラクター § ウルフアンデッド」を参照
- シュルトケスナー藻
- ドイツの古生物学者が発見した太古の水棲植物。その成分を身体に染み込ませた者は、中枢神経を激しく刺激し、闘争心を高められる。1万年前のバトルファイトの際にも、アンデッドらがこれを使用したと言われている。しかし人間が使用した場合、闘争心が高まるのは一時的で、使用しすぎるとやがて細胞や神経を破壊してしまう危険性がある。
- 伊坂に拉致された橘が、この植物の成分を得て恐怖心を払拭したものの、これにより彼は伊坂に依存し、その結果利用されてしまった。
- 統制者
- バトルファイトを管理する存在。黒い石板「モノリス」を通じてアンデッドに戦いを促し、敗北したアンデッドをラウズカードに封印する。烏丸は、地球上の生物の「他の種より優れた存在に進化したい」という強い思念が結合して誕生した、バトルファイトというシステムを進行させ、発動させるためだけに存在する思念体と解釈している。アンデッドが封印されたカードを触れさせるだけでカードを吸収してそのアンデッドを開放することもできる。
- バトルファイト
- 1万年前、53体のアンデッドにより自らの種の繁栄をかけて行われたバトルロワイアル。このバトルファイトは“統制者”に管理されており、アンデッド同士の戦いで敗れた結果、戦闘不能になったアンデッドは、モノリスの力によってカードに封印されていき、最後まで封印されることなく残っていたアンデッドが勝者となる。
- 勝者となったアンデッドには、“統制者”から地球上の全生命を自分の望むがままに変革できる“万能の力”が与えられ、その後の世界を自分の思い通りのものにできる。一方、バトルファイトにおいていかなる生物の始祖でもないジョーカーが勝者となった場合は、地球上の全生物が死滅、いわば地球上の生命がリセットされることとなる。
- 前回のバトルファイトでは、最終的にヒトの始祖たる不死生物・ヒューマンアンデッドが優勝し、あらゆる動植物が暮らす現代の世界がもたらされた。しかし最後のバトルファイトから1万年後に大半のアンデッドが解放された結果、解放された者のみを出場者と“統制者”が認識、バトルファイトは再開されることとなってしまった。
- 現代の世界でのバトルファイト再開は、バトルファイトの顛末を知り“万能の力”を欲した天王路によって仕組まれたものであり、天王路がモノリスを所有・管理していたためアンデッドの下に出現できず、結果としてジョーカーと仮面ライダー以外は他のアンデッドに勝利できても封印する術のない、イレギュラーな戦いとなっている。
- 綿密なシナリオの末、天王路は最強の人造合成アンデッド=ケルベロスIIとしてバトルファイトの参加資格を得ることに成功したが、計画の手駒であったはずの仮面ライダーたちに反旗を翻され、さら金居(ギラファアンデッド)によって殺害された末、その目論見は潰えることとなった。
- 最後にはジョーカーが勝ち残り、一度は全生命のリセットが遂行されたが、剣崎がキングフォームの酷使によってジョーカーと化したことで出場権を獲得、バトルファイトは再開され、リセットも中断された。そして互いに戦わないよう剣崎が皆の前から姿を消したため、バトルファイトの決着を見ることなく物語は幕を閉じた。
キャスト
上城睦月役の北条隆博は当時18歳であり、レギュラー登場のライダーとしては最年少だった。またかつて特撮ヒーローを演じた森次晃嗣(『ウルトラセブン』)、春田純一(『大戦隊ゴーグルファイブ』、『科学戦隊ダイナマン』)、相澤一成(『超光戦士シャンゼリオン』)らも、物語上重要な役柄として出演している。
レギュラー・準レギュラー
- 剣崎一真 / 仮面ライダーブレイド(声) - 椿隆之
- 相川始 / 仮面ライダーカリス(声) / ジョーカー(声) - 森本亮治
- 橘朔也 / 仮面ライダーギャレン(声) - 天野浩成
- 上城睦月 / 仮面ライダーレンゲル(声) - 北条隆博 (13 - 49)
- 広瀬栞 - 江川有未
- 白井虎太郎 - 竹財輝之助
- 栗原遥香 - 山口香緒里
- 栗原天音 - 梶原ひかり
- 山中望美 - 宮澤亜理沙
- 烏丸啓 - 山路和弘 (1 - 8, 15, 16, 25, 49)
- 広瀬義人(本人)、広瀬義人(擬態) / トライアルB(声) - 春田純一 (4, 31 - 40)
- 天王路博史 / ケルベロスII(声) - 森次晃嗣 (38 - 46)
- 深沢小夜子 - 粟田麗 (3 - 15)
- 伊坂 / ピーコックアンデッド(声) - 本宮泰風 (5 - 15)
- 吉永みゆき / オーキッドアンデッド(声) - 肘井美佳 (20 - 25)
- 嶋昇 / タランチュラアンデッド(声) - 相澤一成 (26 - 28, 42)
