富士山清水港クルーズ

日本の静岡県静岡市にある海運会社。静岡県道223号の海運も行う

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株式会社エスパルスドリームフェリーS-Pulse Dream Ferry)とは、静岡県静岡市清水区にある海運会社である。鈴与グループの企業であり、カーフェリー運航の他、清水港周辺で遊覧船事業・水上バス運航事業を営んでいる。

株式会社エスパルスドリームフェリー
S-Pulse Dream Ferry
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
424-0922
静岡県静岡市清水区日の出町10-80
マリンターミナルビル3階
業種 海運業
法人番号 3080001023510 ウィキデータを編集
事業内容 フェリー事業
観光船事業
貸切クルーズ
水上バス運航事業
代表者 代表取締役社長 鈴木洋一
資本金 4億5,000万円[1]
売上高 12億円
外部リンク http://www.dream-ferry.co.jp/
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概要

フェリー1隻、遊覧船2隻、水上バス3隻の合計6隻を保有し[1]清水港土肥港を結ぶフェリー航路(駿河湾フェリー)、清水港を拠点とした遊覧船水上バスを運航している。以前は、静岡県の防災船「希望」の運航(清水港 - 下田港)を受託していたが、2005年(平成17年)9月に休止。「希望」の用途廃止決定に伴い2006年(平成18年)3月を以って廃止、運航受託終了となった。

沿革

  • 1953年昭和28年) - 静岡観光汽船株式会社として創業。
  • 1996年平成8年) - オーシャンプリンセス号・清水港クルーズに就航。
  • 1998年(平成10年) - 西伊豆フェリー「駿河」就航。所要時間が従来の90分が55分に短縮される。
  • 2002年(平成14年) - カーフェリーの運航区間を、田子の浦 - 土肥から清水 - 土肥へ変更。名称を駿河湾フェリーとする。
  • 2003年(平成15年) - 静岡観光汽船より鈴与に営業承継。鈴与のエスパルス命名戦略の一環としてエスパルスドリームフェリーとなる。
  • 2005年(平成17年) - 駿河湾フェリー「富士」就航。
  • 2007年(平成19年) - 清水港内遊覧船の運航を4月から9月まで休止
  • 2009年(平成21年) - 「駿河」引退、フィリピンへ売却。
  • 2013年(平成25年) - 静岡県初の海上県道「県道223号 清水港土肥線」として認定される。

フェリー事業

一般県道
静岡県道223号清水港土肥線
路線延長 30.2km[2]
制定年 2013年4月12日認定[3]
起点 清水港
終点 静岡県伊豆市土肥
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
 
「富士」号 2008年5月 土肥港にて撮影

静岡市の清水港伊豆市土肥港を65分で結ぶカーフェリー「駿河湾フェリー」を運航している。伊豆半島は渋滞しやすいので、船でのアクセスは快適であり、天気がよければ駿河湾上から雄大な富士山を眺めることができる。

2002年(平成14年)3月31日までは西伊豆フェリーとして、富士市田子の浦港と土肥港を55分で結んでいたが業績不振のため航路を変更し、同年4月13日から清水港と土肥港を結ぶ航路となった。田子の浦港 - 土肥港航路は当初、駿河湾カーフェリー株式会社が「あまぎ」(約490t)と「しらいと」(同)の2隻で運航されていたが、駿河湾カーフェリーは廃業し静岡観光汽船(現:エスパルスドリームフェリー)に譲渡された。

観光振興を目的として2013年(平成25年)4月12日に静岡県道223号清水港土肥線(番号は富士山(ふじさん)にちなんだ語呂合わせ)となった。この番号は以前は千頭停車場寸又峡線であったが、同区間が現在の県道77号線に再編された後は欠番であった。県道の標識は海上の代わりにフェリーの甲板に設置されている。

