フィン・ウゴル系民族
ウラル語族フィン・ウゴル語派の言語を話す民族
フィン・ウゴル系民族(フィン・ウゴルけいみんぞく、Finno-Ugric peoples)とはウラル語族フィン・ウゴル語派の言語を話す民族の総称である。
総人口 | |
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~26,505,000 | |
居住地域 | |
ロシア、フィンランド、ハンガリー、エストニアなど | |
ハンガリー | 9,982,000 |
フィンランド | 4,948,400 |
ロシア | 2,322,000 |
アメリカ合衆国 | 2,288,100 |
ルーマニア | 1,227,623 |
エストニア | 936,000 |
スロバキア | 520,500 |
スウェーデン | 507,600 |
カナダ | ~450,000 |
セルビア | 253,899 |
ウクライナ | 156,600 |
ノルウェー | 60,000–100,000 |
言語 | |
ウラル語族フィン・ウゴル語派(母語) | |
関連する民族 | |
サモエード人 |
分類
生活
フィン・ウゴル系民族は、ユーラシア北方の針葉樹林またはツンドラ地帯において狩猟採集とトナカイ遊牧を生業にする民族が多い。マジャール人のように騎馬遊牧民族もあった。フィンランドやハンガリーの住民は現在は文明化されている。
言語
→「フィン・ウゴル語派」を参照
遺伝子
R1a1a7-M458は、スラヴ語系民族とフィン・ウゴル語系民族の間に一番多い遺伝子である[1]。 R1a1a1i(Z280+)も、さまざまな民族に加えて、フィン・ウゴル語系民族との関連性があると考えられている[2]。これはR1a1a1の北東ヨーロッパの亜族であり、バルト海沿岸部からウラル山脈、カルパチア盆地へと広がっている。草原マジャル人の大半は、ウゴル・ハンガリー語を話しながら、このハプログループに属していたと考えられている[3]。
ヘルシンキ大学法医学部は、北ユーラシアのフィノ・ウゴル語系に対する集団遺伝学の研究を2002年から2008年にかけて実施した。その結果、フィノ・ウゴル語系集団のほとんどが、西ユーラシアおよび東ユーラシアの遺伝子プール、遺伝的浮動、連続創始者効果の混合を有していることが明らかになった。北ユーラシアのフィノ・ウゴル語系集団は南の集団よりも遺伝的に下のハプロタイプの多様性を示す異種群であることが判明した。北ユーラシアのフィノ・ウゴル語系集団には、分子集団遺伝および北ユーラシアの北方、北極の領域への順応によって形作られた複雑な遺伝的変化により、固有の遺伝子的特徴がある。
脚注
- ^ Separating the post-Glacial coancestry of European and Asian Y chromosomes within haplogroup R1a[1]
- ^ Proto-Baltic Languages[2]
- ^ Hungarian_Magyar_Y-DNA_Project - Y-DNA Classic Chart[3]