- キング / コーカサスビートルアンデッド(声) - 上條誠 (31 - 34)
- 城光 / タイガーアンデッド(声) - 浜崎茜 (35 - 42)
- 金居 / ギラファアンデッド(声) - 窪寺昭 (41 - 47)
声の出演
- ラウザー音声 - 佐々木健
- ラウズアブゾーバー音声、キングラウザー音声 - 立木文彦
- 仮面ライダーレンゲル / スパイダーアンデッド - 梁田清之
- ナレーション - 小杉十郎太
- 実況 - 塩野勝美 (25)
主なゲスト出演者
- 金満里子 - 松金よね子 (1)
- 剣崎の父 - 有働正文 (1)
- 剣崎の母 - 山下裕子 (1)
- 幼い剣崎 - 香川拓海 (1)
- 氷川キャッスルの住人 - マック後藤 (1)
- 研究員 - 北村隆幸 (1)
- 塚田 - 小野了 (7-16)
- 広瀬小百合 - 井上れい子
- 上城隆一 - 田崎正太郎
- 上城弥生 - 栗田よう子
- 一之瀬仁 - 藤間宇宙 (9 - 12)
- 島津健太郎 (9)
- 一之瀬優 - 井上高志 (11, 12)
- 一之瀬優の付き人兼運転手 - 大関正義 (11, 12)
- 一之瀬仁のファン - 小口ひとみ 、石黒佑希子(11)
- シェルアンデッドに襲われる親子 - 小宮詩乃、桜井ひかり (12)
- 桐生豪 / 仮面ライダーレンゲル(声)- 増沢望 (17 - 19)
- スーパーのおばちゃん - 須永千重 (17)
- 神丘令 - 藤田瞳子 (22,23)
- 睦月に抱きかかえられる女の子 - 高木李湖 (22)
- 平井 - 本郷弦 (24)
- 山口辰也(本人役)- 山口辰也(特別出演)(24、25)
- 看護師 - 三原伊織奈 (28)
- 三上了 / 鯛焼き名人アルティメットフォーム - 森本亮治 (29,30)
- 未知 - 北浦実千枝 (29,30)
- 蛸三郎 - 諏訪太朗 (29,30)
- 鯛次郎 - 永田耕一 (29,30)
- 不良 - 鈴木信二、竹嶌厚、沖原一生 (33)
- 生原羽美 - 東海林愛美 (35,36)
- 編集長 - 顔田顔彦 (41)
- 栗原晋 - 渡祐志
- 警官 - 黒田勇樹(友情出演)、城戸光晴(48)
スーツアクター
スタッフ
東映側のメインプロデューサーは、仮面ライダー作品は初となる日笠淳が担当した。パイロット監督は前3作を手がけた田﨑竜太に代わり、『仮面ライダークウガ』以来のパイロットとなる石田秀範が務めた。メインライターは当初、特撮番組は初参加となる今井詔二を迎えてスタートしたが、中盤からはゲストライターだった會川昇が引き継ぐ形となった。
本作品でアンデッドデザインを多数手がけた韮沢靖は、後の『仮面ライダーカブト』、『仮面ライダー電王』、『仮面ライダーG』にも怪人のデザインで参加しており、これは『カブト』の白倉プロデューサーがアンデッドのデザインに感銘を受けての起用だったという。また、『仮面ライダーアギト』のアンノウン以来となるライダー怪人のデザイン画集『UNDEAD GREEN BLOOD』が発刊された。
- 原作 - 石ノ森章太郎
- 連載 - テレビマガジン、てれびくん、幼稚園、めばえ、たのしい幼稚園、おともだち
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- プロデュース - 松田佐栄子(テレビ朝日)、日笠淳・武部直美・宇都宮孝明(東映)
- 脚本 - 今井詔二、今井想吉、宮下隼一、井上敏樹、會川昇
- 監督 - 石田秀範、鈴村展弘、長石多可男、諸田敏、佐藤健光、息邦夫
- 音楽 - 三宅一徳
- 特撮監督 - 佛田洋(特撮研究所)
- 撮影 - いのくままさお、倉田幸治、菊池亘
- アクション監督 - 宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ)、新堀和男(レッドアクションクラブ、最終話のみ)
- 助監督 - 柴﨑貴行、息邦夫、塩川純平、山口恭平ほか
- 音楽プロデューサー - 長澤隆之 (avex mode)
- キャラクターデザイン - 飯田浩司(石森プロ)
- クリーチャーデザイン - 韮沢靖、篠原保〔ディアーアンデッド〕、飯田浩司〔ゼブラアンデッド〕
- 1stOP振付 - 彩木映利
- 2ndOP演出 - 小藤浩一
楽曲
前期オープニング曲として使用されていた「Round ZERO 〜 BLADE BRAVE」は、前々作の『龍騎』に続く女性ボーカルを起用した曲となっている。また番組後半では平成ライダーシリーズとしては珍しく、OP曲・映像が完全に刷新されている。
