ワン・トゥリー・ヒル
Template:継続中の作品 『One Tree Hill』(ワン・トゥリー・ヒル)は、アメリカ合衆国のCWネットワークで放送されているテレビシリーズ。
概要
人気ドラマ『The OC』と同じ2003年より放送がスタート。全世界43ヶ国で放送され、全米では2010年9月よりシーズン8が放送中である。日本では2007年8月からSuper! drama TVにて放送が開始され、現在はシーズン4を放送中。
作品の舞台はノースカロライナ州にある小さな町、トゥリー・ヒル。バスケットボールが好きという以外まったく共通点のない二人の若者、ルーカスとネイサンは、育った環境は異なるが実は異母兄弟だった。そんな二人が高校のバスケ部でチームメイトになったところから物語は始まる。
『The OC』や『ゴシップ・ガール』のように、主人公たちのセレブライフをテーマにした青春ドラマが多い中、本作は地方を舞台にし濃密な人間関係やスポーツを題材にしたことが視聴者の共感を呼んだといえるだろう。
また劇中で使用する音楽にも力を入れており、主題歌はギャヴィン・デグロウが担当している他、シェリル・クロウやミシェル・ブランチなどもゲスト出演している。
あらすじ
ノースカロライナ州の小さな町、トゥリー・ヒル。トゥリー・ヒル高校に通うルーカスとネイサンは、同じ父を持つ異母兄弟だった。ともにバスケットボールを愛するプレーヤーだが、ネイサンは高校のチーム「レイヴンズ」のスター選手。一方ルーカスは、公園で仲間たちと遊び半分の試合をする毎日だった。とあることからネイサンとチームメイトになったルーカスだが、ネイサンは自分のポジションをルーカスに奪われたことが気に入らず彼に嫌がらせを始める。一方そんなネイサンの恋人であるペイトンは、傲慢な態度のネイサンに嫌気が差しルーカスと惹かれ合うが、親友のブルックもルーカスに想いを寄せていたのだった。
登場人物
主要人物
- ルーカス・スコット - チャド・マイケル・マーレイ (声:増田裕生)
- トゥリー・ヒル高校に通う高校生。母カレンと二人暮らしをしている。愛称はルーク。バスケの腕は優秀だがチームでプレイする気はなく、友達とストリートでバスケを楽しんでいる。マイペースで寡黙な性格で、華やかな世界には背を向けている。読書を好む心優しい青年。兄弟のネイサンとは性格が正反対のため反りが合わず対立する。ちなみにネイサンより3ヶ月年上。
- ネイサン・スコット - ジェームズ・ラファティ (声:平川大輔)
- トゥリー・ヒル高校のバスケチーム「レイヴンズ」のスタープレイヤー。ルーカスの実父でもある父ダンと母デブと暮らしている。家庭は裕福。非常に傲慢な上自己中心的な性格だが、それは父ダンからの激しいプレッシャーが影響している。学校の成績は悪いが、頭の回転は速く機転が利く。ルーカスへの嫌がらせとして、彼の幼なじみヘイリーに接近するが…。
- ペイトン・ソーヤー - ヒラリー・バートン (声:園崎未恵)
- トゥリー・ヒル高校のチアリーダー。ネイサンの恋人だが、彼の自己中心的な性格に嫌気が差している。イラストを描くことが得意で、ロック音楽のマニア。チアリーダーを皮肉ったイラストを描く等、本当に自分がやりたいことは違うのではないかと疑問に感じている。幼い頃に母を事故で失くし、父は作業船の船長で家を留守にしがち。そのためか、胸の内に孤独感を抱えている。ルーカスと惹かれ合うが…。
- ヘイリー・ジェームズ - ベサニー・ジョイ・レンツ (声:川庄美雪)
- ルーカスの幼馴染で、何でも言い合える親友。ルーカスの母カレンが経営するカフェでアルバイトをしている。大家族の末っ子で、理解のある両親のもとに育った。学校の成績は優秀で、個別指導センターで家庭教師をしている。ルーカスがネイサンから嫌がらせを受けていることに心を痛め、「いじめをやめる」ことを条件にネイサンに勉強を教える。実は音楽が趣味で、歌唱力や演奏能力もなかなかのもの。明るく気さくで、真面目な性格。
- ブルック・デーヴィス - ソフィア・ブッシュ (声:日野未歩)
- トゥリー・ヒル高校チアリーダー部のキャプテンで、ペイトンの親友。家庭は非常に裕福だが、放任主義の親に育てられた。そのせいか積極的かつ大変奔放な性格で、普段は能天気に好き勝手遊んでいる。流行に敏感で、パーティーやファッションに夢中。一見自分のことしか考えていないようだが、実は繊細な面も持ち合わせ、恋よりも友情を優先させる。ルーカスを気に入りアプローチを仕掛けるが…。
- ダン・スコット - ポール・ヨハンセン (声:山野井仁)
- ネイサンの父。ルーカスの父親でもあるが、親権はない。自動車販売会社を経営し、裕福な暮らしを営んでいる。極端に自己中心的で負けず嫌いな性格で、他人には傲慢な態度をとりがち。さらに非常に計算高い面も。息子ネイサンに過剰なまでのプレッシャーをかける。
- キース・スコット - クレイグ・シェファー (声:咲野俊介)
