スーパーベースボール (テレビ朝日系列)
スーパーベースボール(SUPER BASEBALL)はANN(テレビ朝日系列)で放送されるプロ野球中継のタイトル。
テレビ朝日系列ではこれまでデーゲーム中継は「プロ野球中継」、ナイターは巨人戦(対ヤクルト、阪神、広島戦のビジターゲーム)については「ゴールデンナイター」、それ以外は「パワーアップナイター」と称していたが(2002年デーゲームのみ「プロ野球超人バトル」)、2003年度からこのタイトルに一本化した。
2005年度の中継スローガンは「プロ野球完全燃焼主義」である。
朝日放送では2004年度、阪神戦に「ぶっちぎりTigers」、近鉄戦には「レッドdeハッスル」とサブタイトルが付けられていた。 尚、2005年度の阪神戦のサブタイトルは同局の番組にちなんで「虎バン主義」、そして2005年度から中継するオリックス戦のサブタイトルは「仰木維新」である。
なお、中継が全国ネットでない場合は、本来放送される全国ネットの番組を移動させる必要があるため、協定の関係でテレビ朝日の許可を受けなければならない。
BS朝日では、西武戦を完全生中継する試合は「プロ野球熱闘ライオンズ」というタイトルが付けられている。
2005年5月21日、読売ジャイアンツ・東京ドーム主催ゲームがテレ朝系で初めて生放送された。(北海道日本ハムファイターズ戦)これまで民放においては巨人戦の主催試合は日本テレビ放送網が独占中継(近年はNHKも総合テレビ=実施日は地上波独占=・衛星ハイビジョンテレビで中継)で行ってきたため、極めて異例のこととなった。
制作局・担当チーム
- テレビ朝日 ヤクルトスワローズ、西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、千葉ロッテマリーンズ
- メ~テレ 中日ドラゴンズ(主催ゲームの中継権なし。ビジター試合のレポーター派遣と製作協力のみ)
- 朝日放送 阪神タイガース、オリックスバファローズ
- 広島ホームテレビ 広島東洋カープ
- 九州朝日放送 福岡ソフトバンクホークス
- 北海道テレビ放送 北海道日本ハムファイターズ
- (東京本拠地時代はテレビ朝日が担当していたため、現在でもテレビ朝日で放送される)
- 東日本放送 東北楽天ゴールデンイーグルス
備考
- 大阪地区は1974年までは毎日放送が加盟。朝日放送は1958年までは日本テレビ、1974年まではTBSテレビとそれぞれネットを組んでいた。
- 福岡地区の九州朝日放送は1964年までは原則としてフジテレビ系列向けを優先して製作していた。
放送基準時間(2005年)
読売戦(ヤクルト・阪神・広島主催ゲーム・交流戦9試合)
- 平日開催分:19:00~20:54(主に水曜日のT-G戦に限り朝日放送は18:24から 但し途中19:00~19:04に帯番組「美味彩菜」=通常19:54~20:00放送を挿入するため中断)
- 2005年度からは朝日放送と一部のネット局は19:04からの放送となる。
- ヤクルト戦・広島戦・交流戦 18:56~20:54(18:56~59はミニ中継)
- 阪神戦 18:35~20:54(18:30~35はミニ中継)
- 2004年度までは週末開催分は一律18:35~20:54(18:30~35はミニ中継)だったが、2005年度は日曜日の阪神戦を除いて放送時間が短くなった。
- オプション:試合展開によって最大21:24まで延長あり。(以前は20:40の段階で試合が継続していた場合、一律21:24までの延長だったが、現在はそれまでに試合が終了した場合はそこで中継を終了する)なお2004年までは平日開催分は中継終了からミニ番組2本(合計12分)を挟むため、最大で36分の遅れが生じたが、2005年は一律最大30分の遅れ。
- トップ&リレー中継
- T-G戦…スカイ・A(生中継終了後に完全録画中継を放送。)
- S-G戦…BS朝日(2005年度より)/フジテレビ739または721(テレビ朝日の中継映像を使用。解説・実況とテロップはフジテレビ側で挿入。)
- C-G戦…BS朝日(2005年度より)/広島県内のケーブルテレビ(一部事業者除く)向けに放送。