後期OP曲「ELEMENTS」は、1st ED「覚醒」を担当したRickyと、仮面ライダー公式バンドであるRIDER CHIPSが担当。RIDER CHIPSは過去の仮面ライダーOP曲のカバーは数曲作成していたが、関わった仮面ライダーOP曲はこれが初であり、またRickyは後にRIDER CHIPSの正式なメンバーの一員となった。
また本作品では、戦闘時のエンディング曲(挿入歌)のボーカルを出演者の天野浩成、森本亮治がそれぞれ担当した。椿隆之・北条隆博ら他のレギュラー出演者も番組関連CDに単独のボーカル曲が収録されている。
『クウガ』から音楽ディレクターとして参加していた本地大輔は、放映途中にインターチャネルへ移籍したため本作品をもってシリーズの音楽制作から離れた。
主題歌
- 「Round ZERO〜BLADE BRAVE」(1 - 30話)
- 作詞 - 藤林聖子、作曲 - 吉田勝弥、編曲 - 近藤昭雄、歌 - 相川七瀬 AVCA-14925
- オープニング映像ではステージ上でメインキャストや仮面ライダーがスポットライトを浴び、各々の特技や戦闘をイメージした動きを披露していくという構成が特徴的。
- 第45話ではアバンタイトルにてインストバージョンが使用された。
- 「ELEMENTS」(31 - 48話)
- 作詞 - 藤林聖子、作曲 - 藤末樹、編曲 - RIDER CHIPS + 渡部チェル、歌 - RIDER CHIPS Featuring Ricky AVCA-22153
- 前期と後期でOPを変更するのは『アギト』以来。また、ストーリーの進行に合わせて映像に細部の変更がなされている。
- 劇場版では本曲がEDに使われた。また、最終回では通常のOP映像が使用されない代わりに、アバンタイトルにて挿入歌として使われた。
挿入歌
放送フォーマットとしてのEDは原則として存在しないが、EDテーマと呼ばれる楽曲は従来通り制作されている。これらの曲は、各話のクライマックスで挿入歌的に使われた。なお、最終回のスタッフクレジットはBGMが使われた。また、スタッフクレジットもロール式ではない。
放送日程
各回には正式なサブタイトルは無く、本節にて「放映題」としているものは新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌、並びにテレビ朝日公式ページにて表記されたものである。またシナリオタイトルも、先行して特撮専門誌やホビー情報誌に「仮タイトル」として掲載されることが多いため併記した。
各話終了時には数多のラウズカードがズームアウトで表示されるという演出がなされており、途中からはそのうちの1枚の表面[注 4]がアップで表示されるようになった。
放送日 | 話数 | 放映題 | シナリオ題 | 登場アンデッド | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
2004年 | 1月25日1 | 紫紺の戦士 | 組織壊滅 | 今井詔二 | 石田秀範 | |
2月 | 1日2 | 謎のライダー | ||||
2月 | 8日3 | 彼らの秘密… | 封印の謎 |
|
鈴村展弘 | |
2月15日 | 4 | 永遠の命の謎 | 今井詔二 今井想吉 | |||
2月22日 | 5 | 過去への挑戦 | 覗いた素顔 |
|
今井詔二 | 長石多可男 |
2月29日 | 6 | カリスの正体 | ||||
3月 | 7日7 | 囚われた2号 | 実験材料 |
|
諸田敏 | |
3月14日 | 8 | 甦った者たち | ||||
3月21日 | 9 | 戦う者の運命 | 偽りの克服 |
|
石田秀範 | |
3月28日 | 10 | 操られた戦士 | ||||
4月 | 4日11 | 各々の居場所 | 俺たちの世界 |
|
宮下隼一 | 鈴村展弘 |
4月11日 | 12 | カテゴリーA(エース) | ||||
4月18日 | 13 | 金色の糸の罠 | カテゴリーA(エース) |
|
今井詔二 | 長石多可男 |
4月25日 | 14 | エース封印! | ||||
5月 | 2日15 | 運命の適合者 | レンゲルの影 |
|
諸田敏 | |
5月 | 9日16 | レンゲルの力 | ||||
5月16日 | 17 | 邪悪なベルト | 残酷な解放者 |
|
井上敏樹 | 石田秀範 |
5月23日 | 18 | 暗闇を操る魂 | ||||
5月30日 | 19 | 暗黒を征す者 | ||||
6月 | 6日20 | 標的は虎太郎 | 危険な香り |
|
今井詔二 | 長石多可男 |
6月13日 | 21 | 友を思う戦い | ||||
[注 5]6月27日 | 22 | 闇からの脱出 | 約束の日 |
|
會川昇 | 諸田敏 |