- ダンの兄で、ルーカスの伯父。自動車修理専門の小さな工場を営んでいる。弟ダンとは違い大変温厚な性格で、ダンの代わりにカレンを支え、ルーカスの成長を見守ってきた。ルーカスにとってキースは父親代わりのような存在であり、またキースもルーカスのことをとても信頼している。昔からダンとは仲が悪い。
- カレン・ロー - モイラ・ケリー (声:八十川真由野)
- ルーカスの母。小さなカフェを経営している。学生時代にダンと恋に落ちルーカスを妊娠したが、ダンはカレンを見捨て大学へ進学してしまった。だが出産するときまでダンを信じていたカレンは、ルーカスにダンの名字「スコット」を授けた。厳しいところもあるが芯が強い女性で、料理の腕前は抜群。
- デブラ "デブ"・スコット - バーバラ・アリン・ウッズ (声:北西純子)
- ネイサンの母親でダンの妻。裕福な家庭で育ち、ダンとは大学時代に知り合う。ダンとカレンの間に子供がいたことは、結婚してトゥリー・ヒルに引っ越してくるまで知らなかった。慈愛に満ち家族を大切に思っているが、カレンほど芯は強くなく、一度だけ過去に夫以外の男性と駆け落ち寸前になったことがある。そこのとを知ったネイサンは・・・。
- ホワイティ・ダーラム - バリー・コービン (声:浦山迅)
- トゥリー・ヒル高校のバスケチーム「レイヴンズ」の名コーチで、チームを35回も優勝に導いた。普段は皮肉屋ながら人情に厚い性格だが、ひとたびバスケのことになると選手に対して厳しく接する。
その他の登場人物
- マウス・マクファデン - リー・ノリス
- ルーカスの友達。「マウス」は愛称で、誰もそうは呼ばないが本名は「マーヴィン」。トゥリー・ヒル高校では地味で目立たない存在だが、性格が良いため友達は多い。以前からブルックに想いを寄せているが報われず、マウス本人も「手の届かない存在」と諦めているところがある。
- ジェイク・ジャギエルスキー - ブライアン・グリーンバーグ
- トゥリー・ヒル高校のバスケ部員。大人びており他人と群れたがらないが、友好的で親切な性格。他の部員がネイサンのルーカスいじめに共謀していたときも一人ルーカスの味方をした。実はジェニーという名前の娘がいる。
- ティム・スミス - ブレット・クレイウェル
- トゥリー・ヒル高校のバスケ部員。ネイサンの腰巾着に見えなくもないが、本来は固い友情で結ばれている。いわゆる「おバカキャラ」で、スケベな発言も多い。
- フィリックス・タガロ - マイケル・コポン
- トゥリー・ヒル高校の転校生。ラテン系のルックスが自慢で遊び人的な雰囲気。ブルックはフィリックスのチャラチャラした態度が気に入らず初めは反感を持つが、徐々に彼の持つ本当の優しさに惹かれていく。ペイトンいわく「ブルックの男版」。
- アンナ・タガロ - ダニエラ・アロンソ
- フィリックスの妹。ひょんなことからルーカスと知り合い恋人同士になるが、上手くいかず友達に納まる。ペイトンやブルックとも友達になるが、実はアンナはある悩みを抱えていた。
- クリス・ケラー - タイラー・ヒルトン
- ペイトンが通うCDショップの店員。ミュージシャンを志している。人を小ばかにしたような発言と高慢な態度が目につくが、観客を前に緊張してステージを降りようとするヘイリーに手を貸すなど、思い遣りのある行動も見受けられる。ネイサンと結婚していることを知りながらも、ヘイリーに好意を持ちアプローチを仕掛ける。
- ジュールズ - マリア・メノウノス
- キースと出会い恋に落ちる女性。美人で親しみやすい性格だが、実はある事件を根に持つダンがキースに復讐をするために手配していた。だがそんな計画とは裏腹にジュールズは本気でキースの優しさに惹かれてしまい、「計画を遂行しなければならない」という使命感と「キースを騙したくない」という良心の間で葛藤する。「ジュールズ」という名前は偽名で、本名はエミリー・チェンバース。
- ニッキ - エマニュエル・ヴォージア
- ジェイクの娘ジェニーの母親。ジェニーを産んですぐに姿を消したにも関わらず、突然現れ「ジェニーを育てたい」と言い出す。だがジェイクは既にニッキへの想いは断ち切っていた。ニッキは無責任な行動を繰り返し一度ジェイクに拒絶されるが、それでも執拗にジェニーを取り戻そうと躍起になる。
- テイラー・ジェームズ - リンジー・マッケオン
- ヘイリーの姉。大学を追い出されたことを理由に、突然トゥリー・ヒルに舞い戻る。実はテイラーはネイサンの初体験の相手。当時ネイサンは酔っていたためテイラーのことを覚えていなかったが、腰にあるサソリのタトゥーを見て思い出した。優等生タイプのヘイリーとは正反対の性格で、何かとネイサンとヘイリーの仲を邪魔する。
- アンディ・ハーグローヴ - キーレン・ハッチソン
- カレンが通う大学の若い講師で、後にカレンの恋人となる。フレンドリーな性格で頭も良く、機知とユーモアに富んでいる。カレンに「息子がいる」と言われたとき、てっきり6歳程度だと思いルーカスには到底着られないようなサイズのTシャツを用意した。
エピソード
シーズン1
- 「ワン・オン・ワン」 (Pilot)
- 「チームメイト」 (The Places You Have Come to Fear the Most)