- 交流戦(L-G戦3試合、F-G戦・E-G戦・M-G戦・H-G戦は各1試合)もBS朝日によるトップ&リレー中継を実施。(G-F戦は別のBS局で完全生中継があるため、Bs-G戦はABCが制作する関係上放送されない。いずれも各1試合ずつ)
- BS朝日のリレーナイターは20:54(または21:00)からのスタートになる。(21:24まで地上波と同時放送)
阪神主催ゲーム(朝日放送のみ・巨人戦は除く)
原則、水・日曜日に中継。
- 水曜:18:24~20:48
- 日曜:14:00~15:55又は15:30~17:25(ナイター特別編成・18:56~20:54又は18:30~20:54)
- (※)水曜日にテレビ朝日系列が巨人戦の全国放送の裏カードで中継(巨人戦は予備中継カード扱いだが実質2元中継)となる場合、サンテレビジョンでのトップ中継は行うが後リレー中継は行わない。但し途中19:00~19:04に「美味彩菜」を挿入のため中断あり。(阪神戦単独中継の場合は20:48~20:54に移動)
- 日曜日のナイトゲームは朝日放送制作・サンテレビの制作協力で、サンテレビ(サンテレビボックス席)とKBS京都(エキサイトナイター)が完全中継する。(テロップ挿入と番組送出はサンテレビが行う)
- (※)また、水曜日にも朝日放送がANN系列全国ネットの特別番組を必ず放送しなければならない時は、この事例となる。 ただし、日曜日はテレビ朝日発巨人戦中継の差替や特別編成等でABCが中継を行う場合に限り、サンテレビ発の中継は無い。
- ビジターチームの地元放送局にも同時ネットされることがある。
- ※tvkは水曜ナイトゲーム、系列局は日曜デーゲーム開催時に中継となることが多い。
- CS放送スカイ・Aの「サテライトスタジアム」でも完全同時生中継されている。ただ、2005年度からは同局で主に放送する東北楽天主催ゲームと重なった場合、阪神戦生中継の放送権をGAORA(Tigers-ai制作)に譲り(他の日の生中継と交換)、スカイ・Aでは楽天戦の生中継を優先、阪神戦は同日録画放送となる。(楽天戦中継をJ SPORTSまたはスポーツ・アイ ESPNに譲る場合<GAORAで日本ハム戦と重なった時など>は生中継)→アクティブ!ベースボール2005を参照。
その他
- これ以外にも、テレビ朝日では西武ライオンズ、ヤクルトスワローズのホーム戦を週末デーゲーム中心に放送する。テレビ朝日で放送される巨人戦以外のカードの場合、大半が二元中継および録画で、特にデーゲームの場合、ゲーム進行中であるにもかかわらず試合開始から録画放送(録って出し)することが多く放送時間の関係で編集されるのがお粗末なところである。
- 朝日放送が、阪神タイガース主催ゲーム開催週の水曜日と日曜日を独占中継しているのは、ネットワーク腸捻転でJNN系列に加盟した頃から、JNNでは毎週水曜日と日曜日にナイターをネット編成していた事の名残りともいわれており、阪神戦完全中継が売りのサンテレビジョンでもこの2つの曜日には中継できなかった。しかし1985年よりサンテレビジョンとの提携でリレー中継(日曜ナイターはサンテレビ完全中継)で完全放送が可能となる。(オールスターゲームも甲子園で開催されるときはABCが中継する。)朝日放送は甲子園で夏の高校野球も中継しているため、そのつながりから阪神戦でも優先的な放送ができるといえる。
- 広島ホームテレビでは広島東洋カープのホーム戦を放送。ナイターの場合、ニュース(スーパーJチャンネル・Jステーション)を飛び降りて18:19から放送開始。(CS・J SPORTSでも完全生中継)
- 九州朝日放送では福岡ソフトバンクホークスのホーム戦を、生中継を中心に放送する。以前はサンテレビがダイエーと資本関係にあったことから、サンテレビにもKBC制作協力で供給していたことがある。
- 北海道テレビ放送でも北海道日本ハムファイターズのホーム戦をデーゲーム中心に放送する。また道央圏限定ではあるが、札幌ドームで行われるナイトゲームについては深夜のフィラー(定時放送終了後のクッション番組)として「朝までファイターズ」と題して録画ダイジェスト中継が行われる。
- 地上デジタル放送およびトップ&リレー中継のBS朝日の放送はハイビジョン・5.1サラウンドで放送される。(地上デジタルのみデータ放送もあり)