7月 | 4日23 | お前は誰だ? | ||||
7月11日 | 24 | 謎のハンター | 狼の黒い牙 | 佐藤建光 | ||
7月18日 | 25 | 裏切りの疾走 | ||||
7月25日 | 26 | 俺を動かす力 | J(ジャック)フォーム | 今井詔二 | 長石多可男 | |
8月 | 1日27 | 揺れ動く心… |
| |||
[注 6]8月 8日 | 28 | 危険な賭け!? | 絶望への序章(プロローグ) |
|
諸田敏 | |
[注 7]8月15日 | 29 | 2人のカリス | 始まり、了(おわ)り |
|
井上敏樹 | |
[注 8]8月22日 | 30 | 失われた記憶 | ||||
[注 9]9月 5日 | 31 | 53番目の存在 | ジョーカー | 會川昇 | 長石多可男 | |
9月12日 | 32 | 破壊者の秘密 | ||||
9月19日 | 33 | 狙われた剣崎 | K(キング)フォーム |
|
息邦夫 | |
9月26日 | 34 | カテゴリーK(キング) | ||||
10月 | 3日35 | 危険な変身!? | 巨大な力 |
|
諸田敏 | |
10月10日 | 36 | 最強フォーム | ||||
10月17日 | 37 | 新たな運命へ | W(ワイルド)カリス |
|
長石多可男 | |
[注 10]10月24日 | 38 | 運命を掴む者 | ||||
10月31日 | 39 | 再会…父と娘 | 父と娘と |
|
宮下隼一 | 石田秀範 |
[注 11]11月14日 | 40 | 過去との訣別 | ||||
11月21日 | 41 | 強くなりたい | 魂の解放 | 會川昇 | 鈴村展弘 | |
11月28日 | 42 | レンゲル復活 | ||||
12月 | 5日43 | 敵か味方か? | フォーカード |
|
井上敏樹 | 長石多可男 |
12月12日 | 44 | フォーカード | ||||
12月19日 | 45 | 新たなカード | 5枚目のA(エース) |
|
會川昇 | 諸田敏 |
12月26日 | 46 | 支配者の封印 |
| |||
2005年 [33] |
1月 9日47 | ギャレン消滅 |
| |||
1月16日 | 48 | 滅びへの序章 | 運命の切札 | 長石多可男 | ||
1月23日 | 49 | 永遠の切札 |
放映ネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道テレビ | ||
青森県 | 青森朝日放送 | ||
岩手県 | 岩手朝日テレビ | ||
宮城県 | 東日本放送 | ||
秋田県 | 秋田朝日放送 | ||
山形県 | 山形テレビ | ||
福島県 | 福島放送 | ||
新潟県 | 新潟テレビ21 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | テレビ朝日系列 | |
石川県 | 北陸朝日放送 | ||
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | ||
島根県 鳥取県 |
山陰放送 | TBS系列 | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | |
山口県 | 山口朝日放送 | ||
香川県 岡山県 |
瀬戸内海放送 | ||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | ||
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | [注 12] |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | |
長崎県 | 長崎文化放送 | ||
熊本県 | 熊本朝日放送 | ||
大分県 | 大分朝日放送 | ||
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | テレビ朝日系列 | |
沖縄県 | 琉球朝日放送 |
他媒体展開
映像ソフト化
いずれも発売元は東映ビデオ。
- 2004年8月6日から2005年7月21日にかけてDVD・VHS(セル・レンタル共通)が発売された。全12巻で各巻4話(最終12巻は5話)収録。本作品から「キバ」までのリリース期間が8月から翌年の7月21日(レンタルの場合は翌年の7月2週目の金曜日)までへと移行し、その都合上前作『555』のDVDと並行してのリリースとなった。