- 「バーニング・ボート」 (Are You True?)
- 「ベスト・カップル」 (Crash Into You)
- 「消えない想い」 (All That You Can't Leave Behind (aka Where I End and You Begin))
- 「ある夜の出来事」 (Every Night Is Another Story)
- 「君の心が欲しい」 (Life in a Glass House)
- 「旅立ち」 (The Search for Something More)
- 「プレッシャー」 (With Arms Outstretched)
- 「ジェイクの秘密」 (You Gotta Go There to Come Back)
- 「迷い道」 (The Living Years)
- 「嵐の夜に・・・」 (Crash Course in Polite Conversation)
- 「動き出す運命」 (Hanging By A Moment)
- 「祈りのとき」 (I Shall Believe)
- 「全てが変わる瞬間」 (Suddenly Everything Has Changed)
- 「初めての傷」 (The First Cut Is the Deepest)
- 「譲れないチア対決」 (Spirit in the Night)
- 「デートボーイ・オークション」 (To Wish Impossible Things)
- 「衝撃の告白」 (How Can You Be Sure?)
- 「パーティーを取り返せ」 (What Is And What Should Never Be)
- 「それぞれの決意」 (The Leaving Song)
- 「ワタリガラス(レイヴン)の群れ」 (The Games That Play Us)
シーズン2
- 「再出発」 (The Desperate Kingdom of Love)
- 「ウェディング・パーティー」 (The Truth Doesn't Make A Noise)
- 「危険な誘惑」 (Near Wild Heaven)
- 「嵐を呼ぶ男」 (You Can't Always Get What You Want)
- 「チャレンジ・ゲーム」 (I Will Dare)
- 「星の降る夜に」 (We Might As Well Be Strangers)
- 「オープニング・ナイト」 (Let the Reigns Go Loose)
- 「朝までガールズ・トーク」 (Truth, Bitter Truth)
- 「ひとりぼっちのプロム」 (The Trick Is To Keep Breathing)
- 「心のカギ」 (Don't Take Me for Granted)
- 「予期せぬ再会」 (The Heart Brings You Back)
- 「自分の道」 (Between Order and Randomness)
- 「苦渋の選択」 (The Hero Dies In This One)
- 「生徒会長選挙」 (Quiet Things That No One Ever Knows)
- 「タイム・カプセル」 (Unopened Letters to the World)
- 「愛と嘘のはざまで」 (Somewhere A Clock Is Ticking)
- 「失意の旅立ち」 (Something I Can Never Have)
- 「ジェイクの決意」 (The Lonesome Road)
- 「悪夢のサーキット」 (I'm Wide Awake, It's Morning)
- 「もしも…」 (Lifetime Piling Up)
- 「ただの友達」 (What Could Have Been)
- 「かなわぬ望み」 (The Tide That Left and Never Came Back (1))
- 「暗雲」 (The Leavers Dance (2))
シーズン3
- 「復讐の誓い」 (Like You Like An Arsonist)
- 「断ち切れない想い」 (From the Edge of the Deep Green Sea)
- 「炎の中の記憶」 (First Day on a Brand New Planet)
- 「コスプレ・パーティーの夜」 (An Attempt to Tip the Scales)
- 「ミッドナイト・マッドネス」 (A Mulititude of Casualties)
- 「ファンタジー・ボーイ・ドラフト」 (Locked Hearts and Hand Grenades)
- 「やさしい記憶」 (Champagne for My Real Friends, Real Pain for My Sham Friends)
- 「苦い開幕戦」 (The Worst Day Since Yesterday)