- 2005年はサンヨーオールスターゲームの模様を2戦ともテレビ朝日系列で中継することになっている。7月22日の第1戦はテレビ朝日制作でインボイスSEIBUドームから、翌23日の第2戦は朝日放送制作で阪神甲子園球場から中継。(2戦ともスカイ・Aで録画中継あり)
オープニング映像
2005年度の中継では、『プロ野球完全燃焼主義』と題して野球漫画「アストロ球団」(作・遠崎史朗、中島徳博)のアニメーションがオープニング映像に使われている。テレビ朝日の中継では、ライブ映像とリプレイ映像の切り替えの際にも使われる。
番組テーマ音楽
スーパーベースボール
- 2005年:<前期> 曲名不明(西武ライオンズの中村剛也選手の登場曲でもある)/<後期>『BANG! BANG! バカンス!』(SMAP)
- 2004年:<前期>『OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW ~』(TMG)/<後期>『ARIGATO』(B'z)
- 2003年:<前期>『IT'S SHOWTIME!!』(B'z)/<後期>『野性のENERGY』(B'z)
- 2002年度からは『TV ASAHI NETWORK SPORTS テーマソング』として他種目のスポーツ中継でも使用されている。
ゴールデンナイター
- 2002年:『熱き鼓動の果て』(B'z)
- 2001年:『Follow Winds』(A-my)
- 1998年:『Go for "The Dream"』(柳ジョージ)
- 1992~1997年:『ROUND TRIP』(DIMENSION)
このほか、朝日放送では、1998年~2002年まで「BLACK BOTTOM BRASS BAND」の楽曲をテーマ曲に使用していた。これは関西ローカルだけでなく、全国ネットの中継(TG戦、オールスター、日本シリーズ)でも使用していた。また、2002年以降(2003年以後は前期のみ)のテレビ朝日スポーツテーマソングはABCフレッシュアップナイターのテーマソングとしても利用された。
解説者
北海道テレビ放送と東日本放送は、解説者不足からテレビ朝日から解説者を派遣する。
テレビ朝日
朝日放送
- 吉田義男
- 福本豊(サンテレビ解説者兼)
- 門田博光(サンテレビ出向解説)
- 有田修三(サンテレビ出向解説)
- 真弓明信(サンテレビ解説者兼)
- 佐々木修(サンテレビ出向解説)
- 村上隆行
- 湯舟敏郎(サンテレビ出向解説)
広島ホームテレビ
九州朝日放送
- 西村龍次(テレビ朝日出向解説・球種解説担当)
- 藤原満
実況・リポート担当アナウンサー
北海道テレビ
テレビ朝日
朝日放送
広島ホームテレビ
九州朝日放送
東日本放送
その他出演者
- ※何れも阪神vs巨人戦、オリックスvs巨人戦(朝日放送発)では出演せず。
備考
- 現在はテレビ朝日制作の試合は8時前後(攻撃終了およびピッチャー交替時)にメジャー情報を義田貴士・大木優紀アナが担当。また、「(スポンサー名)プロ野球完全燃焼クイズ」を実施。毎回、試合に関するクイズを出題。正解者の中から5名様に野球グッズ(2名にサイン入りTシャツ・3名にサイン入りボール)+「大正製薬」時はリポビタンD、「ニッカニューオールモルト」の時はニッカオールモルト、「宝酒造」の時は「タカラcanチューハイ<レモン>読売ジャイアンツ缶350ml1ケース(24本入り)」が進呈している。(朝日放送発の試合では非開催)
- 以前は野村克也、武上四郎の両氏が解説を担当した時「ノムさんのクール解説」「シローのホット解説」というキャッチコピーがついていた。
- また野村が解説を勤めたときはコンピューターグラフィックを生かした配球解説「ノムラ・スコープ」が行われた。
- 以前は巨人戦以外のカード(ヤクルト・西武戦)については火曜・水曜・木曜の20時台に1時間だけ放送したこともあった。この場合、朝日放送で近鉄戦に差し替えの時もあった。
伝説的中継