- 本作品のテレビシリーズのDVDは平成仮面ライダーシリーズで唯一、日本語字幕表示機能が付いている。『555』『響鬼』のテレビシリーズDVDの一部にも字幕機能が搭載されているが、全巻通して搭載されているのは本作品のみである。
- 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されたほか、2009年10月21日発売の『仮面ライダーディケイド』DVD VOL. 4の初回生産特典として第1話が収録。
- テレビシリーズを再編集した児童向けビデオ「ヒーロークラブ 仮面ライダー剣」が全2巻で発売・レンタルされている(DVDはセル・レンタル、VHSはセルのみ)。
- 2015年7月8日から11月11日にかけて、Blu-ray BOXが3枚組全3巻で発売。新規映像特典としてBOX1には「超バトルビデオ 仮面ライダー剣VSブレイド」を、BOX2とBOX3には新録座談会を前編・後編に分けて収録。封入特典はブックレット(16P)であり、BOX1のみ初回限定特典として全巻収納BOXを同梱。
映画作品
- 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
- 本作品の単独作品。2004年9月11日公開。
- 『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『仮面ライダーディケイド』がメインのクロスオーバー作品。仮面ライダーブレイドが登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
- 『仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』のクロスオーバー作品。剣崎一真 / 仮面ライダーブレイドとアンデッドが登場。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーブレイドと仮面ライダーギャレンと仮面ライダーレンゲルと仮面ライダーカリスとアンデッドが登場。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 仮面ライダーブレイドとジョーカーとアンデッドが登場。
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 仮面ライダーブレイドが登場。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 橘朔也 / 仮面ライダーギャレン、仮面ライダーブレイド、仮面ライダーレンゲル、仮面ライダーカリス[注 13]が登場。
他テレビシリーズ
- 『仮面ライダーディケイド』
- 剣崎一真/仮面ライダーブレイドのほか、仮面ライダーギャレン、仮面ライダーレンゲル、仮面ライダーカリス/ジョーカー、アンデッドが登場。
- 『仮面ライダーウィザード』
- 仮面ライダーブレイドとアンデッドが登場。
テレビスペシャル
- 『仮面ライダーG』
- 仮面ライダーブレイドとアンデッドが登場。
舞台
- 『MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜』
- 仮面ライダーブレイドと仮面ライダーギャレンが登場。
オリジナルビデオ・オリジナルDVD
- 『仮面ライダー剣 超バトルビデオ ブレイドVSブレイド』
- てれびくんの応募者全員サービスとして制作された短編作品。同作品では従来のようにVHSだけでなく、DVDとしても制作された。序盤は虎太郎の小説の執筆という形で全ライダーの紹介を行い、中盤からは剣崎に変身し、ブレイドの変身能力をコピーしたトライアルと本物の剣崎(仮面ライダーブレイド)との対決という内容。全体的にコメディタッチで、橘や睦月が変身せずにラウザーで攻撃したり、ブレイドがジェミニのカードで分身してジャックフォームとキングフォームにそれぞれ変身、同時攻撃を行うなどといった展開も盛り込まれている。
- 構成 - 武部直美
- 監督 - 柴﨑貴行
- 『仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!〈てれびくんの世界〉』
- 『仮面ライダーディケイド』のオリジナルDVD。仮面ライダーブレイドが登場。
ゲーム作品
- 『仮面ライダー剣』
- バンダイより2004年12月9日にPlayStation 2用の格闘アクションゲームとして発売。開発はdIGIFLOYDで、媒体はCD-ROM。
- ブレイドを初めとするライダー陣(全てのフォームが登場)、幾つかのアンデッド(トライアルシリーズ、ダークローチは登場しない)に加え、テレビシリーズ29・30話に登場した「三上了」が扮する「鯛焼き名人アルティメットフォーム」が使用可。ライダーでも敵怪人でもないキャラクターが操作可能キャラクターとして登場するのは、平成仮面ライダーシリーズのゲームでも、同作品のみである。