駿河湾フェリー乗船券と、ジェイアールバス関東ジェイアール東海バスしずてつジャストラインが運行する東京駅 - 波止場フェルケール博物館間のしみずライナー乗車券がセットになった「駿河湾サンキューきっぷ」の設定がある。

就航中の船舶

駿河湾フェリーに就航中の船舶
船名 富士
建造 熊本ドック
進水年月 2005年(平成17年)6月
就航 2005年(平成17年)7月15日
全長 83.00m
幅(型) 14.00m
喫水 3.80m
総トン数 1,554t
連続最大出力 3,500PS×2
航海速力 18.5ノット
特別室 100席
一般室 342席
最大搭載旅客 522名(水平区域)
最大積載車両 大型バス13台+乗用車4台
または、乗用車54台
備考 フィンスタビライザー装備
畳席あり

過去に就航していた船舶

 
駿河湾フェリー『駿河』号 2003年6月 清水港にて撮影
あまぎ
しらいと
総トン数490トン、全長53.0m、幅12.0m、型深3.6m、航海速力14.3ノット。主機関:ディーゼル900PS×2
船客定員:320名
竣工:1970年(昭和45年)下田船渠
1971年9月、田子の浦 - 土肥航路に就航。
駿河
総トン数1,533トン、全長83m、幅14m、喫水3.8m、航海速力18.5ノット。
最大搭載旅客数518名(特別室92名、一般室250席含む)、大型バス14台+乗用車5台、または乗用車58台。
1998年2月、三浦造船所で進水。1998年4月、田子の浦 - 土肥に就航。2009年、フィリピンに売却。現在はCokaliong ShippingFilipinas Ozamis」。

観光船事業

 
オーシャンプリンセス号 2003年11月 清水港にて撮影

観光船(遊覧船)事業として、清水港内ベイクルーズとミニクルーズ(三保松原クルーズ)を実施している[1]

清水港内を船で周遊する清水港内ベイクルーズは、風景を楽しむ遊覧船としての一面のほか、船弁“ふなべん”クルーズ船・ウェディングクルーズ船としての一面がある。

  • ベイプロムナード号 - 双胴型の遊覧船であり、船弁“ふなべん”クルーズに使われるのもこの船。最大旅客定員は350名。
  • オーシャンプリンセス号
    1974年(昭和49年)にジョンソン・エンド・ジョンソン経営者の実兄、シェワード・ジョンソンが自己所有船としてデザインし、ポーランドにて建造された帆船。ジョンソン所有時代にはJFケネディ一族やエリザベス・テイラー等の多数の著名人が乗船したことがある。1980年(昭和55年)にマルチノス一族(ギリシャの海運王)の手を経た後、静岡観光汽船(現:エスパルスドリームフェリー)の所有となる。1996年(平成8年)より清水港クルーズの運用に就く。

水上バス運航事業

 
水上バス (日の出のりば)

清水港と三保との間では約90年もの間渡し舟が運航されている。現在はJR清水駅に近い江尻 - 日の出 - 貝島 - 塚間間に水上バスを運航している。以前は江尻 - 日の出間で「海づり公園」[4]にも立ち寄っていた。現在就航している水上バスは、「フェルケル号」と「ケーエス号」の2隻。カラーリングは、同社の駿河湾フェリー「富士」や遊覧船「ベイプロムナード号」と同様に、カンパニーカラーでもあるレインボーデザインに統一されている。

脚注

  1. ^ a b c 会社情報”. エスパルスドリームフェリー. 2015年12月11日閲覧。
  2. ^ 道路区域が決定されていないため、全線未供用である。
  3. ^ 平成25年静岡県告示411号 (PDF) (静岡県公報2488号)
  4. ^ 清水港海づり公園は、その基盤であったメガフロートが、福島第一原子力発電所事故に伴い生じた汚染水の貯蔵タンクとして東京電力に有償譲渡されることになったため、2011年(平成23年)4月5日付で廃止。

関連項目

外部リンク