- 1988年10月19日、勝てば8年ぶりのパ・リーグ優勝が決まる近鉄バファローズの対ロッテオリオンズ戦ダブルヘッダー(川崎球場)を通常番組を変更して放送。(大阪地区については15:00開始の第1試合から中継放送を開始)21:15から放送予定のドラマ「さすらい刑事旅情編」も中止し、コマーシャルを一切挿入しなかった。そのまま「ニュースステーション」へカットインして中継。結果は第2試合延長10回4-4と引き分けで近鉄優勝ならず。22時56分、西武ライオンズの4年連続優勝が決定する。
放送事故
- 2003年10月22日、阪神甲子園球場で行われた日本シリーズ『阪神タイガース×福岡ダイエーホークス』第3戦、阪神・星野仙一監督のインタビュー途中にCMが挿入される事態が発生し、朝日放送に視聴者から苦情の電話やメールなどが殺到した。ABCテレビでは2日後の10月24日の『わいど!ABC』で、さらにテレビ朝日系列でも10月26日に放送された日本シリーズ第6戦中継の冒頭で視聴者に謝罪している。
インタビューの模様は、スカイ・AとBS朝日の録画中継で全て放送されたが、その後にハイライト映像や解説者などのコメントが一切無いまま放送が終了したので、いずれにしてもお粗末な結果となった。
字幕テロップ
- 右下に表示されており、左側にチーム名(漢字一文字)と得点、右側にカウントが表示される。その下には球速表示と球種(西村龍次の判断)が横に並ぶ。
2004年までは選手データ表示はスコア表示にくっついてセンターに表示されていたが、今年からは左下に独立した。色はそのチームのカラー。
現在攻撃中のチームは、チーム名のみが赤く光る。また、得点が入ったときには画面をフルに使い、ビジターチームとホームチームを左右に分け、上段にチームのマスコット、下段に数字が登場。元々の得点数字がボールで隠れ、黄色だった数字が赤く点滅する。
- その他各地区の主なテロップの違いについて
- ABC(大阪)
- 全国中継(阪神vs巨人戦、オリックスvs巨人戦)でも使用されるテロップ。テレビ朝日より二回りほど大きく、チーム名はアルファベットの頭文字となる。(オールスターのみセ・パのカナ表示)
下の球種チェック欄は無く、スコア表示枠の右上に球速のみ表示される。
選手データ表示はスコア表示に被さるように出るため同時に出すことが出来ないが、スコア表示が出ている間はその左に簡易的なものが表示されている。得点が入った時の表示は、基本的な形はテレビ朝日の使用しているものとほぼ同じだが違う点がいくつかある。テレビ朝日製作のものは得点が入る瞬間に効果音が入るがABC製作のものには効果音は無い。またテレビ朝日のものは黄色の数字が赤く点滅するのに対しABC製作の場合、表示直後の数字の色は白で点滅する際の色が黄色である。テレビ朝日と違い、黒を基調としている。
なお、制作・著作のテロップ表示は、テレビ朝日が制作協力に係わる場合はロゴ(\tv asahi)の後ろに背景(囲み)を付けずに表示される。(2004~05年前半は背景を付けて表示していたが、テレビ朝日のロゴマニュアルでは禁止されているため、これにABCが配慮したものである。)なお、関西ローカルではABCのロゴのみなので、背景を付けて表示している。
- 全国中継(阪神vs巨人戦、オリックスvs巨人戦)でも使用されるテロップ。テレビ朝日より二回りほど大きく、チーム名はアルファベットの頭文字となる。(オールスターのみセ・パのカナ表示)
- 広島ホームテレビ
- 毎年リニューアルされている他地区とは違い、長年同じものを使用している。右最下部に緑を基調とした得点表示(横長)、その上にカウントが表示される。
左には選手データ表示が出るのだが(細長い丸形)、最近数試合の成績などは違ったフォントのスポーツコーダを使用している。全国中継(広島vs巨人戦)では使用されない。
- 毎年リニューアルされている他地区とは違い、長年同じものを使用している。右最下部に緑を基調とした得点表示(横長)、その上にカウントが表示される。
- KBC(福岡)
- かつては自社制作コーダを使用していたが、2004年からテレビ朝日コーダを使用。2004年までテレビ朝日が使用していたものをそのまま使っている。ほぼ現在のテレビ朝日と同様である。
関連項目
他局内部リンク
- 1球の緊張感 THE LIVE(日本テレビ系)
- 野球烈闘(TBS系)
- BASEBALL L!VE(フジテレビ系)
- 全力闘球(テレビ東京系)