- 必殺技を発動させた際、プレイヤーが互いに○・×・△・□ボタンのどれかを入力し、一致しなければ攻撃側が必殺技の発動に成功、一致した場合は防御側がそれを防ぐことに成功する、というジャンケンのようなシステムが採用されている。
- 前作『555』のゲーム版同様、登場キャラクターはテレビシリーズからのみとなっている。初回特典として、裏技が表記された非売品カードダスが同梱されていた。
小説作品
- 『小説・仮面ライダー剣“たそがれ”』
- 作:會川昇 イラスト:飯田浩司(石森プロ)
- 後期メインライターでもあった會川がテレビシリーズ最終話の後日談を想定して執筆した小説。テレビシリーズでは小学生だった栗原天音の晩年の頃の話となっている。
- 初出は2005年3月に小学館より発売された『愛蔵版 仮面ライダーブレイド 超全集』で[34]、2015年1月にカンゼンより発売された『永遠の平成仮面ライダーシリーズ 語ろう! 555・剣・響鬼』にも再収録された。
- 『小説 仮面ライダーブレイド』
- 講談社キャラクター文庫、2013年3月7日発売。著:宮下隼一 ISBN 978-4063148558
- テレビシリーズより300年後を舞台とした後日談。
- 『S.I.C. HERO SAGA』
- 著:早瀬マサト
- 「MASKED RIDER BLADE EDITION -DAY AFTER TOMORROW-」
- 「HERO SAGA SPECIAL EDITION FOUR CARDS」
ドラマCD
- ドラマCD 仮面ライダー剣 -切り札の行方-
- 2015年1月23日、ムービックより発売。(発売元は東映。ムービックのグループ会社・アニメイトでは同年1月17日に先行発売)[35]
- 剣崎一真と相川始の最後の戦いから数年後に起こった出来事を描く。テレビシリーズ終了後に作られたドラマ作品では初めて4人の仮面ライダーを演じたオリジナルキャストが総出演。特撮ファンであり平成仮面ライダーシリーズにも多数出演経験のある声優・鈴村健一が「青年」役で出演する。
ネット版
- 『ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!』
- 『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!#』のネット版。仮面ライダーギャレンが登場。
CS放送・ネット配信
- CS放送
- 東映チャンネル…2008年8月 - 2009年1月(「石ノ森章太郎劇場」枠)、2010年12月 - 2011年5月(「アンコールアワー」枠)
- テレ朝チャンネル1…2012年4月 - 2013年3月
- ファミリー劇場…2013年 - 2014年
- ネット配信
脚注
注釈
- ^ タイトル・ロゴには「仮面ライダー」「ブレイド」「剣」「MASKED RIDER ♠」が併記されている。
- ^ カリスのセリフは録音した森本亮治のセリフを逆回転している[12]。
- ^ 最終回の後日談であるHERO SAGA『MASKDE RIDER BLADE EDITION-DAY AFTER TOMORROW-』では、外見が始の物とは変わらず、ビートルアンデッドとコーカサスビートルアンデッドが使用した大型の剣・オールオーバーの同型の武器を所持している。また、『小説 仮面ライダーブレイド』では、ヘラクレスオオカブトを禍々しく変質させた外見をしている「ブレイド・ジョーカー」と記載されている。
- ^ 最終話のみ裏面。
- ^ 6月20日は「第104回全米オープンゴルフ選手権大会」3日目中継のため休止。
- ^ 朝日放送のみ、全国高等学校野球選手権大会中継のため翌週の同時間に振替放送。
- ^ 朝日放送のみ、全国高等学校野球選手権大会中継のため翌週の同時間に振替放送。
- ^ 朝日放送のみ、前週放送分の振替放送のため8月25日の10:30 - 11:00に振替放送。
- ^ 8月29日はアテネオリンピック関連番組放送のため休止。
- ^ 前日に新潟県中越地震が発生したことを受け、同日放送分の本編中にて被害状況や気象庁からの情報などをL字型画面で放送。
- ^ 11月7日は第36回全日本大学駅伝放送のため休止。
- ^ 本作品の終了を最後に、同局では平成仮面ライダーシリーズの放送を打ち切っている。
- ^ 変身後のみ登場の仮面ライダーもオリジナルキャストが声を当てている。
出典
- ^ a b c 変身ベルト大全 2009, p. 123, 森安信二インタビュー.