- 「死の天使ペインジェル」(How a Resurrection Really Feels)
- 「すばらしき新世界」 (Brave New World)
- 「帰ってきたキース」 (Return of the Future)
- 「卒業後の進路」(I've Got Dreams to Remember)
- 「風に舞う思い出」 (The Wind That Blew My Heart Away)
- 「チャンスとハピネス」 (All Tomorrow's Parties)
- 「タイム・カプセルの波紋」 (Just Watch The Fireworks)
- 「悲しき凶気」 (With Tired Eyes, Tired Minds, Tired Souls, We Slept)
- 「喪失の苦しみ」 (Who Will Survive, and What Will Be Left of Them)
- 「ロッジでの週末」 (When It Isn't Like It Should Be)
- 「人生における大切なこと」 (I Slept With Someone In Fall Out Boy and All I Got Was This Stupid Song Written About Me)
- 「日曜日の憂うつ」 (Everyday Is a Sunday Evening)
- 「おとぎ話のゆくえ」 (Over the Hills and Far Away)
- 「そして物語は続く…」 (The Show Must Go On)
シーズン4
- 「水の底の恐怖」 (The Same Deep Water As You)
- 「ロンリー・バースデー」 (Things I Forgot at Birth)
- 「スキルスのデビュー戦」 (Good News For People Who Love Bad News)
- 「誰の赤ちゃん?」 (Can't Stop This Thing We've Started)
- 「闇から生まれた愛」 (I Love You But I've Chosen Darkness)
- 「眠れぬ夜」 (Where Did You Sleep Last Night?)
- 「準決勝の条件」 (All These Things That I've Done)
- 「あふれる想い」 (Nothing Left To Say But Goodbye)
- 「勝利の代償」 (Some You Give Away)
- 「キースの導き」 (Songs to Love and Die By)
- 「君は一人じゃない」 (Everything In Its Right Place)
- 「つかのまの幸せ」 (Resolve)
- 「クラスメートの素顔」 (Pictures of You)
- 「ウソのほころび」 (Sad Songs for Dirty Lovers)
- 「愛と憎悪のプロム」 (Prom Night at Hater High)
- 「プロム・ナイトメア」 (You Call It Madness, But I Call It Love)
- 「マウス緊急事態」 (It Gets the Worst at Night)
- 「踏み出す勇気」 (The Runaway Found)
- 「卒業アルバムの日」 (Ashes of Dreams You Let Die)
- 「卒業式」 (The Birth and Death of the Day)
- 「私たちがいた証」 (All of a Sudden I Miss Everyone)
シーズン5
- 「4年後の再会」 (4 Years, 6 Months, 2 Days)
- 「自分で決めること」 (Racing Like A Pro)
- 「幸運の竹」 (My Way Home is Through You)
- 「傷だらけの一歩」 (It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding))
- 「突然のプロポーズ」 (I Forgot To Remember To Forget)
- 「すれ違う心」 (Don't Dream It's Over)
- 「トリックでの一夜」 (In da Club)
- 「小説からの卒業」 (Please, Please, Please, Let Me Get What I Want)
- 「あの日の図書館で」 (For Tonight You're Only Here To Know)
- 「変わり果てた友」 (Running To Stand Still)
- 「気まずいダブルデート」 (You're Gonna Need Someone On Your Side)
- 「すい星を待つ少年」 (Hundred)
主題歌
- Gavin DeGraw / I Don't Want To Be
- アルバム「チャリオット」収録。(BMGジャパン)