岸誠二

日本のアニメーション演出家、アニメーション監督

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岸 誠二きし せいじ )は、日本のアニメーション演出家、アニメーション監督滋賀県出身。チームティルドーン代表。

代表作は『超ぽじてぃぶ! ファイターズ (「燃えるぜ焼けるぜ!」、「11魔人」シリーズ)』、『マジカノ』、『瀬戸の花嫁』、『天体戦士サンレッド』など。

経歴

幼少の頃から映画漫画などに親しみ、小学校2年生の頃に描いた絵が数々の賞を受賞したことがきっかけで、アニメーション監督を目指すようになる(本人曰く、「勘違いの始まり」)。学生時代は絵画をたしなみ、自ら漫画を描いていたこともあった。

その後、代々木アニメーション学院を卒業し、アニメーターとして亜細亜堂に入社。フリーを経て、株式会社ロジスティックスに入社し、ソフトウェア開発部門にてアニメーション製作ツール開発やゲーム用アニメーションの製作に携わる。その後、同社のアニメーション事業部「チームティルドーン」の発足に関わり、アニメーション演出家として本格的に活動を始める。

現在はチームティルドーン代表として演出業をこなす傍ら、株式会社ロジスティックスの取締役も務める。

作風

  • 帯番組出身のためか短時間で一気にネタを畳み掛けるようなスタイルが多く、特にギャグアニメではハイテンションな演出が多く見られる。そのためか「作品によって当たり外れが大きい」と言われてしまうこともあるが、代表作となる『瀬戸の花嫁』ではその作風を遺憾なく発揮して高い評価を得た。また、『Angel Beats!』の監督就任の際には「ドラマとギャグの両立ができる」とも評されている。
  • 超ぽじてぃぶ! ファイターズ』以降はオープニングあるいはエンディングで登場人物達が腰を振るカットを入れることが恒例となっている。(ただし、サンレッドは例外)
  • 音響にこだわりがあり、独特の声優キャスティングを行う事も多い。『マジカノ』ではそれまで声優業とは無縁だった村瀬克輝を(それ以降、村瀬は岸監督作品の常連となっている)、『天体戦士サンレッド』ではお笑い芸人である髭男爵(オーディション当時はまだ無名だった。)を抜擢した。

人物・エピソード

  • 監督デビュー作の『かっぱまき』は演出家としての経験がほとんどないまま突然監督に就任することになったという、異色のエピソードをもつ。このときは、映像論法を徹底的に学習して対応したという。ゆえに彼の演出はほとんどが独学で習得したものと言える。
  • 瀬戸の花嫁』第1話ではシリーズ構成を務めた上江洲誠と共に声優出演を果たした。さらに、『フロシャイム便り出張版』によると『天体戦士サンレッド』のオーディションでヴァンプ将軍を演じていたことが判明。しかし上江洲曰く「声優・岸誠二はダメダメ」だったらしく、結局落とされてしまった。
  • アニメージュ2009年8月号の「この人に話を聞きたい」では取材中に声の大きさから店員に注意されてしまうというハプニングがあった。このことから、彼が豪快であることが伺えるが、姿勢は謙虚なものであり、ファンを「お客様」と呼ぶなど、自らの仕事をサービス業と捉えているところがある(このことはネットラジオ「かーずラジオ~夏子乗せ~」に出演した村瀬克輝からも評されている)。ちなみに同取材では「ゆっくりなら24時間呑める」という発言もしている。
  • 実写やCGなど、従来のアニメ以外の映像表現にも興味があるらしく、題材があれば挑戦してみたいとのこと。

参加作品

監督作品

テレビアニメ

劇場用アニメ

OVA

参考文献

関連項目

外部リンク