- ^ 「ディケイド玩具開発インタビュー」、『フィギュア王』No.139、ワールドフォトプレス、2009年9月30日、p.21。ISBN 978-4-8465-2789-1
- ^ 変身ベルト大全 2009, p. 125, 斎間伸雄インタビュー.
- ^ a b c 真実一郎 2012, p. 183.
- ^ 『『仮面ライダー剣 キャラクターブック』』朝日ソノラマ、2004年、[要ページ番号]頁。ISBN 978-4257037088。
- ^ 語ろう 2015, p. 252, 「INTERVIEW 7 會川昇」.
- ^ 語ろう 2015, pp. 413–417, 「INTERVIEW 10 井上敏樹」.
- ^ 語ろう 2015, pp. 33-36、80-82、107-113.
- ^ 語ろう 2015, pp. 107–113, 「INTERVIEW 3 鈴村健一」.
- ^ 『現代用語の基礎知識2006』自由国民社、1213ページ
- ^ 『THE 仮面ライダー EX』Vol.01、小学館〈てれびくんデラックス〉、2014年3月、p.46。ISBN 978-4-09105144-8
- ^ 宇宙船117 2004, p. 21, 「作品世界を知るための13のキーワード Keyword4」.
- ^ a b 宇宙船112 2004, p. 21, 「作品世界を知るための13のキーワード Keyword8」韮沢靖コメント
- ^ 月刊ホビージャパン2004年10月号より
- ^ a b 超全集 2005, p. 88.
- ^ 韮沢靖 2006, p. 68.
- ^ 韮沢靖 2006, p. 103.
- ^ 超辞典 2011, p. 466.
- ^ 韮沢靖 2006, p. 80.
- ^ 韮沢靖 2006, p. 116.
- ^ 超辞典 2011, p. 512.
- ^ a b c d 超全集 2005, p. 93
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
- ^ a b c “第9話紹介”. 仮面ライダー剣(ブレイド/東映公式). 2011年5月2日閲覧。
- ^ ディケイド公式読本 2009, pp. 179–181.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
- ^ “第18話紹介”. 仮面ライダー剣(ブレイド/東映公式). 2011年5月2日閲覧。
- ^ “第12話紹介”. 仮面ライダー剣(ブレイド/東映公式). 2011年5月2日閲覧。
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 84, 永徳.
- ^ ディケイド公式読本 2009, pp. 185–187.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 93, LIST OF WORKS 永徳.
- ^ 1月2日は三が日による特別編成のため休止。
- ^ 超全集 2005, pp. 94–95.
- ^ “【ドラマCD】ドラマCD 仮面ライダー剣”. アニメイト. 2014年11月3日閲覧。
参考文献
- 『仮面ライダーブレイド超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2005年4月。ISBN 4-09-105103-0。
- 『UNDEAD GREEN BLOOD 仮面ライダー剣 韮沢靖 アンデッドワークス』メディアファクトリー、2006年8月4日。ISBN 4-8401-1578-8。
- 『仮面ライダー変身ベルト大全』アスキー・メディアワークス、2009年9月30日。ISBN 978-4-04-868101-8。
- 『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』グライドメディア〈グライドメディアムック〉、2009年11月11日。ISBN 978-4813080459。
- 『JAE NAKED HERO』太田出版、2010年3月8日。ISBN 978-4-7783-1210-7。
- 『仮面ライダー超辞典』監修:石森プロ・東映、双葉社、2011年7月24日。ISBN 978-4-575-30333-9。
- 宇野常寛『リトル・ピープルの時代』幻冬社、2011年7月30日。ISBN 978-4-344-02024-5。
- 『語ろう!555 剣 響鬼』レッカ社 編著、カンゼン〈永遠の平成仮面ライダーシリーズ〉、2015年1月15日。ISBN 978-4-86255-285-3。
- 雑誌
外部リンク
- 仮面ライダー剣(テレビ朝日公式サイトのアーカイブ)
- 仮面ライダー剣(東映公式サイトのアーカイブ)
- 仮面ライダー剣 音楽情報(avexmodeサイト内)
- 仮面ライダー剣 DVD情報(東映ビデオサイト内)
テレビ朝日系 日曜8:00 - 8:30 (SUPERヒーロータイム第2枠) |
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