第22回参議院議員通常選挙

2010年に行われた日本の参議院選挙

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第22回参議院議員通常選挙(だいにじゅうにかいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、2010年平成22年)7月の任期満了に伴い実施される予定の日本参議院議員通常選挙2004年平成16年)7月実施の第20回参議院議員通常選挙で選ばれた議員が改選対象となる。

日本の旗 第回参議院議員通常選挙 国会議事堂
選挙制度
改選数
議席内訳
有権者数
各党別選挙前勢力
1947年 > 

各党の動向

  • 比例代表には、5月18日に開かれた事前説明会の参加顔ぶれによれば、政党10党、その他の政治団体8党が立候補を検討している[1]

既存政党

与党

  • 民主党は、幹事長の小沢一郎が民主党単独で過半数の122議席かつ院内会派で安定多数の129議席を目標にすることに意欲を見せ、定数2以上の選挙区で複数人の候補者を擁立する方針を示している[2]
  • 社会民主党比例区での3人以上の当選と選挙区での3人以上の当選を目標にしている[3]
  • 国民新党は「外国人参政権反対」「夫婦別姓反対」「郵政改革」の明確なテーマを掲げ、ポスターにも記入するなど保守層を意識した選挙戦略をとる方針を立てた[4]

野党

  • 自由民主党は、民主党の単独過半数を阻止し、与党を過半数割れに追い込むことを目標にしている。勝敗ラインは示していないものの、総裁の谷垣禎一が参院選で自民党が敗れれば辞任する意向を示した[5]。連立を組んでいた公明党は、自民党を含めた他党との選挙協力を行うかどうか決定していない[6]
  • 日本共産党は比例区での5議席確保と2001年参院選以来となる選挙区当選を目指す[7]
  • みんなの党は代表の渡辺喜美が10議席以上の確保を目標にし、政界再編を仕掛けていく姿勢を見せている[8]

自民党の分裂

前年実施の第45回衆議院議員総選挙で大敗し野党に転落した自民党からは、次々と議員が離れ、その一部が 2010年(平成22年) }}に入ってから新たな政党を立ち上げていった(みんなの党は衆院選前の結党)。

  • たちあがれ日本は、「郵政民営化」に反対したことで自民党を“追われた”平沼赳夫が代表となり、これに元財務大臣の与謝野馨らが自民党を離れて加わり、5人の国会議員を確保して「政党」となった。また東京都知事の石原慎太郎がこれとは別に発起人として加わっている。当初メンバーが高齢者であったため、“立ち枯れ日本”“シルバー新党”と揶揄する向きもあった。10議席以上の確保を目標にしている。
  • 新党改革は、自民党執行部批判を繰り返していた舛添要一と一部議員がやはり自民党を離れ、衆院選後自民党と連立会派を組んでいた改革クラブ (2008-)に加わり、これを名称変更する形で発足。自民党との連立会派を解消し、舛添が代表となった。比例区での10議席確保を目標にしている。しかしこれに反発し、中村喜四郎大江康弘が改革クラブを離党した。

一連の動きに対し、自民党執行部、特に党幹事長の大島理森が強く批判。党紀委員会での審査を経て、与謝野と舛添については出されていた離党届は受理せず、除名処分とした。

その他

  • 中央政界の動きに反発した一部の地方自治体首長やその経験者は、日本創新党を結成。東京都杉並区長の山田宏を党首とした。5議席以上の獲得を目標としている。
  • 宗教団体「幸福の科学」を母体とし、前年衆院選に大量の候補者を出したものの議席を獲得できなかった幸福実現党は、大川隆法が表からは一歩引き、候補者を絞り込んだ上で再度挑戦する意思を示しているが、参院選に向けて就任したはずの党首が僅か1週間で交代するなど、流動的な要素も残されている。ただ後に、新党改革結成に加わらなかった大江(この回非改選)が入党し、国会で初めて議席を獲得したことで態勢を立て直し、この選挙で党勢拡大を図る。
  • 女性党世界経済共同体党(選挙区のみ)は前回に引き続き立候補を予定している。維新政党・新風は、立候補見送りを発表した。

候補者擁立を表明している政党・政治団体

与党

野党

ここまで改選対象議席を保有、各党派の改選対象者数は参議院議員一覧を参照。以下議席獲得を目指す政党・諸派

この選挙で引退・不出馬を予定している議員

民主党

自由民主党

自民党の場合、ほとんどは党規定に基づく「定年」(比例区で70歳、選挙区は各都道府県連の判断に委ねる)に引っ掛かったが故に引退を余儀なくされた議員である。この定年制により立候補断念に追い込まれたり、他党に転じてこの選挙に臨むことを表明したケースもみられた。

公明党

社会民主党

国民新党

新党改革

無所属

関連項目

注釈

  1. ^ “参院選:比例代表に届け出予定の政党へ事前説明会”. 毎日jp (毎日新聞). (2010年5月18日). http://www.mainichi.jp/select/seiji/news/20100519k0000m010013000c.html 2010年5月21日閲覧。 
  2. ^ “2人区以上は複数擁立=参院選、単独過半数に意欲-小沢氏”. 時事ドットコム (時事通信社). (2009年9月30日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009093000634 2009年10月4日閲覧。 
  3. ^ “全国大会 連立で成果、参院選勝利へ”. 社民党OfficialWeb (社会民主党). (2010年2月3日). http://www5.sdp.or.jp/news/newslist100203.htm 2010年3月15日閲覧。 
  4. ^ “国民新党:「保守」強調 外国人選挙権・別姓反対で”. 毎日.jp (毎日新聞社). (2010年2月26日). http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100226ddm005010092000c.html 2010年3月14日閲覧。 
  5. ^ “参院選、進退かけて戦うと谷垣・自民総裁”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2010年3月14日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100313-OYT1T00795.htm 2010年3月15日閲覧。 
  6. ^ “公明党:参院選「他党候補推薦せず」発言を撤回 山口代表”. 毎日.jp (毎日新聞社). (2010年3月17日). http://mainichi.jp/select/today/news/20100318k0000m010028000c.html?inb=fa 2010年3月17日閲覧。 
  7. ^ “参院選比例5氏を発表”. 日本共産党 (日本共産党). (2009年10月14日). http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-14/2009101401_02_1.html 2010年3月15日閲覧。 
  8. ^ “みんなの党代表:潮目変わった、政界再編狙う-インタビュー”. Bloomberg.co.jp (ブルームバーグ). (2010年2月24日). http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aN2LJ7EgTQw8 2010年3月15日閲覧。