リブロポート
株式会社 リブロポートは1980年4月から1998年5月まで、活動したセゾングループの出版社。かつての本社は東京都豊島区東池袋にあった。堤清二による肩入れが大きく、堤による西武グループの経営が傾いたことで、美術館経営や出版事業などからすべて手を引いて出版活動を終えた。
美術系統の出版が著名で、他にも世界史などの人文科学系や社会科学系など多数のジャンルで850点近くを刊行した。「写真集」ではハンス・ベルメール、イリナ・イオネスコ、ヘルムート・ニュートン、ブラッシャイなど大部な作品集が出された。「現代画集」ではエゴン・シーレ、アンディ・ウォーホル、エゴン・シーレ、ピエール・クロソフスキー、バルテュスなど多数ある。
姉妹レーベルに「トレヴィル」があり、後半は「画集」など図版本はこのレーベルでの刊行が多かった。古書価が高くなっている美術書もある(「野又穫画集」など)。中公文庫、ちくま学芸文庫などで再刊された書籍もある。書店チェーン「リブロ」を全国展開させていたが、現在は経営母体が変わり縮小されているが全国各地にある。
主なシリーズ出版
- 「世界史の冒険」 数点がちくま学芸文庫で再刊
- 「ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ」全10巻 古書の揃いは高価
- 「リブロの絵本」 18年間で120点余りを刊行
- 「シリーズ民間日本学者」 1986年~95年まで40数点を刊行。
- 「社会科学の冒険」24点を刊行
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